[スポンサーリンク]

仕事術

理系のための口頭発表術

[スポンサーリンク]

 

  • 内容

アメリカの大学生・研究者のバイブル、待望の日本語訳!  面白い発表とダメな発表はどこが違うのか?

どんなにすばらしい研究成果をあげても、その発表がつまらなければすべてが台無しである。あらゆる理系学生や研究者にとって、学会発表や講演で成功するか否かは将来をも左右するのだ。

米国で「講演の名手」として知られる著者が、ユーモアたっぷりにその経験則を凝縮した本書には、聴衆を魅了する発表のために必要なテクニックが、これでもかと公開されている。 「発表」に悩むすべての人の福音となること間違いなし!

  •  対象

プレゼンテーションに取り組む理系学生・研究者。

 

  • 評価・解説

現代社会では自らの研究を社会にアピールしていくための工夫が必要とされ、専門馬鹿ではもはや通じない時代となってきています。そのための効果的手法の一つが口頭発表(プレゼンテーション)です。世にはたくさんのプレゼンテーション指南書がありますが、「理系のための発表」に特化して述べられている書物はごく限られています。

本書は、アメリカの理系大学におけるプレゼンテーション教科書として実際に使われている、「Dazzle ‘em With Style: The Art of Oral Scientific Presentation」の最新邦訳版です。

研究者を目指す人向けに書かれているのが特徴です。企業ビジネスマン向けのプレゼン本には載っていない事例もたくさん盛り込まれていて参考になります。たとえば

「聴衆に合わせて発表をデザインすべき」
「当該分野の大御所が聴講するような場合は、出典の明示を確実に。敬意を示す姿勢を」
「研究内容は2,3文で要約できるようになれ」
「服装が与えるプロ学者としての印象の違い」
「プレゼンのストーリーは大枠を示し、それから各論へ繋いでいく」

などなど、小手先のテクニックから本質的な指摘まできわめて幅広くカバーされています。

本書を通じ、その意見に信頼性・厚みを与えているもの、それは

「発表者は聴衆に受け入れられなくてはならない」
「明晰な発表は明晰な論理によって成り立つ」
「口頭発表術は才能ではなく訓練によって鍛えられる」

などのプレゼンに対する芯のある哲学です。一冊通して読むことで、プレゼンテーションとは何か、という根底思想から学ぶことができる良書です。

プレゼンテーションが苦手といわれる日本人にとっては、まさに待望の書物といえます。入手容易な値段ですし、広くオススメです!

 

  • 関連書籍

cosine

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. Zoomオンライン革命!
  2. Essential Reagents for Organic S…
  3. Classics in Total Synthesis
  4. Molecules That Changed the World…
  5. 炭素文明論「元素の王者」が歴史を動かす
  6. 有機化学1000本ノック【命名法編】【立体化学編】
  7. 英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきた…
  8. 2016年4月の注目化学書籍

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. バイエル薬品、アスピリンをモチーフにしたTシャツをユニクロで発売
  2. 人が集まるポスター発表を考える
  3. マイケル・グレッツェル Michael Gratzel
  4. プロペンを用いたpiericidin Aの収束的短工程合成
  5. 日本酸素記念館
  6. 日本薬学会第138年会 付設展示会ケムステキャンペーン
  7. リック・ダンハイザー Rick L. Danheiser
  8. エヴァンスアルドール反応 Evans Aldol Reaction
  9. さあ分子模型を取り出して
  10. tRNAの新たな役割:大豆と微生物のコミュニケーション

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

パーソナル有機合成装置 EasyMax 402 をデモしてみた

合成装置といえばなにを思い浮かべるでしょうか?いま話題のロボット科学者?それともカップリング…

湿度によって色が変わる分子性多孔質結晶を発見

第277回のスポットライトリサーチは、筑波大学 数理物質系 山本研究室 助教の山岸 洋(やまぎし ひ…

【書籍】機器分析ハンドブック1 有機・分光分析編

kindle版↓概要はじめて機器を使う学生にもわかるよう,代表的な分析機器の…

第46回「趣味が高じて化学者に」谷野圭持教授

第46回目の研究者インタビューです。今回のインタビューは第10回目のケムステVシンポ講演者の一人であ…

【山口代表も登壇!!】10/19-11/18ケミカルマテリアルJapan2020-ONLINE-

「ケミカルマテリアルJapan2020-ONLINEー(主催:株式会社化学工業日報社)」は、未来に向…

「誰がそのシャツを縫うんだい」~新材料・新製品と廃棄物のはざま~ 2

Tshozoです。前回の続き、②リチウムイオン電池についてです。なおこの関連の技術は進化が非常に早く…

炊きたてご飯の香り成分測定成功、米化学誌に発表 福井大学と福井県農業試験場

 福井大学と福井県農業試験場は、これまで難しいとされていた炊きたてご飯の香り成分の測定に成功したと米…

化学者のためのエレクトロニクス講座~配線技術の変遷編

このシリーズでは、化学者のためのエレクトロニクス講座では半導体やその配線技術、フォトレジストやOLE…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP