[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

長谷川 靖哉 Yasuchika Hasegawa

[スポンサーリンク]

長谷川靖哉(はせがわやすちか)は、日本の化学者である (写真はこちらより引用)。専門は希土類元素を利用した新規光機能性材料の開発。北海道大学 教授。

経歴

1992 静岡大学 卒業
1997
大阪大学 博士号取得
1994-1999
 新日本理化株式会社 研究員
1999-2005
 大阪大学 助手および学内講師
2005-2010
 奈良先端科学技術大学院大学 准教授
2010-
 北海道大学 教授

受賞歴

2004 日本希土類学会奨励賞
2006
 光化学協会奨励賞
2010
 NAIST学術賞
2013
 光化学協会賞
2014
 日本化学会学術賞
2016
 北海道大学教育総長賞奨励賞、研究総長賞奨励賞
2016
 日本画像学会コニカミノルタ科学技術振興財団 研究奨励賞
2017
 北海道大学教育総長賞奨励賞、研究総長賞奨励賞
2017
 文部科学大臣表彰 科学技術賞

研究概要

ランタノイド錯体についての研究

Nd(Ⅲ)イオンは溶液中での発光強度が非常に弱く、これは周りの溶媒分子による振動緩和が原因とされている。そこで、配位子や溶媒分子の水素(H)を重水素(D)に変えて振動のエネルギーを下げることで振動緩和の確率を下げ、量子収率を向上させた[1,2]。また、近年ではEu(Ⅲ)/Tb(Ⅲ)の二核錯体の発光が温度依存性を示す機構を解明した。Tb(Ⅲ)由来の赤色発光の強度は温度に依存しないが、Eu(Ⅲ)由来の発光はLMCT遷移を経由するために強度が温度依存性を示す。2色の発光強度比を測定することで正確な温度を知ることができ、これによってサーモセンシングシステムの向上が見込まれている[3]。

[3]より

関連動画

関連文献

  1. Hasegawa, Y.; Kimura, Y.; Murakoshi, K.; Wada, Y.; Kim, J.; Nakashima, N.; Yamanaka, T.; Yanagita, S. J. Phys. Chem. 1996, 100, 24, 10201-10205. doi: 10.1021/jp960290z
  2. Hasegawa, Y.; Ohkubo, T.; Sogabe, K.; Kawamura, Y.; Wada, Y.; Nakashima, N.; Yanagida, S. Angew. Chem., Int. Ed. 2000, 39, 2, 357-360. dio: 10.1002/(SICI)1521-3773(20000117)39:2%3C357::AID-ANIE357%3E3.0.CO;2-M
  3. Yanagisawa, K.; Kitagawa, Y.; Nakanishi, T.; Seki, T.; Fushimi, K.; Ito, H.; Hasegawa, Y. Chem. Eur. J. 2013, 24, 8, 1956-1961. dio: 10.1002/chem.201705021

関連書籍

関連リンク

ferrum

投稿者の記事一覧

自称化学者(科学者)のタマゴ。興味はざっくりと物理と化学の境界分野。

関連記事

  1. 日本学士院賞・受賞化学者一覧
  2. シェリル・サイ Shiou-Chuan (Sheryl) Tsa…
  3. 前田 和彦 Kazuhiko Maeda
  4. マーティン・ウィッテ Martin D. Witte
  5. テオ・グレイ Theodore Gray
  6. モウンジ・バウェンディ Moungi G Bawendi
  7. トマス・リンダール Tomas R. Lindahl
  8. 小林 洋一 Yoichi Kobayashi

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 【データケミカル】正社員採用情報
  2. フッ素 Fluorine -水をはじく?歯磨き粉や樹脂への応用
  3. 第20回次世代を担う有機化学シンポジウム
  4. 自由研究にいかが?1:ルミノール反応実験キット
  5. 固体高分子電解質の基礎、材料技術と実用化【終了】
  6. 化学研究ライフハック:ソーシャルブックマークを活用しよう!
  7. ヒドロキシ基をスパッと(S)、カット(C)、して(S)、アルキル化
  8. 流れる電子ッ!壊れるピリジンッ!含窒素多環式骨格構築!
  9. クロロ(1,5-シクロオクタジエン)イリジウム(I) (ダイマー):Chloro(1,5-cyclooctadiene)iridium(I) Dimer
  10. ケトンを配向基として用いるsp3 C-Hフッ素化反応

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

電子のスピンに基づく新しい「異性体」を提唱―スピン状態を色で見分けられる分子を創製―

第614回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(松田研究室)の清水大貴 助教にお願い…

Wei-Yu Lin教授の講演を聴講してみた

bergです。この度は2024年5月13日(月)に東京大学 本郷キャンパス(薬学部)にて開催されたW…

【26卒】太陽HD研究開発 1day仕事体験

太陽HDでの研究開発職を体感してみませんか?私たちの研究活動についてより近くで体験していただく場…

カルベン転移反応 ~フラスコ内での反応を生体内へ~

有機化学を履修したことのある方は、ほとんど全員と言っても過言でもないほどカルベンについて教科書で習っ…

ナノ学会 第22回大会 付設展示会ケムステキャンペーン

ナノ学会の第22回大会が東北大学青葉山新キャンパスにて開催されます。協賛団体であるACS(ア…

【酵素模倣】酸素ガスを用いた MOF 内での高スピン鉄(IV)オキソの発生

Long らは酸素分子を酸化剤に用いて酵素を模倣した反応活性種を金属-有機構造体中に発生させ、C-H…

【書評】奇跡の薬 16 の物語 ペニシリンからリアップ、バイアグラ、新型コロナワクチンまで

ペニシリンはたまたま混入したアオカビから発見された──だけではない.薬の…

MEDCHEM NEWS 33-2 号「2022年度医薬化学部会賞」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける分子生成の基礎と応用

開催日:2024/05/22 申込みはこちら■開催概要「分子生成」という技術は様々な問題…

AlphaFold3の登場!!再びブレイクスルーとなりうるのか~実際にβ版を使用してみた~

2021年にタンパク質の立体構造予測ツールであるAlphaFold2 (AF2) が登場し、様々な分…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP