[スポンサーリンク]

archives

1-メチル-1-[4-(ジフェニルホスフィノ)ベンジル]ピロリジニウムブロミド:1-Methyl-1-[4-(diphenylphosphino)benzyl]pyrrolidinium Bromide

[スポンサーリンク]

イオン固定型トリフェニルホスフィン

東郷らは空気中で安定なイオン固定型トリフェニルホスフィン,1-メチル-1-[4-(ジフェニルホスフィノ)ベンジル]ピロリジニウムブロミド(1)を開発し,その有用性を報告しています。それによれば,アルコールのハロゲン化,光延反応によるカルボン酸のエステル化では,副生するイオン固定型ホスフィンオキシド(2)がエーテルに溶けにくいため,反応終了後,生成物をエーテル抽出してろ過することにより,容易に分離することができます。分離した2O-メチル化および続くLAH還元により1を再生し,再利用することが可能です。また,1は溝呂木-ヘック反応や薗頭反応などの金属触媒の配位子としても有用です。

“Novel preparation of ion-supported triphenylphosphines and their synthetic utility”

Y. Imura, N. Shimojuh, Y. Kawano, H. Togo, Tetrahedron 2010, 66, 3421.

 

1-s2.0-S0040402010004060-fx1

Novel ion-supported Ph3P compounds, 4-(diphenylphosphino)- benzyltrimethylammonium bromide (A) andN-methyl-N-[4-(diphenylphosphino) -benzyl]pyrrolidinium bromide (B), were prepared. Because of their stability in air, ion-supported Ph3A and B could be used for the halogenation of alcohols, the esterification of carboxylic acid with the Mitsunobu reaction, the Mizoroki–Heck reaction, and the Sonogashira reaction. The advantages of using these ion-supported Ph3A and B are the simple isolation of the products by ether extraction due to their poor solubility in ether, and the easy recovery of the co-product, ion-supported Ph3PO, by filtration in high yields (>90%), which could be regenerated and reused for the same reactions, in the halogenation of alcohols and the esterification of carboxylic acid with the Mitsunobu reaction. On the other hand, ionic liquid reaction media containing Pd(OAc)2 or PdCl2 and ion-supported Ph3A or B as catalysts could be reused for the same Mizoroki–Heck reaction and the Sonogashira reaction maintaining high yields, using iodotoluene with methyl acrylate and phenylacetylene, respectively.

 

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. マテリアルズ・インフォマティクスの導入・活用・推進におけるよくあ…
  2. 「新規高活性アルコール酸化触媒 nor-AZADOの有用性」 第…
  3. グライコシンターゼ (Endo-M-N175Q) : Glyco…
  4. DFMS:ビス(ジフルオロメチルスルホニル)亜鉛
  5. 半導体・リチウムイオン電池にも!マイクロ波がもたらすプロセス改善…
  6. 化学分野での特許無効審判における 実験データの戦略的な活用方法【…
  7. マテリアルズ・インフォマティクスの手法:条件最適化に用いられるベ…
  8. Excelでできる材料開発のためのデータ解析[超入門]-統計の基…

注目情報

ピックアップ記事

  1. フェイスト・ベナリー フラン合成 Feist-Benary Furan Synthesis
  2. 研究助成金及び海外留学補助金募集:公益財団法人アステラス病態代謝研究会
  3. メディビック、抗がん剤「グルフォスファミド」の第II相試験を開始
  4. 化学者がコンピューター計算を行うべきか?
  5. d8 Cu(III) の謎 –配位子場逆転–
  6. 114番元素と116番元素が正式認可される
  7. 求電子剤側で不斉を制御したアミノメチル化反応
  8. 【6月開催】第九回 マツモトファインケミカル技術セミナー 有機金属化合物「オルガチックス」の密着性向上剤としての利用 -添加剤としての利用-
  9. 化学研究で役に立つデータ解析入門:回帰分析の応用編
  10. オキソアンモニウム塩を用いたアルデヒドの酸化的なHFIPエステル化反応

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年1月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

CIPイノベーション共創プログラム「有機電解合成の今:最新技術動向と化学品製造への応用の可能性」

日本化学会第106春季年会(2026)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「有機電解合…

CIPイノベーション共創プログラム「世界を変えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第106春季年会(2026)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「世界を変え…

年会特別企画「XAFSと化学:錯体, 触媒からリュウグウまで –放射光ことはじめ」

放射光施設を利用したX線吸収分光法(XAFS)は、物質の電子状態や局所構造を元素選択的に明らかにでき…

超公聴会 2026 で発表します!!【YouTube 配信】

超公聴会は、今年度博士号を取得する大学院生が公聴会の内容を持ち寄ってオンライン上で発表する会です。主…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part II

さて、Part Iに引き続きPart II!年会をさらに盛り上げる企画として、2011年より…

凍結乾燥の常識を覆す!マイクロ波導入による乾燥時間短縮と効率化

「凍結乾燥は時間がかかるもの」と諦めていませんか?医薬品や食品、新素材開発において、品質を維…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part I

まだ寒い日が続いておりますが、あっという間に3月になりました。今年も日本化学会春季年会の季節です。…

アムホテリシンBのはなし 70年前に開発された奇跡の抗真菌薬

Tshozoです。以前から自身の体調不良を記事にしているのですが、昨今流行りのAIには産み出せな…

反応操作をしなくても、化合物は変化する【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか温度を測ること…

ジチオカーバメートラジカル触媒のデザイン〜三重項ビラジカルの新たな触媒機能を発見〜

第698回のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院工学研究科(大井研究室)博士後期課程1年の川口…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP