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ケムステしごと

四国化成ホールディングスってどんな会社?

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私たち四国化成ホールディングス株式会社は、企業理念「独創力」のもと「有機合成技術」を武器に「これまでになかった新たな材料」を創り続ける研究・開発型企業です。

開発部隊が主役の研究・開発型企業

四国化成は、開発部隊のアイデアと有機合成技術を強みとする研究・開発型企業です。四国化成の開発部隊は、製品開発プロセスの「最初から最後まで」をフォローすることが大きな特徴です。

社外の技術者と交流することで市場課題・技術動向を肌で感じ、また、考案した合成ルートを大スケールの反応装置で自ら試します。分業ではなく、全てのプロセスを経験することで、精度の高いコンセプトの考案とスピーディーな製品立上げが可能となり、独創的な新規材料を次々に生み出し続けています。

幅広い業務に携わることから苦労も多いですが、様々な経験を積みながら自分のアイデアを具現化していくプロセスは、他の企業・業種では経験できないエキサイティングな仕事です

四国化成の開発部隊

 

四国化成のイミダゾール誘導体

四国化成ではこれまでに蓄積した複素環合成技術を活かし、ヘテロ元素を含むコア骨格に様々な置換基を導入することで特徴的な新規誘導体を開発してきました。例えば、四国化成のイミダゾール誘導体は、エポキシ樹脂の塩基性重合触媒として世界中で使用され、高いシェアを有しています。四国化成ではイミダゾール骨格に様々な置換基を導入することで、触媒活性、配合物安定性、硬化物物性等の異なる幅広い製品バリエーションを展開し、半導体パッケージ等の電子材料用途から医薬用途、航空機用CFRP用途まで現在も適用用途を拡大しています。

四国化成のイミダゾール誘導体

 

半導体性能向上を支える半導体プロセス材料

現代のIoT技術を実現する半導体分野でも四国化成の開発品は使用されています。半導体シリコンウエハの回路形成に使用される半導体プロセス材料は、超微細回路を形成するためにより複雑な構造の化合物が必要とされ、材料合成の難易度が飛躍的に高まっています。また、材料中の含有不純物は、回路形成時の不具合原因となるため、特に金属不純物はppt(10-12)オーダーでの厳格な管理が要求されます。更に、半導体材料の評価スピードは非常に速く、迅速な化合物合成ルート構築が要求されます。私たちは、独自の有機合成技術をもとに、複雑な構造の化合物を合成するための多段階合成ルートと、pptオーダーの金属管理を実現する精製工程から成る製法を構築し、迅速に新規材料を提供しています。これら四国化成の開発品が使用された半導体は、最先端のスマートフォン、PC、自動車等、世界中の電子機器に使用され、技術の進歩を支えています。

 

 

 

四国化成ホールディングスの基本情報

会社名 四国化成ホールディングス株式会社
本社所在地 香川県丸亀市土器町東8丁目537番地1
事業所
  • 本社:香川県
  • R&Dセンター:香川県
  • 工場:香川県、徳島県
  • 事業所:仙台、幕張、東京、神奈川、静岡、名古屋、大阪、広島、岡山、香川、福岡 他
事業内容 ■化学品事業 身近な商品の中間材料の開発・製造・販売等

ファインケミカル:社会の技術進歩を支える高機能樹脂改質剤、最先端半導体プロセス材料

無機化成品:自動車等に使用されているラジアルタイヤの材料「不溶性硫黄」

有機化成品:塩素化イソシアヌル酸を原料とする殺菌・消毒剤「ネオクロール」

■建材事業 景観・住宅エクステリア商品、内外装・塗装材の開発・製造・販売等

創業 1947年10月10日
 資本金 68億6,770万円
 売上高 614億7,500万円(2022年1月~12月連結)
 従業員数 1,290名(連結2023年6月30日現在)
 ホームページ https://www.shikoku.co.jp/

2024年1月26日更新

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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