[スポンサーリンク]

一般的な話題

スクショの友 Snagit

[スポンサーリンク]

スクリーンショット(スクショ)は、手軽に画像や図をコピーすることができ、資料作成などにおいて便利な機能です。スクショ自体はキーボード操作か各OSにプリインストールされているソフトから実行できますが、スクショをより便利にするソフトも販売されています。今回は多彩な機能を持つスクショソフト、Snagitを紹介します。

購入の背景

このSnagitを購入した理由は、友人が使用していて便利そうに見えたからです。もちろん各OSの進化の中でスクショの機能も進化してきており、Windowsに関してはPrintScreenの全画面キャプチャから始まり、Windows Vistaで任意の範囲をキャプチャするSnipping toolが標準搭載され、Windows 10には切り取り&スケッチが標準搭載されました。

そんな中、Snagitを始めて見た時は、スクショを撮ろうとすると範囲を決めやすい拡大鏡が出てきて、撮った画像に対してきれいにハイライトできることに感動し即購入を決めました。

便利な機能

以下、Windowsの標準機能、切り取り&スケッチとの比較でSnagitの便利な点を紹介します。他のキャプチャソフトは調べておらず、同等の機能を持つフリーソフトも配布されているかもしれません。

(以下、Snagitのデモとしてモニターの画面をスマホで撮影した写真を掲載しています。これはスクショの様子をスクショできなかったためです。多少画像が乱れていますがご容赦ください。)

  • クロスラインと拡大鏡が出てくる

細かいところをキャプチャする場合、余計な物が入ってしまい、撮り直したり別ソフトで切り取らなくてはならないときがありますが、Snagitでは、拡大鏡とクロスラインの”照準器”が出てきてきれいに切り取ることができます。

  • 自動でウィンドウやタブを検出

上記にも関連しますが、タブやウィンドウをきっちりキャプチャするのは細かい作業が必要になります。しかしSnagitでは自動でウィンドウやタブの端を検出しワンクリックで撮影できます。

スクショの瞬間。黄色いクロスラインと拡大鏡が表示されている。また点線でChromeのページの端を認識しており、ワンクリックでページ全体を、ドラッグで任意の範囲をスクショできる。

多彩な撮影設定、このランチャーを使わなくてもプリントスクリーンキーで上記の照準画面に切り替わる。

  • 撮り溜めが可能

切り取り&スケッチ内には過去のデータを保存する機能はなく、一枚一枚、コピーや保存をする必要があります。切り取り&スケッチからは自動でファイル名が付与されるようになりましたが、連続でスクショを撮る場合には少し面倒です。Snagitでは画像は自動的に保存されEditorのライブラリーで過去の撮影が確認できるため、一枚一枚の保存操作は必要ありません。撮影後の一括コピーや保存も可能です。

エディット画面。下部にスクショが新しい順にプールされる。

  • スマートな強調

スクショの一部を蛍光ペンで強調してメールなどで送ることがありますが、切り取り&スケッチのペン機能はフリーハンドのみであり、きれいに強調することが難しいです。書類やスライドの間違いの指摘におけるフリーハンドの強調は、悪気はなくても雑に見えてしまい、それを受け取ると正直いい気分にはなりません。一方、Snagitは撮影した画像の編集機能が充実しており、蛍光ペンで四角で囲むほかパワポに匹敵するほどの図形やテキストの編集機能を有しています。

蛍光ペンで文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑯:骨を強調した例 、フリーハンドではなく範囲指定で強調できるので複数行でもきれいに強調できる。

蛍光ペン以外にも多彩な機能がある。

マニュアル作成に便利な番号を自動的に振るアイコンも搭載。

画像全体に効果を付けることも可能

このEditor画面は、スクショを撮影する際には自動的に隠れてくれるため、撮影の邪魔にはならないこともこのソフトも便利な点です。

  • ビデオも撮影できる

画面をビデオとして連続的に撮影できます。スクショ同様に撮影場所の指定や、撮影後の切り取りなど最低限の動画編集機能も備わっています。

ビデオのキャプチャモード、画像同様に範囲指定も可能。

欠点

欠点の一つとして挙げられるのが値段で、公式オンラインストアで9110円、アマゾンで5980円(7月27日現在)です。そのためスクショという機能単体に5千円以上かける価値があるかは、使用頻度次第だと思います。

[amazonjs asin=”B07ZQXCWY7″ locale=”JP” title=”【新発売】Snagit2022 日本語版 PC画面一発録画 テレワーク用 21% OFF Windows,Macに対応 PC画面録画に最適 日本語版、英語版、フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版、ポルトガル語を利用可”]

注意点

スクショに対する注意点となりますが、何でもスクショを貼り付けて資料を作ると後々不便になることがあります。例えばスライドに表をコピペして体裁を整えるのは大変で、スクショで済ませたくなりますが、画像データである以上、数字や文字のコピペができなくなります。そのため後で自分自身や他の人が参照する資料は、スクショではなく文字や数字の形式でデータを掲載すべきだと思います。構造式も同じで、スクショにするか構造式のデータを埋め込むかは、資料の使われ次第です。当然ですがオンラインのセミナーや学会のルールによっては録画や録音を禁止しており、そのような場合はスクショで内容を保存してはいけません。

話は反れましたがOS標準のスクショ機能をより高機能化したのがSnagitであり、スライドや資料作成などで役に立つソフトです。

関連商品

[amazonjs asin=”B07ZQXCWY7″ locale=”JP” title=”【新発売】Snagit2022 日本語版 PC画面一発録画 テレワーク用 21% OFF Windows,Macに対応 PC画面録画に最適 日本語版、英語版、フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版、ポルトガル語を利用可”] [amazonjs asin=”B093BMQ279″ locale=”JP” title=”TechSmith カムタジア2022&スナグイット2022 楽々反転授業【教職員・学生向け】【新発売】Camtasia2022&Snagit 2021バンドル版 アカデミックパッケージ”]

関連リンク

Avatar photo

Zeolinite

投稿者の記事一覧

ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

関連記事

  1. 18万匹のトコジラミ大行進 ~誘因フェロモンを求めて①~
  2. 論文執筆で気をつけたいこと20(2)
  3. 異分野交流のすゝめ
  4. ChemDrawの使い方【作図編⑤ : 反応機構 (後編)】
  5. 有機合成化学協会誌2023年2月号:セレノリン酸誘導体・糖鎖高次…
  6. 有機合成化学協会誌2023年7月号:ジボロン酸無水物触媒・E-E…
  7. アセトンを用いた芳香環のC–Hトリフルオロメチル化反応
  8. フェノールのC–O結合をぶった切る

注目情報

ピックアップ記事

  1. 最も安価なエネルギー源は太陽光発電に
  2. ヘキサン (hexane)
  3. 有機合成化学協会誌2022年4月号:硫黄置換基・デヒドロアミノ酸・立体発散的スキップジエン合成法・C-H活性化・sp3原子含有ベンゾアザ/オキササイクル
  4. 抗アレルギー薬「アレジオン」の販売、BIに一本化
  5. ケムステV年末ライブ2022を開催します!
  6. 『国際化学オリンピック』 日本代表が決定
  7. 第51回―「超分子化学で生物学と材料科学の境界を切り拓く」Carsten Schmuck教授
  8. アンリ・カガン Henri B. Kagan
  9. 巻いている触媒を用いて環を巻く
  10. 4-tert-ブチル-2,6-ジメチルフェニルサルファートリフルオリド:4-tert-Butyl-2,6-dimethylphenylsulfur Trifluoride

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2022年8月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP