[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

有機反応の立体選択性―その考え方と手法

 

内容

本書は、基礎的な有機化学の知識を前提として、立体選択的有機合成のエッセンスをまとめたものである。各章は反応のタイプによって分類されており、基本概念を繰り返し学ぶことができる。解説は多くの具体的な反応例をもとになされており、簡単な分子モデルを用意できれば、理解の助けとなるであろう。

 

対象

有機化学を学ぶ学部生以上

 

評価・解説

学部生~大学院生向けの初等トピックシリーズOrganic Chemistry Primersの”Stereoselectivity in Organic Synthesis”の邦訳版です。

基礎的な有機化学の知識を前提として、立体選択的有機合成のエッセンスをまとめています。キレーションモデル、不斉合成などについて述べられていますが、中身は簡単で、少し物足りない感もあります。立体化学がいまいち飲み込めない、分からないという学生に適切なレベルです。

 

関連書籍

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?
  2. Essential Reagents for Organic S…
  3. 2009年8月人気化学書籍ランキング
  4. Density Functional Theory in Qua…
  5. 新しい量子化学 電子構造の理論入門
  6. 元素周期 萌えて覚える化学の基本
  7. 英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきた…
  8. Cleavage of Carbon-Carbon Single…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. リーベスカインド・スローグル クロスカップリング Liebeskind-Srogl Cross Coupling
  2. 大日本住友製薬が発足 業界5位、将来に再編含み
  3. バートン ヨウ化ビニル合成 Barton Vinyl Iodide Synthesis
  4. Reaxys Prize 2012受賞者決定!
  5. 米国ACSジャーナル・冊子体廃止へ
  6. ふるい”で気体分離…京大チーム
  7. 製薬業界の現状
  8. 超原子価ヨウ素 Hypervalent Iodine
  9. Amazonを上手く使って書籍代を節約する方法
  10. メバスタチン /Mevastatin

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

酵素触媒によるアルケンのアンチマルコフニコフ酸化

酵素は、基質と複数点で相互作用することにより、化学反応を厳密にコントロールしています。通常のフラ…

イオンの出入りを制御するキャップ付き分子容器の開発

第124回のスポットライトリサーチは、金沢大学 理工研究域物質化学系錯体化学研究分野(錯体化学・超分…

リチウムイオン電池の課題のはなし-1

Tshozoです。以前リチウムイオン電池に関するトピックを2つほど紹介した(記事:リチウムイ…

アルコールをアルキル化剤に!ヘテロ芳香環のC-Hアルキル化

2015年、プリンストン大学・D. W. C. MacMillanらは、水素移動触媒(HAT)および…

三種類の分子が自発的に整列した構造をもつ超分子共重合ポリマーの開発

第123回のスポットライトリサーチは、テキサス大学オースティン校博士研究員(Jonathan L. …

超分子化学と機能性材料に関する国際シンポジウム2018

「超分子化学と機能性材料に関する国際シンポジウム2018」CEMS International Sy…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP