[スポンサーリンク]

海外化学者インタビュー

第74回―「生体模倣型化学の追究」Ronald Breslow教授

[スポンサーリンク]

第74回の海外化学者インタビューは、ロン・ブレズロウ教授です。コロンビア大学化学科に在籍し、生体模倣化学、物理有機化学、分子エレクトロニクスに取り組んでいます(訳注:2017年に逝去されています)。それではインタビューをどうぞ。

Q. あなたが化学者になった理由は?

化学は創造性と鋭敏さの両方を兼ね備えており、医薬品と生物学的機構の両方を与えてくれます。

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

おそらく生物学者ですが、科学者でなければ、判事でしょう。

Q. 概して化学者はどのように世界に貢献する事ができますか?

おそらくは実用的な太陽電池と蓄電池を駆使して、エネルギー問題の解決を支援することです。

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

トーマス・ジェファーソンです。ハミルトンは正しかったと納得させたいです。

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

おそらく40年前です。シクロペンタジエニルカチオンを生成させ、そのスペクトルを得ました。

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

最近のジョージ・ワシントンの伝記と、グレン・グールドによるバッハのゴールドバーグ変奏曲を持っていきます。

原文:Reactions – Ronald Breslow

※このインタビューは2008年7月25日に公開されました。

関連動画

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 第93回―「発光金属錯体と分子センサーの研究」Cristina …
  2. 第17回 音楽好き化学学生が選んだ道… Joshua…
  3. 第161回―「C-H官能基化と脱芳香族化を鍵反応とする天然物合成…
  4. 第69回―「炭素蒸気に存在する化学種の研究」Harold Kro…
  5. 第47回「目指すは究極の“物質使い”」前田和彦 准教授
  6. 第40回「分子設計で実現する次世代バイオイメージング」山東信介教…
  7. 第九回 タンパク質に新たな付加価値を-Tom Muir教授
  8. 第18回 出版業務が天職 – Catherine G…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 有機合成化学協会誌2023年5月号:特集号「日本の誇るハロゲン資源: ハロゲンの反応と機能」
  2. ホウ酸団子のはなし
  3. 池袋PARCOで「におい展」開催
  4. ペプシとヒドラゾンが作る枝分かれフッ素化合物
  5. ティフェノー・デミヤノフ転位 Tiffeneau-Demjanov Rearrangement
  6. 「オプトジェネティクス」はいかにして開発されたか
  7. 有機・高分子関連技術が一堂に会す「オルガテクノ2005」開催へ
  8. ブラッドリー・ムーアBradley Moore
  9. 生物発光のスイッチ制御でイメージング
  10. ペタシス試薬 Petasis Reagent

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

第32回光学活性化合物シンポジウム

第32回光学活性化合物シンポジウムのご案内光学活性化合物の合成および機能創出に関する研究で顕著な…

位置・立体選択的に糖を重水素化するフロー合成法を確立 ― Ru/C触媒カートリッジで150時間以上の連続運転を実証 ―

第 659回のスポットライトリサーチは、岐阜薬科大学大学院 アドバンストケミストリー…

【JAICI Science Dictionary Pro (JSD Pro)】CAS SciFinder®と一緒に活用したいサイエンス辞書サービス

ケムステ読者の皆様には、CAS が提供する科学情報検索ツール CAS SciFind…

有機合成化学協会誌2025年5月号:特集号 有機合成化学の力量を活かした構造有機化学のフロンティア

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年5月号がオンラインで公開されています!…

ジョセップ・コルネラ Josep Cornella

ジョセップ・コルネラ(Josep Cornella、1985年2月2日–)はスペイン出身の有機・無機…

電気化学と数理モデルを活用して、複雑な酵素反応の解析に成功

第658回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院 農学研究科(生体機能化学研究室)修士2年の市川…

ティム ニューハウス Timothy R. Newhouse

ティモシー・ニューハウス(Timothy R. Newhouse、19xx年xx月x日–)はアメリカ…

熊谷 直哉 Naoya Kumagai

熊谷 直哉 (くまがいなおや、1978年1月11日–)は日本の有機化学者である。慶應義塾大学教授…

マシンラーニングを用いて光スイッチング分子をデザイン!

第657 回のスポットライトリサーチは、北海道大学 化学反応創成研究拠点 (IC…

分子分光学の基礎

こんにちは、Spectol21です!分子分光学研究室出身の筆者としては今回の本を見逃…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP