[スポンサーリンク]

ケムステしごと

研究者の活躍の場は「研究職」だけなのだろうか?

[スポンサーリンク]

大学で研究をする大学院生や研究者の力は、大学や企業のいわゆる「研究職」でのみ活かされる能力なのでしょうか?

私自身、そうは思いません。研究の傍ら、様々なプロジェクトを仕掛ける中で、研究と経営は非常によく似ていると感じます。研究者のもつ強い好奇心や、研究で培った考え方はもっと多様な仕事の中で活かすチャンスがあるはずです。

「研究者の活躍の場を広げる」というテーマで、リバネス社が主催するキャリアイベント「キャリアディスカバリーフォーラム」のパネルセッションに登壇することになりましたので、紹介します。

リバネスは、修士・博士が集まって運営している会社で、以前こちらでも「L-RAD」というサービスを紹介したことがあります。(記事:L-RAD:未活用の研究アイデアの有効利用に )

イベント概要

キャリアディスカバリーフォーラム

日 時  2019年6月22日(土)9:00 〜 19:00

場 所  ベルサール新宿グランドコンファレンスセンター(東京都新宿区西新宿 8-17-1)

参加者  学生・若手研究者300名

主 催  株式会社リバネス

WEB   https://cdf.lne.st/  *参加登録が必要です。

キャリアディスカバリーフォーラムとは?

「キャリアディスカバリーフォーラム」には、異分野の研究者の活躍に期待をかける30の大企業・ベンチャーが集まります。

一見すると、イベントの名前は就活イベントのように聞こえますが、中身は全く異なります。

<当日のプログラムはこちら>

https://cdf.lne.st/program/

当日は企業の会社説明や就活案内は一切行われません。ブースセッションやパネルセッションでは企業がこれから挑戦したい「問い」をプレゼンし、参加者は自由な発想でアイデアを出したり、自分の研究紹介をしたりすることができます。

「マイカーがなくなる未来に必要な「移動」とは?」「柔らかくしたら面白い、柔らかくして価値を変えたいものは?」「世界に新たな食文化を生み出す技術・研究とは?」「豊かな地球を次世代に残すため、土壌以外に耕すべき場所はないか?」

上記は、いま、企業が新たな事業領域を生み出すために、思考し始めている問いです。

これらの問いから新しいアイデアを生むためには、異分野の知識を持ち込み、課題発掘をする人材が不可欠です。

研究者の”何か変だぞ?”と疑問を生む感性や、研究の仮説・検証・考察のプロセスによって磨かれる課題解決能力とのコラボーレーションが期待されています。

自分のいる業界では当たり前の見識が、ある業界では非常に新しい概念になることも少なくありません。

普段出会わない企業とのコミュニケーションを通じて、自分の世界を広げ、新たな研究アイデアを生む「種」を手に入れに行ってはいかがでしょうか。

キャリアディスカバリーフォーラムの参加企業

IHI、NOK、コニカミノルタ、ジェイテクト、ユーグレナなど様々な企業が参加します。現在参加が決まっている企業と、テーマがWEBサイトに公開されています。

https://cdf.lne.st/

また、当日9セッションが企画されている、パネルセッションでは様々な研究者が登壇します。ケムステ代表も登壇しますので、ぜひ参加してください。

変化の時代を生きる、研究者の多様な生存戦略

2019年6月22日(土)12:00〜13:00

https://cdf.lne.st/2019/04/05/cdf-researcher-survivalstrategy/ 

キャリアディスカバリーフォーラムの参加方法

キャリアディスカバリーフォーラムのスケジュールは以下の通りです。

ピンク:パネルセッション

45分間の講演形式のセッションです。様々な場所で活躍する研究者、研究の社会実装を目指したベンチャー創業者、企業研究所の所長、研究者プラットフォームの発起人など、研究者の活躍の場を現在進行系で拡張している方々が登壇します。

オレンジ:ブースセッション

少人数で議論する、30分間/回のブース型セッションです。企業からは「テーマ」を設定した理由とこれからの挑戦についてお話します。自身の興味や知識に紐づいたアイデアを話してみましょう。思いがけない世界の広がりがあるはずです

ブルー:ワークセッション

企業が提示するテーマについて、参加者と企業担当者それぞれの視点を活かしてアイデアを共創します。

メインコンテンツは「ブースセッション」。朝1の「CDFスプラッシュ」で全参加企業による1分ピッチが開催されるので、朝から参加するのがおすすめです。

事前登録を早めにすると、名刺の発行や事前の企業情報の共有などを受けられるとのことで、興味のある人は、ぜひ早めに登録を!

キャリアディスカバリーフォーラム

日 時  2019年6月22日(土)9:00 〜 19:00

場 所  ベルサール新宿グランドコンファレンスセンター(東京都新宿区西新宿 8-17-1)

参加者  学生・若手研究者300名

主 催  株式会社リバネス

WEB   https://cdf.lne.st/  *参加登録が必要です

事前登録フォーム http://bit.ly/2WLhLbV

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 博士課程学生の奨学金情報
  2. セブンシスターズについて② ~世を統べる資源会社~
  3. 歯車クラッチを光と熱で制御する分子マシン
  4. 【データケミカル】正社員採用情報
  5. 一般人と化学者で意味が通じなくなる言葉
  6. 【ケムステSlackに訊いて見た④】化学系学生の意外な就職先?
  7. 「世界最小の元素周期表」が登場!?
  8. 【追悼企画】水銀そして甘み、ガンへー合成化学、創薬化学への展開ー…

注目情報

ピックアップ記事

  1. オーストラリア国境警備で大活躍の”あの”機器
  2. 書いたのは機械。テキストの自動生成による初の学術文献が出版
  3. エレクトライド:大量生産に道--セメント原料から次世代ディスプレーの材料
  4. 貴金属触媒の活性・硫黄耐性の大幅向上に成功
  5. 反応がうまくいかないときは冷やしてみてはいかが?
  6. 化学Webギャラリー@Flickr 【Part4】
  7. ボリルヘック反応の開発
  8. 秋の褒章2010-化学
  9. 114番元素と116番元素の名称が間もなく決定!
  10. 「決断できる人」がしている3つのこと

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2019年6月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP