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エキモフ, アレクセイ イワノビッチ Екимов, Алексей Иванович

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エキモフ, アレクセイ イワノビッチ(Екимов, Алексей Иванович, Alexei Ekimov, 1945年2月28日-, ソビエト連邦生まれ)は、アメリカ在住の物理化学者である。
Nanocrystals Technology Inc. 主任研究員。 (画像出典:nexdot Quantum Dots History)。
2023年にモウンジ・バウェンディ博士、ルイ・ブラス博士とともにノーベル化学賞を受賞した。

 

経歴

1967 レニングラード州立大学 卒業
1968-1977 A.F. イオフ物理技術研究所 研究員
1974  候補学位 (Ph.D: 物理学および数理科学) 取得
1977-1990 S.I. ヴァヴィロフ国立光学研究所 上院研究員 兼 グループリーダー
1989  博士号 (物理数学) 取得
1990-1999 イオフ研究所 主任研究員
1999- Nanocrystals Technology Inc. 勤務

受賞歴

1976 ソ連国家賞(Государственная премия СССР)
2006 R. W. ウッド賞(R. W. Wood Prize)
2023 ノーベル化学賞
など

 

研究業績

ナノ結晶半導体 量子ドットの発見および、その電子的および光学的特性の先駆的な研究

半導体ナノ結晶CdS、CdSe、CuClおよびCuBrを含むガラスの光学的および電気的特性を研究し、これらの結晶のサイズとその吸収の分光パラメータとの関係を決定した。
A.F. イオフ物理技術研究所の理論家であるA. Efrosとともに、観察されたナノ結晶を含むガラスの光学特性について説明した。
特に、ナノ結晶の光学特性がそのサイズに依存する理由が解明され、ナノ結晶が量子特性を示し「人工原子」のように振る舞うことを発見した。
その後、半導体ナノ結晶や同様の物体が「量子ドット」と呼ばれるようになった。

 

関連文献

  1.  Editorial. Nanocrystals in their prime. Nature Nanotechnology, 9, 325 (2014) 

 

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野口真司

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「国や地域を超えて格差なく化学を享受できる世界」の実現を目指す化学者。尊敬する化合物はTestosterone氏。将来の目標はJeff Seid選手になること。

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