[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

有機反応機構の書き方

[スポンサーリンク]

[amazonjs asin=”4621081985″ locale=”JP” title=”有機反応機構の書き方 基礎から有機金属反応まで”]

 

概要

遷移金属反応等、比較的新しい分野を手がけた有機反応機構の教科書。各章にいくつかの演習問題が記載されており、解答はSpringer-VerlagのウェブサイトにPDFフォーマットで公開されています。
内容は基本事項の解 説に始まり、塩基性条件における極性反応、酸性条件における極性反応、ペリ環状反応、ラジカル反応、遷移金属反応に関する反応機構を取り扱っています。原書は有機反応機構の良書として知られていましたが、洋書なので、敬遠した人も多いと思います。是非この訳本を手に取って下さい。研究室の勉強会、あるいは 遷移金属反応の基礎の理解に役立つことでしょう。

内容(「BOOK」データベースより)

どのような有機反応に出合っても、合理的な反応機構が書けるようになるための書。

初歩より、もう一歩進んだ”有機化学者のための反応機構の書き方”が記されています。本書は、”反応機構は出発物と反応条件によって決まる第1段階が重要である”という考えのもと、反応条件ごとに章立てされており、さらに、遷移金属介在反応と遷移金属触媒反応についても取り上げ、有機反応機構の立場から有機金属化学の考え方を解説。

 対象

有機化学を学ぶ学部生以上

解説

The Art of Writing Reasonable Organic Reaction Mechanisms”の訳本です。原著より値段が安くおすすめです。

記載されている例題、演習問題はなかなかレベルが高く一人でこなすのは相当のエネルギーが必要だと思います。研究室のメンバーで問題を出し合ってみてはいかがでしょうか?特に後輩に出された問題が解けなかった場合、その問題は二度と忘れないでしょう。グループで活動しているなら、その環境を活かせば効率的な学習ができると思います。

 関連書籍

[amazonjs asin=”B00HWV56RW” locale=”JP” title=”The Art of Writing Reasonable Organic Reaction Mechanisms”][amazonjs asin=”4759810455″ locale=”JP” title=”演習で学ぶ有機反応機構―大学院入試から最先端まで”][amazonjs asin=”4061543652″ locale=”JP” title=”新版 有機反応のしくみと考え方 (KS化学専門書)”]

 

関連記事

  1. なぜあなたは論文が書けないのか
  2. 化学 美しい原理と恵み (サイエンス・パレット)
  3. 医薬品の合成戦略ー医薬品中間体から原薬まで
  4. 香料化学 – におい分子が作るかおりの世界
  5. Essential細胞生物学
  6. 創薬化学
  7. 二次元物質の科学 :グラフェンなどの分子シートが生み出す新世界
  8. 密度汎関数法の基礎

注目情報

ピックアップ記事

  1. 【動画】元素のうた―日本語バージョン
  2. 2010年化学10大ニュース【Part2】
  3. 環サイズを選択できるジアミノ化
  4. フッフッフッフッフッ(F5)、これからはCF3からSF5にスルフィド(S)
  5. Wiiで育てる科学の心
  6. 実験教育に最適!:鈴木ー宮浦クロスカップリング反応体験キット
  7. 工程フローからみた「どんな会社が?」~タイヤ編 その2
  8. リンダウ会議に行ってきた②
  9. 「無保護アルコールの直截的なカップリング反応」-Caltech Fu研より
  10. 研究テーマ変更奮闘記 – PhD留学(後編)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2010年4月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP