[スポンサーリンク]

エネルギー化学

マリア フリッツァニ-ステファノポウロス Maria Flytzani-Stephanopoulos

[スポンサーリンク]

マリア フリッツァニ-ステファノポウロス(Maria Flytzani-Stephanopoulos, Greece, 1946年xx月xx日-)は、アメリカのナノ粒子・触媒科学者である。タフツ大学教授。

 

経歴

1973 B.S., Chemical Engineering, National Technical University of Athens, Greece

1975 M.S., Chemical Engineering, University of Florida

1978 Ph.D., Chemical Engineering, University of Minnesota

1979-1985 Technical staff, Jet Propulsion Laboratory

1985-1993 Principal research associate, MIT

1994- Professor, Department of Chemical Engineering, Tufts university

 

受賞歴

2014 Member, National Academy of Engineering

2014 Associate Editor, Science Advances

2012 2nd Vice Chair, AIChE

2008 Fellow, American Association for the Advancement of Science

2008 Henry J. Albert award, International Precious Metals Institute

2002 Editor, Applied Catalysis B: Environmental

 

酸化物担体上に担持された貴金属単原子を用いた触媒反応の開発

貴金属担持酸化物ナノ粒子をシアン溶液で処理し貴金属粒子を溶解させることにより、貴金属単原子を酸化物ナノ粒子上に担持させる方法を開発した。

一例として、光析出法によりAu粒子を担持したTiO2ナノ粒子をシアン化ナトリウム溶液で処理することで、Au単原子(下図(a)中の白丸)をTiO2に担持させた[1]。この触媒は低温シフト反応で高い活性を示すとともに、473Kでの反応後(4時間)でもAuは凝集せずに単原子として存在している(下図(b)。このような貴金属単原子はM-O(OH)x-support(M: Au,Pt等)のサイトで安定化されシフト反応の活性サイトであることを提案している。

Au atoms on TiO2

Au単原子担持TiO2のSTEM(文献[1]より、一部改訂)

名言集

 

コメント&その他

 

関連動画

 

関連文献

  1. Flytzani-Stephanopoulo, M. Acc. Chem. Res. 2014 47 (3), 783-792. DOI: 10.1021/ar4001845

 

関連書籍

 

関連リンク

 

Ohno

投稿者の記事一覧

博士(理学)。ナノ材料に関心があります。

関連記事

  1. レイモンド・ドウェク Raymond A. Dwek
  2. 吉田 優 Suguru Yoshida
  3. 古川 俊輔 Shunsuke Furukawa
  4. 日本学術振興会賞受賞者一覧
  5. ニック・ホロニアック Nicholas Holonyak, Jr…
  6. ウィリアム・モーナー William E. Moerner
  7. Qi-Lin Zhou 周其林
  8. ブルクハルト・ケーニッヒ Burkhard König

注目情報

ピックアップ記事

  1. 難病「アミロイドーシス」に“光”を。 ――アミロイドの無毒化による治療効果を初めて実証――
  2. YADOKARI-XG 2009
  3. マイクロ波化学が挑むプラスチックのリサイクル
  4. カルボニル化を伴うクロスカップリング Carbonylative Cross Coupling
  5. 産業界のニーズをいかにして感じとるか
  6. 「マイクロリアクター」装置化に成功
  7. リケラボとコラボして特集記事を配信します
  8. 浄水場から検出されたホルムアルデヒドの原因物質を特定
  9. トリ-tert-ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート:Tri-tert-butylphosphonium Tetrafluoroborate
  10. スタチンのふるさとを訪ねて

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2015年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

欧米化学メーカーのR&D戦略について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、欧米化…

有馬温泉でラドン泉の放射線量を計算してみた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉は、日本の温泉で最も高い塩分濃度を持ち黄褐色を呈する金泉と二酸化炭素と放射性のラドンを含んだ…

アミンホウ素を「くっつける」・「つかう」 ~ポリフルオロアレーンの光触媒的C–Fホウ素化反応と鈴木・宮浦カップリングの開発~

第684回のスポットライトリサーチは、名古屋工業大学大学院工学研究科(中村研究室)安川直樹 助教と修…

第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」を開催します!

第56回ケムステVシンポの会告を致します。3年前(32回)・2年前(41回)・昨年(49回)…

骨粗鬆症を通じてみる薬の工夫

お久しぶりです。以前記事を挙げてから1年以上たってしまい、時間の進む速さに驚いていま…

インドの農薬市場と各社の事業戦略について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、インド…

【味の素ファインテクノ】新卒採用情報(2027卒)

当社は入社時研修を経て、先輩指導のもと、実践(※)の場でご活躍いただきます。…

味の素グループの化学メーカー「味の素ファインテクノ社」を紹介します

食品会社として知られる味の素社ですが、味の素ファインテクノ社はその味の素グループ…

味の素ファインテクノ社の技術と社会貢献

味の素ファインテクノ社は、電子材料の分野において独創的な製品を開発し、お客様の中にイノベーションを起…

サステナブル社会の実現に貢献する新製品開発

味の素ファインテクノ社が開発し、これから事業に発展して、社会に大きく貢献する製品…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP