[スポンサーリンク]

ケムステニュース

2007年文化勲章・文化功労者決定

[スポンサーリンク]

 政府は26日、発生生物学の岡田節人氏(80)、狂言の茂山千作氏(87、本名七五三)、有機化学の中西香爾氏(82)ら5人に今年度の文化勲章を贈ると発表した。文化功労者には小説の塩野七生氏(70)、俳優の仲代達矢氏(74、本名元久)ら15人を選んだ。

文化勲章はほかに彫刻の中村晋也氏(81)、民事訴訟法学の三ケ月章氏(86)が受章する。(引用:NIKKEI NET)

 

毎年文化の日(11月3日)には、文化勲章および文化功労者の授与式が催されます。文化勲章は過去の文化功労者のなかから選ばれるのが通例となっています。
化学分野からは、今年は計3名への授与がありました。おめでとうございます!栄誉に預かった化学者の方々を以下に簡単に紹介したいと思います。

 

文化勲章:コロンビア大名誉教授(有機化学)中西香爾(82)

koji_nakanishi.jpg
(写真:Koji Nakanishi Research Group)

 

?ギンコライドやブレベトキシンの構造決定、NOE法や励起子カイラリティ法の開発などの業績により、生物有機化学・天然物化学に多大なインパクトを与えた中西教授に文化勲章が授与されました。

 

文化功労者:北九州市立大副学長(高分子化学)國武豊喜(71)

t_kunitake.jpg
(写真:nanonet)

文化功労者:東北大名誉教授(材料化学)櫻井英樹(76)

hideki_sakurai.jpg
(写真:文部科学省 報道一覧)

?人工脂質二重膜創成で有名な国武教授、細見-櫻井反応の開発や有機ケイ素ポリマーなど、有機ケイ素化学研究の第一人者である櫻井教授がそれぞれ文化功労者に選ばれています。

 

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 超合金粉末の製造方法の改善に機械学習が試行される
  2. 2011年文化功労者「クロスカップリング反応の開拓者」玉尾皓平氏…
  3. 信越化学、日欧でセルロース増産投資・建材向け堅調
  4. パーキンソン病治療の薬によりギャンブル依存に
  5. イチゴ生育に燃料電池
  6. 三井化学、機能性ポリマーのウェブサイト始動
  7. 海藻成長の誘導物質発見 バイオ研
  8. 製薬各社の被災状況

注目情報

ピックアップ記事

  1. ユネスコ女性科学賞:小林教授を表彰
  2. アルファリポ酸 /α-lipoic acid
  3. Grignard反応剤が一人二役!? 〜有機硫黄化合物を用いるgem-ジフルオロアルケン類の新規合成法〜
  4. ヘテロ環、光当てたら、減ってる環
  5. 材料開発の未来を語る、マテリアルズ・インフォマティクスに特化したカンファレンスが9/26(火)開催!
  6. 「ELEMENT GIRLS 元素周期 ~聴いて萌えちゃう化学の基本~」+その他
  7. Shvo触媒 : Shvo’s Catalyst
  8. 第165回―「光電変換へ応用可能な金属錯体の開発」Ed Constable教授
  9. 試薬の構造式検索 ~便利な機能と使い方~
  10. 実用的なリチウム空気電池の サイクル寿命を決定する主要因を特定

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年11月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP