[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

Macユーザーに朗報!ChemDrawとWordが相互貼付可能に!

[スポンサーリンク]

 

Macユーザーに新たな朗報です!ようやく、Office(Word,Powerpoint)、Keynote、ChemDrawの相互貼付が可能となりました!

2ヶ月ほど前に「Macユーザに朗報?ChemDrawバージョンアップ」と題して、ChemDrawのバージョンアップ(12.0.1→12.0.2)をお伝えしました。その際は結論からして、最新版のOSであるSnow Leopardを利用している場合、

1. ChemDrawとKeynote相互貼付可能(ChemDrawデータを壊さずコピーアンドペースト可能)
2. Wordとは無理。引き続き、Word2004を使わなければ相互貼付は不可能

といった状況でした。そのため、当時最新版であったWord2008を使用する場合、ChemDrawファイルを別に残す必要がありました。プレゼンテーションソフトであるPowerPointでも同様でした。これがまたメンドクサイ!そのため、筆者の研究室ではみなOffice2004(Word 2004,PowerPoint2004)を泣く泣く使っていました。

1ヶ月ほど前、Office2011が発売されたと同時にそれが解消されると思い、即座にインストールしたのですが、更に酷くなり、今度はChemDrawファイルが画像ファイルとしても(構造式情報が消えたとしても)全くコピーアンドペーストできなくなり、これは永遠に2004を使い続けるのか?と思っていた矢先でした。11月9日に公開された更新プログラム(14.01)をインストールするとなんとすべてが使えるようになったのです!!

どうすればいいのでしょうか?具体的な条件をお伝えいたします。

必要条件

コピーアンドペーストを可能にする条件は、

1. Macの最新OSであるSnow Leopard(バージョン10.6.4)がインストールされていること(【追記】10.5.8でも可能であったと読者の方から情報をいただきました。)
2. ChemDrawのバージョンが最新版12.0.2であること。→こちらでダウンロードできます。
3. 最新版であるMicrosoftOffice.Mac 2011がインストールされていて、さらに11月9日にアップデートされた更新プログラムによりWordおよびPowerPointのバージョンが14.0.1と表示されていること
4. Keynoteは’09(バージョン5.4)であること(必要条件かどうか不明)

の4つです。つまり全部最新のものを用意するということですね。
これらの条件を満たせば、1年以上もMacユーザを苦しめていた、ChemDrawで描いた構造式の単純画像化を防ぎ、何度でも構造式情報としてやりとりできるようになります。

例えば、ChemDrawの構造式をコピーしてWordにペーストする。その図をChemDrawに戻すこともできます。Wordの図をPowerPointにコピーアンドペーストし、それをChemDrawに戻すこともできます。Keynoteの図をPowerPointやWordにコピーアンドペーストした後、その図をChemDrawに戻しても構造式として編集できます。

Windowsユーザーや古いバージョンでは当たり前であったこの機能が一度使えなくなったときには非常に残念でした。ようやく復活し、仕事の効率もあがりそうです。

皆さんもためしてみてはいかがでしょうか?

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 239th ACS National Meeting に行ってき…
  2. MEDCHEM NEWS 33-4 号「創薬人育成事業の活動報告…
  3. 始めよう!3Dプリンターを使った実験器具DIY:3Dスキャナー活…
  4. 「日本研究留学記: オレフィンの内部選択的ヒドロホルミル化触媒」…
  5. “腕に覚えあり”の若手諸君、「大津会議」…
  6. 硫黄の化学状態を高分解能で捉える計測技術を確立-リチウム硫黄電池…
  7. 二核錯体による窒素固定~世界初の触媒作用実現~
  8. ご長寿化学者の記録を調べてみた

注目情報

ピックアップ記事

  1. 重水素 (Deuterium)
  2. なぜあの研究室の成果は一流誌ばかりに掲載されるのか【考察】
  3. ベンジャミン・フランクリンメダル―受賞化学者一覧
  4. 熊田 誠 Makoto Kumada
  5. 第149回―「ガスの貯蔵・分離・触媒変換に役立つ金属-有機構造体の開発」Banglin Chen教授
  6. ロバート・メリフィールド Robert B. Merrifield
  7. 第116回―「新たな分子磁性材料の研究」Eugenio Coronado教授
  8. 第137回―「リンや硫黄を含む化合物の不斉合成法を開発する」Stuart Warren教授
  9. タングステン酸光触媒 Tungstate Photocatalyst
  10. 近況報告PartIV

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2010年11月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

アザボリンはニ度異性化するっ!

1,2-アザボリンの光異性化により、ホウ素・窒素原子を含むベンズバレンの合成が達成された。本異性化は…

マティアス・クリストマン Mathias Christmann

マティアス・クリストマン(Mathias Christmann, 1972年10…

ケムステイブニングミキサー2025に参加しよう!

化学の研究者が1年に一度、一斉に集まる日本化学会春季年会。第105回となる今年は、3月26日(水…

有機合成化学協会誌2025年1月号:完全キャップ化メッセンジャーRNA・COVID-19経口治療薬・発光機能分子・感圧化学センサー・キュバンScaffold Editing

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年1月号がオンライン公開されています。…

配位子が酸化??触媒サイクルに参加!!

C(sp3)–Hヒドロキシ化に効果的に働く、ヘテロレプティックなルテニウム(II)触媒が報告された。…

精密質量計算の盲点:不正確なデータ提出を防ぐために

ご存じの通り、近年では化学の世界でもデータ駆動アプローチが重要視されています。高精度質量分析(HRM…

第71回「分子制御で楽しく固体化学を開拓する」林正太郎教授

第71回目の研究者インタビューです! 今回は第51回ケムステVシンポ「光化学最前線2025」の講演者…

第70回「ケイ素はなぜ生体組織に必要なのか?」城﨑由紀准教授

第70回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第69回「見えないものを見えるようにする」野々山貴行准教授

第69回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第68回「表面・界面の科学からバイオセラミックスの未来に輝きを」多賀谷 基博 准教授

第68回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP