[スポンサーリンク]

ケムステニュース

リアル「ブレイキング・バッド」!薬物製造元教授を逮捕 中国

[スポンサーリンク]

 

中国で、合成ドラッグを密造していた一味に、ドラッグの製造方法を有料で提供していた疑いで、元大学教授(50)が逮捕された。国営メディアが19日、報じた。覚せい剤を密造する元高校教師を描いた米人気ドラマ「ブレイキング・バッド」さながらの事件だ。
中国のニュースサイト、チャイナ・ビジネス・ニュースによると、名字を「ルー」というこの元大学教授は、メタンフェタミンに似たドラッグ「メトカチノン」の製造方法を知っており、それを密売業者に提供していた。ルー容疑者は2013年に密売業者のチェン容疑者と組むまでは、陝西省の省都・西安の大学に化学の教授として勤務していたという(時事ドットコム 2015年5月19日)。

 

2年前に大ヒットの中終了した、米国ドラマ「ブレイキング・バッド」。一時期はノーベル化学賞の獲得に貢献するほどの研究に従事していたが、しがない化学教師となった主人公ウォルター・ホワイト。自身の余命を知り、家族財産を残すため覚せい剤メタンフェタミンの密造に関わり、裏の世界での怪物へと成長していく…. 化学の話もちらほら出てきているためケムステでも少しだけ取り上げました(記事:化学者が麻薬を合成する)。

今回はなんと、中国版「ブレイキング・バッド」、つまり化学教師(元大学教授)が麻薬の製造に携わっていたとのこと。製造していたのはドラマでのブルーメス(メタンフェタミン:下図右)でなく、類似化合物のメトカチノン(下図左)。

2015-05-22_00-20-06

 

 

 

確かに合成化学者ならば合成は容易です。しかし本当につくって供給するのはいかがなものかと。いやはや知ってか知らずかわからないですが、リアル「ブレイキング・バッド」ですね。密売業者はすでに、昨年に摘発されており、その際にメトカチノン128キログラムと原料2トンを押収しています。

 

話は変わりますが、こちらの記事によるとリアル「ウォルター」は実在していたらしく、とはいっても同姓同名の犯罪者。しかも2人も。1人「ウォルター」は2013年にモンタナ州で違法薬物14キログラムの所持で捕まっています。もう一人の「ウォルター」はメタンフェタミンの製造者いわゆるメタシェフでインタビューやドキュメンタリービデオまであるらしいです。

 

関連動画

 

外部リンク

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 三井化学、機能性ポリマーのウェブサイト始動
  2. 世界初、RoHS 指令の制限物質不使用で波長 14.3μm の中…
  3. 2010年日本化学会各賞発表-進歩賞-
  4. 花王、ワキガ臭の発生メカニズムを解明など研究成果を発表
  5. グリーンイノベーション基金事業でCO2などの燃料化と利用を推進―…
  6. エーザイ 巨大市場、抗ガン剤開発でライバルに先行
  7. 同仁化学研、ビオチン標識用キットを発売
  8. 2011年10大化学ニュース【後編】

注目情報

ピックアップ記事

  1. 研究職の転職で求められる「面白い人材」
  2. 2020年ケムステ人気記事ランキング
  3. 電解液中のイオンが電気化学反応の選択性を決定する
  4. メチルトリメトキシシラン (methyltrimethoxysilane)
  5. 信越化学・旭化成ケミカルズが石化品値上げ
  6. PythonとChatGPTを活用するスペクトル解析実践ガイド
  7. オンライン|次世代医療・診断・分析のためのマイクロ流体デバイス~微量、迅速・簡便、精密制御機能をどう生かすか~
  8. バイエルスドルフという会社 ~NIVEA、8×4の生みの親~
  9. ダルツェンス縮合反応 Darzens Condensation
  10. SNS予想で盛り上がれ!2021年ノーベル化学賞は誰の手に?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2015年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

収率予測モデルが反応機構を語る!

第716回のスポットライトリサーチは、京都大学化学研究所(中村研究室)道場貴大 助教にお願いしました…

電気化学の勘どころ 対話でつかむホントの姿

概要対話形式で本質に迫る,電気化学の入門書.勘どころを押さえれば,複雑に見える現象の要点…

ペプチド合成におけるエピメリ化 Epimerization in Peptide Synthesis

概要ペプチド合成におけるエピメリ化(epimerization)とは、アミノ酸残基のα炭素の立体…

第63回Vシンポ「フォトキネティシズム:励起現象のマルチスケール速度論と革新的光機能」を開催します!

今年も夏本番の季節になってきましたね! さて、本記事は、第63回ケムステVシンポジウムの開催告知です…

アビディ アルキン合成/Abidi Alkyne Synthesis

概要アビディ アルキン合成(Abidi Alkyne Synthesis)は、米国魚類野生生物局…

第43回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

テーマ「創薬化学の新たな潮流 多彩なアプローチで未来を創る」 日時2026年11月11日…

圧力は「設定値」だけで決まらない【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

査読に AI を使われた体験談

生成 AI の普及は加速しており、調べもの、英文校閲など研究者の皆さんも活用していることと思います。…

フィーゼルマン チオフェン合成/Fiesselmann Thiophene Synthesis

概要フィーゼルマン チオフェン合成(Fiesselmann Thiophene Synthesi…

“とび跳ねる水滴”に潜む物理 〜接触時間とエネルギー源で読む撥水・防氷のテク〜

熱したフライパンに落ちた水滴が、玉になってコロコロと走り回り、冷えた面では、結露水が合体した瞬間に跳…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP