[スポンサーリンク]

会告

SciFinder Future Leaders 2017: プログラム参加のススメ

[スポンサーリンク]

ケムステをずっと見ている方にはもうお馴染みですが、今年もCASが主催するSciFinder Future Leaders プログラムの参加募集が開始されました。

ケムステの過去記事()にもあるように、このプログラムではオハイオ州にある大学やCAS等の企業見学に加えACS Fall meeting 2017(@Washington DC)に無料で招待され(航空券、宿泊費、学会参加費等はすべてCAS持ち)、さらに賞金として1000$が支給されます。なんとも破格の待遇ですね。

募集要項は

  1. 博士課程の学生かポスドクである
  2. 500-1000語のエッセイ(研究にどのようにSciFinderを利用しているか?)
  3. 履歴書
  4. 推薦状

のみです。

一昨年までは毎年日本から1名の方が選ばれていましたが、昨年はなんと2名の方が選ばれました。また日本は特別に応募締切が1ヶ月程度長く(3月22日締切)日本からの参加者は優遇されていると言っていいのではないでしょうか?

昨年のプログラムは化学情報協会のHPに参加された茂垣 里奈さんと吉田 拓未さんのインタビュー記事(こちらこちら)をご覧ください。お二人ともインタビューで「ケムステの記事がきっかけで応募し参加した!」ということで嬉しい限りです。過去にもケムステを見て応募された方が大変多く、2017年もケムステを見た方の中から選ばれるよう「応募に必要なエッセイの書き方」と選ばれた場合「どのような準備が必要か」について実際に参加されたお二人(敬称略)にコメント頂きました。

Q1.エッセイ(英語)を書く際に心がけた点は何でしょうか?

(茂垣)日本語のエッセイと比べて、英語のエッセイは文章全体・各段落内の構成が明確であるため、書く際には「日本語っぽい」文章展開にならないよう心がけました。初めにインターネットで英語エッセイの書き方に関するページをいくつか探してきて、英語エッセイ特有の文章展開を勉強しました。また、エッセイを書く前に、研究の各段階で自分がどのようにSciFinderを活用しているか、日本語でリストアップしました。それを元に、なるべく簡潔でわかりやすい文章になるよう意識して書いていきました。

(吉田)他の人が書かないような差別化された主張やエピソードを入れ込むことと、エッセイの基本的構文に添ってエッセイを書くことです。審査する方々は何通も同じようなエッセイを読むわけですから、差別化された主張やエピソードがあったほうが目に付きやすいのではないかと考えました。もちろん嘘はよくないので、自分の実際に体験した経験の中から主張をサポートするためのエピソードを思い出して書きました。またエッセイを書く前には、エッセイの書き方をネットで検索して情報を集めてから、基本的構文に沿ってアウトラインを作りエッセイを書きました。

Q2.もう一度参加するなら準備したいこと・ものはありますか?

(茂垣)化学に関するディスカッションよりも、食事などでの世間話の方が英単語が出て来ず難しかったので、英語での雑談に慣れておく必要性を感じました。また、日本に遊びに来たことがあるという方が多く、日本の食べ物はおいしいと言ってくれていたので、お土産など持って行けば話のネタになったかなと思います。その他、渡航に関する準備(航空券やホテルの手配)はすべてCASの方が行ってくださったので、特に心配ありませんでした。

(吉田)ネイティブの英語の聞き取りに慣れておくことと、Scifinderを前もって様々な点で使うことです。プログラムの中でグループディスカッションがあるのですが、ネイティブの方々の英語のスピードに正直ついていけませんでした。正直慣れたところでどうにかなる問題ではないかもしれませんが、もう少し前もって準備しておければよかったかと思います。またプログラムではScifinderに関するディスカッションが数多く行われますが、正直普段はReaxysをメインで使っているということもあり、あまり議題を提供できなかったので、もう少し様々な点で使っていればよかったと思います。(例:PatentPakとか普段あまり使いませんよね…等)

Q3.この記事を読んで「参加しようかな」と思っている方にメッセージをお願いします。

(茂垣)このプログラムを通して、普段の研究生活では得られない経験ができただけでなく、世界中の参加者と良き友人関係を築くことができました。出発前から帰国後まで手厚くサポートしてくださったCASの方々にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
また、私は米国化学会年会終了後すぐに帰国したのですが、参加者の多くは私的な旅行やポスドク先探しなどでしばらくアメリカに滞在するとのことでした。その場合も、アメリカから出国する際の航空券はサポートしてくれるので、このプログラムはCASだけでなくアメリカへ視野を広げる良いチャンスだと思います。
少しでも気になったら、是非応募してくみてください!

