[スポンサーリンク]

キャンペーン

タクミナ「スムーズフローポンプQ」の無料モニターキャンペーン

[スポンサーリンク]

以前、「ダイヤフラムポンプなのに脈動がない高性能小型ポンプ」として、株式会社タクミナの製品「スムーズフローポンプQ」に関する記事を執筆しました(記事:脈動がほとんどない小型精密ポンプ:スムーズフローポンプQシリーズ)。

紹介後、タクミナの担当者様からメールでご連絡をいただきまして、聞くところによると大手医薬品メーカー・化学メーカー他、国立の研究所や大学から多数のお問い合わせを頂いたそうです。特に、これまで接点が少なかったユーザーからのお問合わせが多かったようで、大変喜んでいました。ユーザーの発想から様々な用途が思い浮かぶような製品は化学には多いと思いますので、今後も積極的に紹介していきたいと思います。

さて、そのタクミナ様からお礼として、ケムステ読者にメリットがあるような案内をしたいというお申し出をいただきました。というわけで、「スムーズフローポンプQ」の4週間のモニターのキャンペーンを読者限定で行います

4週間無料モニターキャンペーンの応募はこちら 

(本モニターキャンペーンは終了しました)

通常は有償でとなるそうで、充分ポンプの性能を試せる期間だと思います。

予想される「スムーズフローポンプQ」の用途

2001462751715

前回の記事で述べたように、「脈動のないダイヤフラムポンプ」という、唯一無二の特徴を示しますが、用途は全く限られていません。以下に用途例を示しますが、これらはすべて実際にQシリーズを納入し、使用した用途例です。

  • 反応実験におけるアルミン酸ナトリウムの供給
  • 高分子凝集剤とラテックスのインライン混合
  • エマルジョン系乳化剤の定量供給
  • 次亜塩素酸ナトリウムの滴下試験
  • 重金属を含む水の液体クロマトグラフィー
  • フラスコ重合でのモノマーの送液
  • フロー溶媒抽出におけるフッ酸の注入
  • たんぱく質含有液の分析装置への供給
  • 水処理の机上試験におけるアンモニアの注入
  • 水処理技術の実証試験におけるポリ硫酸第二鉄の供給
  • 医薬品の原薬試験における原料の定量供給
  • マウスの心臓への生理食塩水の供給
  • アセトンと臭素系溶剤の合成実験
  • 有機シラン化合物を含むトルエン溶液の循環
  • 水酸化ナトリウムとアルカリ性溶液のインライン混合
  • シアン計測用反応剤の添加
  • 電池材料の合成実験における硫酸ニッケルと硫酸コバルトの送液
  • テトラヒドロフランのマイクロリアクターへの供給
  • アンモニア、水酸化ナトリウム、酸性溶液のマイクロリアクターへの供給
  • コイルリアクターでの反応実験
  • 微生物培養液のカラムへの連続注入
  • 中空糸膜の試験における純水の循環供給
  • 電解質を含んだ溶剤の濾過
  • イオン交換樹脂への各種溶剤注入
  • インクカートリッジの充填
  • 飲料用充填機への過酸化水素水の供給
  • 重合ポリマーの連続添加
  • 鋳物用薬品の注入
  • 耐食試験における次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、希塩酸の循環供給
  • 洗浄液の濃度管理のためのサンプリング
  • メッキ工程におけるアルカノールスルホン酸の微量定量供給
  • UV硬化樹脂のコーティング機への移送
  • エタノールの充填
  • ガラス剥離用添加材の噴霧
  • 車載エアコンへの冷媒の充填
  • 鋼鈑への表面処理剤の噴霧
  • 加熱炉への薬液滴下
  • 粘着剤の塗布

このように用途は様々です。これら以外にも適した用途はあるかもしれませんね!

より具体的な実際事例ー岡山大学大学院 環境生命科学研究科西垣研究室

それでもよくわからない!という方に、1件具体的な用途例をお聞きしました。岡山大学大学院 環境生命科学研究科西垣研究室の使用例をご紹介させていただきます。

同研究室では、VOC(揮発性有機化合物)によって汚染された土壌を、微生物の働きを利用して浄化するバイオレメディエーション(生物学的環境修復)の研究をされています。

その際、土壌のサンプルを充填したカラムに、微生物の餌となる栄養分が入った培養液をポンプで注入する必要があり、カラムを通した後の液を採取して、培養液の成分がどのくらい残留しているかも調べたいという要望がありました。

培養液をポンプで注入(写真:西垣研究室提供)

 

そのためできるだけ一定の条件でデータを取るために、流量や圧力の変動が少ないポンプを探していました。この実験では、最低でも1〜2週間、長いときは6週間も継続してデータを取る必要があるので、その間送液量が変化しないのが理想だそうです。

海外の先行研究ではチューブポンプ(ペリスタルティックポンプ)やピストンポンプが使われていましたが、スムーズフローポンプは送液精度が高く、長期間の運転でも流量が低下しないポンプがあると聞いて使用をはじめました。

つまり、長期間、流量や圧力が一定のポンプをもとめて、「スムーズフローポンプ」にたどり着いたということです

使ってみた感想は、ダイヤフラムポンプは脈動が大きいというイメージを持っていたのですが、スムーズフローポンプは脈動がなく、精度が高い点がよいということでした。

現在0.2mL/minで運転しており、少ない流量でも安定して吐出しているそうです。

2016-12-05_22-22-09

滴下量は0.2mL/minと非常に少ない量でも適応可能

今後は培養液の注入量を変えてデータを取り、違いを調べる予定であるとのこと。

いかがでしょうか。類似な状況を望まれている方、面白い使い方を考えついた研究者はぜひモニターして試してみてはいかがでしょうか。前回の記事でも述べたように確かにダイヤフラムポンプとは思えないほどの、安定した送液が体験できます。

4週間無料モニターキャンペーンの応募はこちら

申込期限は2017年4月21日(金)まで。台数に限りがあるそうなのでお早めに!

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2020年版】
  2. 日本農芸化学会創立100周年記念展に行ってみた
  3. 銀ジャケを狂わせた材料 ~タイヤからの意外な犯人~
  4. Carl Boschの人生 その5
  5. 投票!2015年ノーベル化学賞は誰の手に??
  6. 第24回ケムステVシンポ「次世代有機触媒」を開催します!
  7. ChemDrawの使い方 【基本機能編】
  8. 名もなきジテルペノイドの初の全合成が導いた構造訂正

注目情報

ピックアップ記事

  1. 企業の組織と各部署の役割
  2. 磁石でくっつく新しい分子模型が出資募集中
  3. ChemRxivへのプレプリント投稿・FAQ
  4. 化学の歴史
  5. 鉄とヒ素から広がる夢の世界
  6. Slow down, baby, now you’re movin’ way too fast.
  7. MIを組織内で90日以内に浸透させる3ステップ
  8. 光触媒により脱炭酸反応における反応中間体の精密制御に成功!
  9. 非選択性茎葉処理除草剤の『ザクサ液剤』を登録申請
  10. ウーリンス試薬 Woollins’ Reagent

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2017年4月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP