[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

プメラー転位 Pummerer Rearrangement

[スポンサーリンク]

 

概要

スルホキシドに酸無水物・酸ハライドなどを作用させると転位が起こり、α-アシルオキシチオエーテルを与える。

転位生成物は加水分解によりアルデヒドへと導くことができる。このため、スルホキシド・スルフィドはアルデヒド等価体とみなせる。

 

基本文献

  • Pummerer, R. Ber. 1909, 42, 2282.
  • Pummerer, R. Ber. 1910, 43, 1401.
  • De Lucchi, O. et al. Org. React. 199140, 157.
  • Grierson, D. S.; Husson, H.-P. Comp. Org. Syn. 19916, 924.
  • Padwa, A.; Gunn, D. E., Jr.; Osterhout, M. H. Synthesis 1997, 1353. DOI: 10.1055/s-1997-1384
  • Padwa, A.; Rur, S. K.; Danca, M. d.; Ginn, J. D.; Lynch, S. M. Synlett 2002, 851. DOI: 10.1055/s-2002-31891
  • Bur, S. K.; Padwa, A. Chem. Rev. 2004104, 2401. DOI: 10.1021/cr020090l

 

反応機構

参考:Chem. Commun. 2006, 2786.
pummer8.gif

反応例

Asteltoxinの合成[1] pummerer_3.gif
分子内C-C結合生成への応用例
pummerer_4.gif
ent-Hyperforinの全合成[2] pummerer_5.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Schreiber, S. L.; Satake, K. J. Am. Chem. Soc. 1984106, 4186. DOI: 10.1021/ja00327a020

[2] Shimizu, Y.; Shi, S-L.; Usuda, H.; Kanai, M.; Shibasaki, M. Angew. Chem., Int. Ed. 2010, 49, 1103. doi:10.1002/anie.200906678

 

関連反応

 

関連書籍

[amazonjs asin=”0198558996″ locale=”JP” title=”Organosulfur Chemistry (Oxford Chemistry Primers, 33)”][amazonjs asin=”3662147122″ locale=”JP” title=”Organosulfur Chemistry II (Topics in Current Chemistry)”]

 

外部リンク

関連記事

  1. エルマンイミン Ellman’s Imine
  2. バルビエ・ウィーランド分解 Barbier-Wieland De…
  3. フリッチュ・ブッテンバーグ・ウィーチェル転位 Fritsch-B…
  4. コーリー・ウィンターオレフィン合成 Corey-Winter O…
  5. ブラン環化 Blanc Cyclization
  6. リーベスカインド・スローグル クロスカップリング Liebesk…
  7. NHPI触媒によるC-H酸化 C-H Oxidation wit…
  8. ジェイコブセン速度論的光学分割加水分解 Jacobsen Hyd…

注目情報

ピックアップ記事

  1. ノーベル賞化学者に会いに行こう!「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」応募開始
  2. 機械的刺激による結晶間相転移に基づく発光性メカノクロミズム
  3. 熊田誠氏死去(京大名誉教授)=有機ケイ素化学の権威
  4. NMRの化学シフト値予測の実力はいかに
  5. アクリルアミド /acrylamide
  6. 反応がうまくいかないときは冷やしてみてはいかが?
  7. 特定の場所の遺伝子を活性化できる新しい分子の開発
  8. NMR Chemical Shifts ー溶媒のNMR論文より
  9. ショウリョウバッタが吐くアレについて
  10. 第98回日本化学会春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part IV

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

【書籍】Pythonで動かして始める量子化学計算

概要PythonとPsi4を用いて量子化学計算の基本を学べる,初学者向けの入門書。(引用:コ…

ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2024年版】

今年もノーベル賞シーズンが近づいてきました!各媒体からかき集めた情報を元に、「未…

有機合成化学協会誌2024年9月号:ホウ素媒介アグリコン転移反応・有機電解合成・ヘキサヒドロインダン骨格・MHAT/RPC機構・CDC反応

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年9月号がオンライン公開されています。…

初歩から学ぶ無機化学

概要本書は,高等学校で学ぶ化学の一歩先を扱っています。読者の皆様には,工学部や理学部,医学部…

理研の研究者が考える“実験ロボット”の未来とは?

bergです。昨今、人工知能(AI)が社会を賑わせており、関連のトピックスを耳にしない日はないといっ…

【9月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】有機金属化合物 オルガチックスを用いたゾルゲル法とプロセス制御ノウハウ①

セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチック…

2024年度 第24回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞 候補業績 募集のご案内

公益社団法人 新化学技術推進協会 グリーン・サステイナブル ケミストリー ネットワーク会議(略称: …

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

開催日時 2024.09.11 15:00-16:00 申込みはこちら開催概要持続可能な…

第18回 Student Grant Award 募集のご案内

公益社団法人 新化学技術推進協会 グリーン・サステイナブルケミストリーネットワーク会議(略称:JAC…

杉安和憲 SUGIYASU Kazunori

杉安和憲(SUGIYASU Kazunori, 1977年10月4日〜)は、超分…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP