[スポンサーリンク]

ケムステニュース

「日本化学連合」が発足、化学系学協会18団体加盟

[スポンサーリンク]

 

日本化学会、高分子学会、化学工学会など化学系学協会18団体、オブザーバー9団体が加盟する日本化学連合(JUCST)が6月29日、正式に設立された。会員数は延べ11万人。同日の設立総会で、会長に岩村秀日本大学教授を選任した。同連合は、現在の細分化された化学系学協会体制が時代の変化に対応できていないとの認識にたって、広い意味での化学と化学技術に関連する分野を研究対象とする学協会が連携してつくるわが国初の総合的連合組織。化学者コミュニティーの発言力増強と連携強化による化学と化学技術の新しいビジョンの構築を目指す(引用:化学工業日報)。

 

日本化学連合(JUCST)への参加学会は次のとおりです。

安全工学会化学工学会化学史学会化学情報協会紙パルプ技術協会火薬学会高分子学会触媒学会石油学会、繊維学会、電気化学会日本印刷学会日本エネルギー学会日本化学会日本ゴム協会日本セラミックス協会日本分析化学会、日本薬学会、、光化学協会、腐食防食協会、有機合成化学協会

 

この連合設立により、具体的になにが行われるのかは不明です。化学系学会の細分化を解消させるために発足し、将来的には化学系学会の統合もありえるということです。製薬業界も昔に比べ数が半分程度になりました。

確かに、米国のアメリカ化学会(ACS)は会員数16万人超で、1つの学会の中に34の部会が存在しています。日本の中で最も大きい日本化学会は4万人ほど。日本とアメリカの人口からいったら充分のような気もしますが、数ではないですが、今回の日本科学連合は11万人になり、発言力はそれまでのものよりも強くなります。それにしても 実際の日本化学連合のサイトはあまりにも適当な気がするのですが・・・・。11万人もの会員をまとめたいのならばもう少しまともなサイトを作りたいものです。今後に期待したいと思います。

 

  • 外部リンク

日本化学連合

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 「薬草、信じて使うこと」=自分に合ったものを選ぶ
  2. CASがSciFinder-nの新しい予測逆合成機能を発表
  3. 日本化学会と日本化学工業協会に新会長就任
  4. 電池長寿命化へ、充電するたびに自己修復する電極材
  5. 科学的発見を加速する新研究ツール「SciFinder n」を発表…
  6. 有機ELディスプレイ材料市場について調査結果を発表
  7. 期待のアルツハイマー型認知症治療薬がPIIへ‐富山化学
  8. 100兆分の1秒を観察 夢の光・XFEL施設公開

注目情報

ピックアップ記事

  1. <アスクル>無許可で危険物保管 消防法で義務づけ
  2. ブラン・ウレー クロロアルキル化 Blanc-Quellet Chloroalkylation
  3. コロナウイルスCOVID-19による化学研究への影響を最小限にするために
  4. Reaxys無料トライアル実施中!
  5. 米国版・歯痛の応急薬
  6. タンパク質の定量法―紫外吸光法 Protein Quantification – UV Absorption
  7. 触媒化学との「掛け算」によって展開される広範な研究
  8. 有機・無機材料の相転移ダイナミクス:数理から未来のマテリアル開発まで
  9. 第77回―「エネルギーと生物学に役立つ無機ナノ材料の創成」Catherine Murphy教授
  10. ケムステタイムトラベル2011~忘れてはならない事~

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年7月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

日本プロセス化学会2024ウインターシンポジウム

有機合成化学を基盤に分析化学や化学工学なども好きな学生さん、プロセス化学を知る絶好の…

2024年ノーベル化学賞は、「タンパク質の計算による設計・構造予測」へ

2024年10月9日、スウェーデン王立科学アカデミーは、2024年のノーベル化学賞を発表しました。今…

デミス・ハサビス Demis Hassabis

デミス・ハサビス(Demis Hassabis 1976年7月27日 北ロンドン生まれ) はイギリス…

【書籍】化学における情報・AIの活用: 解析と合成を駆動する情報科学(CSJカレントレビュー: 50)

概要これまで化学は,解析と合成を両輪とし理論・実験を行き来しつつ発展し,さまざまな物質を提供…

有機合成化学協会誌2024年10月号:炭素-水素結合変換反応・脱芳香族的官能基化・ピクロトキサン型セスキテルペン・近赤外光反応制御・Benzimidazoline

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年10月号がオンライン公開されています。…

レジオネラ菌のはなし ~水回りにはご注意を~

Tshozoです。筆者が所属する組織の敷地に大きめの室外冷却器がありほぼ毎日かなりの音を立て…

Pdナノ粒子触媒による1,3-ジエン化合物の酸化的アミノ化反応の開発

第629回のスポットライトリサーチは、関西大学大学院 理工学研究科(触媒有機化学研究室)博士課程後期…

第4回鈴木章賞授賞式&第8回ICReDD国際シンポジウム開催のお知らせ

計算科学,情報科学,実験科学の3分野融合による新たな化学反応開発に興味のある方はぜひご参加ください!…

光と励起子が混ざった準粒子 ”励起子ポラリトン”

励起子とは半導体を励起すると、電子が価電子帯から伝導帯に移動する。価電子帯には電子が抜けた後の欠…

三員環内外に三連続不斉中心を構築 –NHCによる亜鉛エノール化ホモエノラートの精密制御–

第 628 回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院薬学研究科 分子薬科学専…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP