[スポンサーリンク]

一般的な話題

ナノってなんナノ?~日本発の極小材料を集めてみました~

[スポンサーリンク]

「ナノってなんナノ?」

と冒頭からしょうもないオヤジギャグですいません。

でも、結構身近にナノ○○なんて言うものは沢山転がっているので、専門家でなくとも耳にしたことがある言葉でしょう。

まあ、ナノと名付けなくても良さそうなものもありますが、そもそも、ナノとは「10のマイナス9乗」を表す言葉です。

まあそれくらい小さい世界のものだと言うことです。

ということで、”ナノ”と頭につく名前の材料で、日本発(たぶん?)のものを、私の主観で集めてみました。

 

まずは最近の東北大のプレスリリースから

●細胞のためのナノカーペットを開発

nano_nano_1

東北大のプレスリリースは以下の通りです。

http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20130627_03.pdf

細胞のサイズが数~数十μmですから、それよりひとサイズ小さく(薄く)、ちょうど良いサイズと言うことですね。

細胞さんはさぞかし気持ちよく過ごせることでしょう。

なお、このグループはナノサイズの絆創膏なるものも発表しております。

 

ナノ絆創膏を使い、大静脈の損傷部閉鎖による止血治療に成功

こちらは早稲田大学からのプレスリリースです。

http://www.waseda.jp/jp/news13/130520_nano.html

ナノ医療の進展、非常に興味深いですね。マクロの修復も大切ですが、細胞レベルでの微細な現象が明らかになりつつある現状を勘案すると、ナノ医療材料の重要性はますます増すことが予想されますね。

以上はいわゆるナノシートの範疇に入りそうです。

ナノシートと言えばこんなものもあるようです。

 

●基盤の支えを必要としない、高分子ナノシートを開発

nano_nano_2

またまた東北大からの情報です。

http://main.spsj.or.jp/koho/tohronkai/55/9.pdf

そういえば前述の2つも高分子でできていますので、高分子はナノ材料として優れているのかもしれませんね。

シートがあれば棒もあるのではと思って探してみると、金ナノロッドが既に商品化されていました。シグマアルドリッチ社からのものです。まあ、これは日本のではないですが。

http://www.sigmaaldrich.com/japan/materialscience/nano-materials/gold-nanostructures.html

Wh000022

写真を見ると、なんか菌体みたいですね。菌ナノロッドでなければいいのですが。

 

私はナノ化学の専門家ではないのですが、他にもナノ材料はたくさん出てきているのは知っております。分子を取り扱っている以上は必ず出会うナノサイズです。これからもナノの世界から目が離せませんね。

ただ最近は、”ピコ”何とかという商品も出回っているとか。時代は原子より小さい世界なのでしょうか・・・。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4905194040″ locale=”JP” title=”ナノってなんなの?―ベンジーとブルーノのぼうけん”][amazonjs asin=”4569624618″ locale=”JP” title=”ナノテクノロジー―極微科学とは何か (PHP新書)”][amazonjs asin=”4320034740″ locale=”JP” title=”ナノの本質 -ナノサイエンスからナノテクノロジーまで-”][amazonjs asin=”4774141607″ locale=”JP” title=”ここまで来たナノテクノロジー -産業化する原子の世界― (知りたい!サイエンス)”]
Avatar photo

あぽとーしす

投稿者の記事一覧

微生物から動物、遺伝子工学から有機合成化学まで広く 浅く研究してきました。論文紹介や学会報告などを通じて、研究者間の橋掛けのお手 伝いをできればと思います。一応、大学教員で、糖や酵素の研究をしております。

関連記事

  1. 世界初の有機蓄光
  2. コランニュレンの安定結合を切る
  3. カーボンナノリングのキーホルダー式固定化法の開発
  4. ヘテロ環、光当てたら、減ってる環
  5. MEDCHEM NEWS 31-3号「ケムステ代表寄稿記事」
  6. 天然物の生合成に関わる様々な酵素
  7. 酵素合成と人工合成の両輪で実現するサフラマイシン類の効率的全合成…
  8. ケムステVシンポ「最先端有機化学」開催報告(前編)

注目情報

ピックアップ記事

  1. クリーンなラジカル反応で官能基化する
  2. ライセルト インドール合成 Reissert Indole Synthesis
  3. 子供と一緒にネットで化学実験を楽しもう!
  4. ボタン一つで化合物を自動合成できる機械
  5. スティーブン・リパード Stephen J. Lippard
  6. SelectfluorR
  7. 化学研究ライフハック :RSSリーダーで新着情報をチェック!2015年版
  8. 【PR】Chem-Stationで記事を書いてみませんか?【スタッフ・寄稿募集】
  9. バーチ還元 Birch Reduction
  10. 機械学習と計算化学を融合したデータ駆動的な反応選択性の解明

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

第 19 回 日本化学連合シンポジウム 「モビリティを支える化学」

開催趣旨人や物の移動を支えるモビリティは、持続可能で安全な社会の実現に不可欠な基…

CERNでは、なぜKNFのダイアフラムポンプを採用しているでしょうか―それは、粒子衝突実験のためにコン タミネーションの無い混合ガスを保証できるから

スイスとフランスをまたぐように設けられたCERNは、さまざまな円形および線形粒子加速器を運用して…

設定温度と系内の実温度のお話【プロセス化学者のつぶやき】

今回は設定温度と系内実温度の違いについて取り上げたいと思います。これは分野としてはプロセス化学に…

Carl Boschの人生 その12

Tshozoです。前回の続きをいきます。ここまでは第一次世界大戦がはじまる前のBoschたちの華…

逆方向へのペプチド伸長!? マラリアに効く環状テトラペプチド天然物の全合成

第695回のスポットライトリサーチは、北里大学大学院感染制御科学府(生物有機化学研究室)博士後期課程…

MOF の単一金属サイトで2分子の CO が “協働的” に吸着

金属–有機構造体(MOF)における金属サイトにおいて複数のガスが逐次的に吸着する際に、シグモイド型の…

令和7年度KISTEC教育講座 〜物質の付着はコントロールできる〜中間水を活かした材料・表面・デバイス設計

1 開講期間令和8年3月9日(月)、10日(火)2 コースのねらい、特色 本講座では、材…

リサイクル・アップサイクルが可能な植物由来の可分解性高分子の開発

第694回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院理工学府(跡部・信田研究室)卒業生の瀬古達矢…

第24回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

粉末 X 線回折の基礎知識【実践·データ解釈編】

粉末 X 線回折 (powder x-ray diffraction; PXRD) は、固体粉末の試…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP