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黒田 一幸 Kazuyuki Kuroda

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黒田 一幸(くろだ かずゆき、19xx年xx月xx日-)は日本の材料化学者である。早稲田大学理工学部 教授(写真:Kuroda-Shimojima Group)。

 

経歴

1974 早稲田大学理工学部応用化学科 卒業
1979 早稲田大学大学院 博士課程修了
1979 早稲田大学理工学部 助手
1980-1981 アバディーン大学
1982 早稲田大学理工学部 専任講師
1984 早稲田大学理工学部 助教授
1989 早稲田大学理工学部 教授
2004 早稲田大学理工学術院 教授

兼任
2002-07 CREST 研究代表者
2007-09 ストックホルム大学 Affiliated Professor
日本セラミックス協会 理事
International Mesostructured Materials Association会長
ゼオライト学会 会長
日本粘土学会 副会長
日本ゾルゲル学会 会長 等

 

受賞歴

1994 触媒調製化学賞
1996 日本粘土学会賞
2007 日本セラミックス協会学術賞
2013 文部科学大臣賞(科学技術分野 研究部門)
2015 日本化学会賞
2015 IMMA Lifetime Achievement Award
2019 International Sol-Gel Society Life Achievement Award
2019 2019年度 大隈学術記念賞

 

研究業績

メソポーラス材料の先駆的開発

加藤忠蔵研究室において、層状ケイ酸塩のカネマイトと長鎖第四級アンモニウム塩との反応生成物が三次元構造を有すこと、さらに焼成により有機成分を除去すると、規則的メソ孔を有するようになることを世界で初めて見出した[1]。

この知見をさらに発展させる形で豊田中研の稲垣らとともに、メソポーラスシリカFMS-16の合成[2]に成功した。現在多方面で広く活用されているメソ多孔性材料の先駆的創製例と言える。

FSM-16.png(画像は文献[2]より)

関連文献

  1. Yanagisawa, T.; Shimizu, T.; Kuroda, K.; Kato, C. Bull. Chem. Soc. Jpn. 1990, 63, 988. DOI:10.1246/bcsj.63.988
  2. Inagaki, S.; Fukushima, Y.; Kuroda, K. J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1993, 8, 680. DOI: 10.1039/C39930000680

 

関連書籍

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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