[スポンサーリンク]

ケムステニュース

NHKアニメ『エレメントハンター』 2009年7月スタート!

[スポンサーリンク]

7月4日から放送されるアニメ「エレメントハンター」(NHK教育)の試写会が21日、東京・渋谷のNHK放送センターで開かれた。すべての物質を構成す
る成分である「元素」をテーマにしたオリジナル作品で、楽しみながら学べる教育テレビらしいアニメに仕上がっている。放送は来春まで。(引用:毎日.jp)

 

「元素」をモチーフとしたアニメーションが公開されることになりました。気になるタイトルは『エレメントハンター』。NHK教育で毎週土曜・6時00分より放送予定とのことです。

 

 

 

2029年、地中海沿岸でとてつもなく大きな地盤沈下が起こった。直径3キロにわたって地殻から突然「酸素」が消えたのだ。以来、地球上から様々な
「元素」が消えていった。酸素、炭素、金、モリブデン、コバルト…。元素消失は、森林や畑、建物や古代の遺跡、そして生命までも消し去っていった。

人類は痛感した。

『すべての物は元素からできている』

あの日から60年、人口は最盛期の10分の1に減少。調査研究の結果、消失した元素の行方が判明する。元素は次元の壁の向こうにあるもうひとつの地球「ネガアース」に流れ込んでいた。地球の存亡をかけて、「エレメントハンター」が組織された。メンバーはすべて13歳以下の子どもたち。ネガアースにアクセスできるのは、脳の組織が大人より柔軟な子どもに限られていた…。

 

といういかにもハラハラドキドキの世界観でストーリーは進められるようです。

?日本と韓国で共同制作された・・・というよりは、作画などかなりの部分が韓国へ外注されて作られたようです。PVを見るに、その出来はなかなか良さそうな感じ。Vジャンプで漫画が連載開始されたりなど、メディアミックス戦略も鋭意遂行中で、なかなかに気合が入ってる模様です。

 

 

アニメを見ることで、自然と元素・化学反応に関する理解が進む、とのこと。 上の動画もそうですが、確かに教育テレビ発っぽい香りがわりと感じられます。そこらの民放アニメとちょっと違う雰囲気ですね。どこが、とは言葉にしにくいのですけど。

 

理科離れといわれて久しいですが、アニメ・漫画・オタク文化などの、まさに「日本のお家芸」たる領域で、化学が積極的に取り上げられるのは、ともあれ喜ばしいことです。 独特たる路線ながらも、日本で『元素』は、地位を着々と築きつつあるのかもしれません。

 

放送時間帯も週末夕方ですし、是非、お家で家族とご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4569808700″ locale=”JP” title=”ELEMENT GIRLS 元素周期 COLOR MIX 萌えて覚える化学の基本”][amazonjs asin=”4759814388″ locale=”JP” title=”元素検定”]

関連リンク

エレメントハンター公式サイト

 

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. リアル「ブレイキング・バッド」!薬物製造元教授を逮捕 中国
  2. 環境対策と経済性を両立する電解酸化反応、創造化学が実用化実験
  3. 論文のチラ見ができる!DeepDyve新サービス開始
  4. 偶然生まれた新しい青色「YInMnブルー」の油絵具が日本で限定発…
  5. エーザイ 巨大市場、抗ガン剤開発でライバルに先行
  6. 九大発、化学アウトリーチのクラウドファンディング「光化学の面白さ…
  7. 歯のバイオフィルム除去と病原体検出を狙ったマイクロロボットの開発…
  8. エーザイ、米国で抗てんかん剤「Banzel」(ルフィナミド)の小…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 金属原子のみでできたサンドイッチ
  2. 広瀬すずさんがTikTok動画に初挑戦!「#AGCチャレンジ」を開始
  3. クラーク・スティル W. Clark Still
  4. 緑色蛍光タンパク質を真似してRNAを光らせる
  5. Illustrated Guide to Home Chemistry Experiments
  6. 血液検査による新しいがん診断方法の開発!
  7. ペロブスカイト太陽電池が直面する現実
  8. 高分子ってよく聞くけど、何がすごいの?
  9. 温和な室温条件で高反応性活性種・オルトキノジメタンを生成
  10. 製薬業界における複雑な医薬品候補の合成の設計について: Nature Rev. Chem. 2017-2/3月号

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

第70回「ケイ素はなぜ生体組織に必要なのか?」城﨑由紀准教授

第XX回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第69回「見えないものを見えるようにする」野々山貴行准教授

第69回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第68回「表面・界面の科学からバイオセラミックスの未来に輝きを」多賀谷 基博 准教授

第68回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

配座制御が鍵!(–)-Rauvomine Bの全合成

シクロプロパン環をもつインドールアルカロイド(–)-rauvomine Bの初の全合成が達成された。…

岩田浩明 Hiroaki IWATA

岩田浩明(いわたひろあき)は、日本のデータサイエンティスト・計算科学者である。鳥取大学医学部 教授。…

人羅勇気 Yuki HITORA

人羅 勇気(ひとら ゆうき, 1987年5月3日-)は、日本の化学者である。熊本大学大学院生命科学研…

榊原康文 Yasubumi SAKAKIBARA

榊原康文(Yasubumi Sakakibara, 1960年5月13日-)は、日本の生命情報科学者…

遺伝子の転写調節因子LmrRの疎水性ポケットを利用した有機触媒反応

こんにちは,熊葛です!研究の面白さの一つに,異なる分野の研究結果を利用することが挙げられるかと思いま…

新規チオ酢酸カリウム基を利用した高速エポキシ開環反応のはなし

Tshozoです。最近エポキシ系材料を使うことになり色々勉強しておりましたところ、これまで関連記…

第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り拓く次世代型材料機能」を開催します!

続けてのケムステVシンポの会告です! 本記事は、第52回ケムステVシンポジウムの開催告知です!…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP