[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

口頭発表での緊張しない6つのヒント

[スポンサーリンク]

 

 

みなさんは学会等での口頭発表では緊張しますか?おそらく全く緊張しない人はほとんどいないかと思います。かくゆう筆者もかなり緊張してしまいます。緊張の度合いとしては10人に1人の逸材ではないかと思っています・・・。まあさすがに最近は緊張から現れる「症状」は出にくくなってきていますが、症状としては、

 

1.心臓が壊れるのではと思うほどドキドキする。

2.喉が渇いて狭くなり、変な声が出る、声が出なくなる。

3.舌が回らない。

4.地面がぐらぐら、ふわふわする。

5.視界が狭くなる。

6.セリフの忘却。

 

などがあります。緊張が聞き手に伝わってしまうと会場がやや変な空気になってしまいまうことを感じて更に緊張してしまいますね。これらを簡単に表現するとカイジの“ざわざわ”の状態に近いのではないかと思います。そういったわけで緊張をほぐすためにいくつか試してきた中で効果があるのではないかと思っていることを紹介します(ただしそれでも緊張するのであんまり効果は無いのかもせれませんが)。もし緊張に悩んでいる学生さんがいましたら参考にしてもらえたらいいなと思います。

 

1.なるべく本番に近い状態でリハーサルをする。

一人で何度かリハーサルをした後、誰かに付き合ってもらって数回リハーサルをします。この時、演者紹介から本番に近い状態で行うとグッと緊張感が増して練習になります。なお、何度もリハーサルをするためには時間が必要ですので、完成度の低い状態からリハーサルをしながら完成に近づけます。また質疑応答の細かい調べ物には時間がかかりますのでリハーサルにめどがつくまではしません。

2.滑舌を良くする。

普段はしゃべりたいことをしゃべりたいテンポでしゃべっているため気がつかなかったのですが、実は滑舌が悪かったです。特にサ行とナ行、例えば“~させて”とか“~など”とかが言いにくいです。発表途中で噛むと緊張してしまいますので、早口言葉や“声を出して読む日本語の本”などを練習しました。

3.しゃべりやすい言葉で発表する。

これは滑舌が悪いせいもあるのですが、学会発表では普段使いなれない言葉や言い回しを使いますので、リハーサルで言いにくい言葉はなるべく言いやすい言葉に変更します。

4.マイクに慣れる。

マイクに慣れるためにカラオケを趣味にしました。

 

5.直前まで人と話す。

基本的にあまりおしゃべりではないため、学会で長時間しゃべってないと言い出しのことばが変な声になってしまって緊張が高まってしまいます。そこで、発表のなるべく直前まで誰かと話すようにしています。また小心者ですので会場の雰囲気に負けないようにするためにも人としゃべることは良いです。

6.緊張を楽しむ。

これほど緊張して変な声が出たり、ドキドキしたりすることはなかなかないので、緊張した状態を楽しむようにしています。世の中にはお金を払ってお化け屋敷に行く人やジェットコースターに乗る人がいますのでおそらく緊張することは楽しいことなのだと言い聞かせています。この暗示が効果的だったのか最近は緊張が足りなくて物足りないなと思ったりもしています。

 

以上、筆者が緊張しないためにしていることです。おそらくみなさんも色々な方法を試しているのではないかと思いますので、もしもっといい方法を実践している方がいましたらコメントください。

 

関連書籍

 

ナカシマ

投稿者の記事一覧

化学と英語に関心があります。

関連記事

  1. ハラスメントから自分を守るために。他人を守るために【アメリカで …
  2. 化学系必見!博物館特集 野辺山天文台編~HC11Nってどんな分子…
  3. ガラス工房にお邪魔してみたー匠の技から試験管制作体験までー
  4. 今年の名古屋メダルセミナーはアツイぞ!
  5. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」③
  6. ひどい論文を書く技術?
  7. 化学者のためのエレクトロニクス講座~無電解めっきの還元剤編~
  8. 化学者のためのエレクトロニクス講座~半導体の歴史編~

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 「独創力」を体現する四国化成の開発部隊
  2. 細胞が分子の3Dプリンターに?! -空気に触れるとファイバーとなるタンパク質を細胞内で合成-
  3. 研究者目線からの論文読解を促す抄録フォーマット
  4. 素粒子と遊ぼう!
  5. ティム・ジャミソン Timothy F. Jamison
  6. 有機化学1000本ノック【命名法編】【立体化学編】
  7. 感染制御ー薬剤耐性(AMR)ーChemical Times特集より
  8. シュミット グリコシル化反応 Schmidt Glycosylation
  9. 地球温暖化が食物連鎖に影響 – 生態化学量論の視点から
  10. 上田 善弘 Yoshihiro Ueda

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年12月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

最新記事

先端事例から深掘りする、マテリアルズ・インフォマティクスと計算科学の融合

開催日:2023/12/20 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

最新の電子顕微鏡法によりポリエチレン分子鎖の向きを可視化することに成功

第583回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 陣内研究室の狩野見 …

\脱炭素・サーキュラーエコノミーの実現/  マイクロ波を用いたケミカルリサイクル・金属製錬プロセスのご紹介

※本セミナーは、技術者および事業担当者向けです。脱炭素化と省エネに貢献するモノづくり技術の一つと…

【書籍】女性が科学の扉を開くとき:偏見と差別に対峙した六〇年 NSF(米国国立科学財団)長官を務めた科学者が語る

概要米国の女性科学者たちは科学界のジェンダーギャップにどのように向き合い,変えてきたのか ……

【太陽ホールディングス】新卒採用情報(2025卒)

■■求める人物像■■「大きな志と好奇心を持ちまだ見ぬ価値造像のために前進できる人…

細胞代謝学術セミナー全3回 主催:同仁化学研究所

細胞代謝研究をテーマに第一線でご活躍されている先生方をお招きし、同仁化学研究所主催の学術セミナーを全…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける回帰手法の基礎

開催日:2023/12/06 申込みはこちら■開催概要マテリアルズ・インフォマティクスを…

プロトン共役電子移動を用いた半導体キャリア密度の精密制御

第582回のスポットライトリサーチは、物質・材料研究機構(NIMS) ナノアーキテクトニクス材料研究…

有機合成化学協会誌2023年11月号:英文特別号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2023年11月号がオンライン公開されています。…

高懸濁試料のろ過に最適なGFXシリンジフィルターを試してみた

久々の、試してみたシリーズ。今回試したのはアドビオン・インターチム・サイエンティフィ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP