[スポンサーリンク]

一般的な話題

化学研究ライフハック:縦置きマルチディスプレイに挑戦!

[スポンサーリンク]

現代の研究プロセスでは文章を書いたり、ポスター作ったり、プレゼンテーションを準備したり、論文を調べたり・・・をほとんどPC上でするようになってます。それゆえ快適なPC作業環境を実現することが研究の生産性に直結する、と言っても過言ではありません。

「つぶやき」では化学研究ライフハックと称し、化学研究プロセスに役立つ様々な情報処理テクニックをシリーズ的に紹介しています。

今回の記事では、縦置きマルチディスプレイについて紹介します。(冒頭画像:Samsung)

何はともあれマルチディスプレイ

tate_MD_2.jpg

(画像:InfoBarrel)

「つぶやき」でも以前、マルチディスプレイの利便性を紹介したことがあります。マルチディスプレイとはその名のとおり、一台のPCに2台(以上)のディスプレイを接続して使うこと。操作スペースが単純に倍化するので、作業のたびにいちいちウィンドウを切り替える機会が激減し、作業のストレスが減ります。またネットや資料を横で対応参照しながら別ウィンドウで作業できるので、ミスも減って大変効率的になります。

最初からマルチディスプレイに対応済みの個人用PCも今では多くありますが、そうでない場合には対応しているグラフィックカードを増設する、もしくはディスプレイ増設アダプタを使う方法などが代表的です。ノートPCをお使いの場合でも、ディスプレイを買って接続すれば、それがそのままマルチディスプレイになったりします。もちろん大画面なので、非常に快適に作業できます。

[amazonjs asin=”B00422MBQ8″ locale=”JP” title=”BUFFALO USB2.0用 ディスプレイ増設アダプター GX-DVI/U2B”]

マルチディスプレイには当然ながらディスプレイが2つ(以上)要りますので、予算とスペースが問題となる場合がほとんどでしょう。しかし最近は液晶ディスプレイでも大画面のものが手頃な値段(2~3万円程度)で買えるようになりました。個人でも実現はぐっと容易になっています。ちまちましたオプションやガジェットを実装するよりも、マルチディスプレイ化するほうが確実に生産性を上げられますから、多少お金を支払っても実現しておく価値のある作業環境なのは間違いないです。

筆者も自宅・職場ともにデュアルディスプレイ環境にしています。あまりに快適なので、調子にのって3台目のディスプレイを買ってしまおうかとすら思っているほどです。

「縦置き」のチカラ

ご存じの方も多いと思いますが、一般に売られている液晶ディスプレイのほとんどは、16:9と呼ばれる横長の形状ばかり。しかしデジタル文章を多量に読み書きする目的には、横長ディスプレイは非合理的です。なぜなら余程のことが無い限り、デジタル文書はすべて横書きで、上下にスクロールして読む仕様になっているからです。横長のディスプレイだと、一度に表示できる範囲がどうしても狭くなります。

PCで論文書いたりネット見たりブログ書いたりする作業時間が普段から長い、筆者のような身であれば「せっかく横長でも、大画面をうまく活用できないのはもったいないなぁ(動画見るには良いけどね!)」と考えてしまうこともあったりします。

その解決法の一つが、今回紹介する「縦置きディスプレイ」です。これまた文字通りで、汎用横長ディスプレイを90度回転させて縦に使うというもの。「そんなことできんの?」と思われるかも知れませんが、ちゃーんとやり方があります。以下紹介。

まずは別売りのディスプレイアームを買ってディスプレイを縦に固定してやります。
ほとんどのディスプレイは縦置き目的のスタンドが付いてないので、別途アームが必要です。ディスプレイによっては最初から縦置きを想定しているものもありますが。

サンコー製のアームがコストパフォーマンスで優れますが、より自由度の高いしっかりしたものが良ければエルゴトロン製がおすすめです。

[amazonjs asin=”B003LKJST0″ locale=”JP” title=”サンコー 3軸式くねくねモニターアーム MARMGUS191B”][amazonjs asin=”B0036RDOT8″ locale=”JP” title=”エルゴトロン LXデュアル デスク マウント アーム スタッキング(縦/横型) 45-248-026″]

 

その後、ディスプレイ表示設定を90度回転させてやります。適切なグラフィックカードが載ったWindowsPCであれば、「コントロールパネル」→「ディスプレイ」から表示方向を設定できます。(筆者はMac使いではないですが、Macにもおそらく同じようにディスプレイ表示をいじれる項目はあるはずです。)多くのグラフィックカードはマルチディスプレイに対応してますし、片方のディスプレイだけを縦表示設定にすることも可能です。

tate_MD_6.jpg

縦置きのメリット・デメリット

以上の手順で縦置きディスプレイを使い始めてみたところ、第一印象としては「これは圧巻!」である一方で、横長に慣れきっていたためか違和感ありまくりでした。しかし慣れるに従い、「これはこれで全然アリでは?」と思えるようになりました。人間って不思議なものです。何でも先入観を排してトライしてみるもんですね。

tate_MD_4.jpg

論文PDFがまるまる1ページ以上表示できる!

しばらく使って実感したところを列挙しておきましょう。

・Word/PDFファイル閲覧やネットサーフィンに関しては、一度に目に入る文章量が多くなって処理速度が早くなる
・スクロールの機会が減るのでラクに閲覧出来る
・動画やPowerpointスライドを見るには、やはり横長が良い
・eメールはそこまで長文は多くないため、正直どっちで見てもいい
・横長ディスプレイの時には無い「ディスプレイを見上げる感覚」が伴う
・サイドバー式アプリやアドオンが使いにくいが、上下に位置変更できるなら問題なし
・スペースは節約できる

一番違和感を感じる点はやはり「見上げる感」で、うまく椅子と机の高さを考えて置くようにしないと、人によっては目や首に疲れが出やすくなってしまうかもしれません。

tate_MD_5.jpg

ケムステも一望!

他の気になるところは、「片方を縦置き、もう片方を横置きにしたデュアルディスプレイ」にすることで折り合いが付けられます。用途に応じて使うディスプレイを選べるようにすれば困りません。

筆者個人は総合的には、「これはなかなか良い工夫だ」という印象を持っています。しばらくは“縦使い”で行ってみようかと。

ビジネスユースやデジタル文書処理がメインの人であれば、ぜひ「ディスプレイの縦置き」を一考してみてはどうでしょうか。

関連リンク

Windows 7 で複数のディスプレイを並べて利用する

縦置きディスプレイは快適すぐる
(Lifehacker.jp)

「縦」にも表示できるモニターは仕事に役立つか?

最高!縦長ディスプレイ(ピボット機能)

縦置きディスプレイの構築方法 (Naverまとめ)

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. エステルからエーテルへの水素化脱酸素反応を促進する高活性固体触媒…
  2. 2023年ノーベル化学賞ケムステ予想当選者発表!
  3. 「人工知能時代」と人間の仕事
  4. 分子を見分けるプラスチック「分子刷り込み高分子」(基礎編)
  5. レビュー多すぎじゃね??
  6. 感染制御ー薬剤耐性(AMR)ーChemical Times特集よ…
  7. 海外機関に訪問し、英語講演にチャレンジ!~③ いざ、機関訪問!~…
  8. プロワイプ:実験室を安価できれいに!

注目情報

ピックアップ記事

  1. ウェブサイトのリニューアル
  2. パッションフルーツに「体内時計」遅らせる働き?
  3. ポリエチレンテレフタレートの常温解重合法を開発
  4. NCL用ペプチド合成を簡便化する「MEGAリンカー法」
  5. 2022年度 第22回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞 候補業績 募集のご案内
  6. カルボン酸からハロゲン化合物を不斉合成する
  7. 医薬品有効成分の新しい結晶化経路を発見!
  8. 企業の研究開発のつらさ
  9. 正宗・バーグマン反応 Masamune-Bergman Reaction
  10. 田辺三菱 国内5番目のDPP-4阻害薬承認見通し

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年7月
月 火 水 木 金 土 日
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

光前駆体法の活用によって、ヘプタセンで初の一重項分裂を観測!

第725回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院 理学研究科化学専攻 有機元素化学研究室(山田研…

【スタッフ・寄稿募集】Chem-Stationで、化学を「伝える側」になりませんか?

Chem-Station(ケムステ)は2000年に開設された国内最大の化学ポータルサイトです。大学・…

第17回大津会議―とある参加者の記録―

2026年9月28日~29日に開催された第17回大津会議についての、とある参加者の記録です。この記事…

第17回大津会議 -Otsu Conference- 2026 開催報告 ~新体制で紡ぐ「有機合成の夢」~

第17回大津会議が2026年9月28日(月)〜9月29日(火)びわ湖大津プリンスホテルにて開催されま…

有機合成化学協会誌2026年10月号:医薬品プロセス開発・σ芳香族性・含窒素複素環・メロテルペノイド二量体・高歪み化合物

有機合成化学協会が発行する「有機合成化学協会誌」2026年10月号がオンラインで公開されています。…

時代は水だ! セメントのように水と混ぜるだけで成形・硬化できる「水硬性」高分子

第724回のスポットライトリサーチは、東京科学大学物質理工学院(大塚研究室)博士前期課程2年の徳満玲…

複雑さを設計して、結晶の動きをプログラムする

第723回のスポットライトリサーチは、高知工科大学大学院工学研究科(林研究室) 博士後期課程3年の樋…

ハロゲンの力で強力な結合を切断!天然物クマリンから医薬品・機能性材料原料のクマラノン類へ

第 722 回のスポットライトリサーチは、立命館大学大学院薬学研究科薬学専攻 精密合…

観察を写真で残す!カメラ内蔵リアクタ EasyMax 102i を使ってみた

反応の温度も、攪拌(かくはん)も、滴下も、サンプリングもいまや自動で記録される時代になりました。とこ…

ケムステ人気新着記事 トップ 5【2026年9月版】

2026年9月にケムステでは21本の新しい記事を公開しました。この記事では、その新着記事の中から、ペ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP