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環境、人体に優しい高分子合成を開発 静大と製薬会社が開発

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ポリアクリル酸静岡大と工業薬品メーカー日本純薬(東京都中央区)は22日、高圧・高濃度の「超臨界二酸化炭素」を使った高分子の合成技術の開発とその技術を用いて化粧品などに使われる増粘性の液体「ポリアクリル酸」の製造に成功したと発表した。
プラスチックや化学繊維など高分子の製造に「超臨界二酸化炭素」を使用することで、従来のベンゼンやトルエンなどの有機溶媒に比べ、環境や人体に無害な状態で合成できる。今後は、直接人間の肌に触れる紙おむつなど、生活関連製品の安全性に効果が期待できるという。(引用:
静岡新聞)

 

 

超臨界流体は臨界点(気体と液体が共存できる限界の温度・圧力)を超えた状態で通常の気体、液体とは異なる性質を示す流体のことを言います。二酸化炭素(CO2)を超臨海流体として用いることで、有機溶媒を用いない等の環境にやさしいだけでなく、反応場、また反応器質として新しい可能性を秘めています。

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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