茂垣さん(写真左)と参加者(出典:化学情報協会)

 

(吉田)CVやエッセイももちろん重要かとは思いますが、アメリカでは推薦書がかなり重視されると聞きますので、先生方にお願いして強力な推薦書を書いていただくことも重要かと思います。昨年は日本から2名選ばれたということで、選ばれる確率がさらに高まったと思います。必要書類もそこまで多くないですし、少しでも興味があれば研究の合間にエッセイを書いて応募することをお勧めいたします。

参加者とディスカッションをする吉田さん(出典:化学情報協会)

申し込みは3月22日まで

いかがでしょうか?参加すると、世界各国から集まった優秀な若手研究者たちと貴重な体験が出来ることは間違いありません!締切までまだ一か月以上あるので今すぐエッセイを書いて応募しましょう!!申込はこちら

最後に、忙しい中コメント頂きました茂垣 里奈さんと吉田 拓未さんにこの場を借りて御礼申し上げます。

 

関連リンク

Ohno

投稿者の記事一覧

博士(理学)。ナノ材料に関心があります。

関連記事

  1. 研究者のためのCG作成術④(レンダリング編)
  2. アルミニウムで水素分子を活性化する
  3. 有機ナノチューブの新規合成法の開発
  4. 次なる新興感染症に備える
  5. 第六回ケムステVシンポ「高機能性金属錯体が拓く触媒科学」
  6. カーボンナノチューブを有機色素で染めて使う新しい光触媒技術
  7. 【緊急】化学分野における博士進学の意識調査
  8. アメリカで Ph. D. を取る –希望研究室にメールを送るの巻…

注目情報

ピックアップ記事

  1. アンドレアス ファルツ Andreas Pfaltz
  2. 1,3-ジエン類のcine置換型ヘテロアリールホウ素化反応
  3. だんだん柔らかくなるCOF!柔軟性の違いによる特性変化
  4. シャープレス・香月不斉エポキシ化反応 Sharpless-Katsuki Asymmetric Epoxidation (Sharpless AE)
  5. トム・メイヤー Thomas J. Meyer
  6. 春季ACSMeetingに行ってきました
  7. 材料の数理モデリング – マルチスケール材料シミュレーション –
  8. 第122回―「分子軌道反応論の教科書を綴る」Ian Fleming教授
  9. ビリジカタムトキシン Viridicatumtoxin
  10. ニルスの不思議な受賞 Nils Gustaf Dalénについて

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2017年2月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728  

注目情報

最新記事

キョウチクトウ科植物に含有される多量体型アルカロイドの完全化学合成に成功―ビスロイコノチンAおよびボウシゴニンBの世界初の全合成―

第714回のスポットライトリサーチは、千葉大学大学院医学薬学府(天然物創薬化学研究室)博士課程後期3…

科学捜査! ― 見えない指紋を化学の力で光らせよ ―

近年、分子構造に起因した発光メカニズムの解明が進み、単一分子で複数の機能を有する分子の研究が活発化し…

光で結晶の傷が癒える!?光応答性分子を用いた自己修復への挑戦

第713回のスポットライトリサーチは、立教大学理学部(森本研究室)に所属されていた西村涼 助教にお願…

ウェビナー「化学的リン酸化試薬(モノリン酸化アミダイト)の開発とRNA合成への応用」アーカイブ配信中! 【富士フイルム和光純薬】

高純度RNA合成には、効率的な精製法の確立が不可欠です。そこで、名古屋大学大学院 理学研究科の阿部 …

有機合成化学協会誌2026年6月号:抗体・薬物複合体・機能性有機蛍光色素・速度論的反応機構解析・触媒的脱水型ベンジル化・植物由来モノマー

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2026年6月号がオンラインで公開されています(記事公…

50代で初めての転職。面接対策から退職交渉までフォローし、マッチングを成功させた「伴走」の重要性

40~50代からの転職に、不安を抱く人は少なくありません。年齢的なハードル、これまで築いてきたキャリ…

PFAS代替素材市場について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、202…

【28卒】太陽HD研究開発 1day仕事体験

太陽HDでの研究開発職を体感してみませんか?私たちの研究活動についてより近くで体…

分子間相互作用で「π–π スタッキング」を考える【芳香環の相互作用を見直す: 後編】

芳香環が平行に近接するときの分子間相互作用は、静電相互作用、分散力、脱溶媒和、誘起作用、交換反発とい…

MI Conf 2026 Materials Informatics Conference

MI Confとは4年目となる、MI実践知が集まる場。マテリアルズ・インフォマテ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP