[スポンサーリンク]

E

エッシェンモーザー・クライゼン転位 Eschenmoser-Claisen Rearrangement

[スポンサーリンク]

 

概要

アリルアルコールにジメチルアセトアミドジメチルアセタールを作用させて、アリルビニルエーテルを系内で経由し、Claisen転位を行ってγ,δ-不飽和アミドに導く反応。

加熱が必要なものの、中性条件下で反応が進行することが最大の特徴。

 

基本文献

  • Wick, A.E.; Felix, D.; Steen, K.; Eschenmoser, A. Helv. Chim. Acta 1966, 47, 2425. DOI: 10.1002/hlca.19640470835
  • Wick, A. E.; Felix, D.; Gschwend-Steen, K.; Eschenmoser, A. Helv. Chim. Acta 1969, 52, 1030.
  • Lautens, M.; Huboux, A. H.; Chin, B.; Downer, J. Tetrahedron Lett. 1990, 31, 5829. doi:10.1016/S0040-4039(00)97969-3
  • Coates, B.; Montogomery, D.; Stevenson, P. J. Tetrahedron Lett. 1991, 32, 4199. doi:10.1016/S0040-4039(00)79904-7
  • Castro, A. M. M. Chem. Rev. 2004, 104, 2939. DOI: 10.1021/cr020703u

 

反応機構

eschenmoser_claisen_2.gif

反応例

Morphineの合成[1]

eschenmoser_claisen_3

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Varin, M.; Barre, E.; Iorga, B.; Guillou, C. Chem. Eur. J. 2008, 14, 6606. doi:10.1002/chem.200800744

関連反応

 

関連書籍

[amazonjs asin=”3527308253″ locale=”JP” title=”The Claisen Rearrangement: Methods and Applications”][amazonjs asin=”0198503075″ locale=”JP” title=”Pericyclic Reactions (Oxford Chemistry Primers, 67)”]

 

外部リンク

関連記事

  1. ベンジル酸転位 Benzilic Acid Rearrangem…
  2. ローゼンムント還元 Rosenmund Reduction
  3. ガスマン インドール合成 Gassman Indole Synt…
  4. メーヤワイン試薬 Meerwein Reagent
  5. コニア エン反応 Conia–Ene Reaction
  6. ベンザイン Benzyne
  7. ライセルト インドール合成 Reissert Indole Sy…
  8. 向山酸化 Mukaiyama Oxidation

注目情報

ピックアップ記事

  1. ウクライナ危機で貴ガスの価格が高騰、半導体業界も緊張高まる
  2. 2007年度イグノーベル賞決定
  3. 製薬各社 2010年度 第2四半期決算を発表
  4. Cleavage of Carbon-Carbon Single Bonds by Transition Metals
  5. 中西 和樹 Nakanishi Kazuki
  6. Q&A型ウェビナー マイクロ波化学質問会
  7. ユシロ化学工業ってどんな会社?
  8. 酵素発現領域を染め分ける高感度ラマンプローブの開発
  9. ジアゾニウム塩が開始剤と捕捉剤を“兼務”する
  10. 【第11回Vシンポ特別企画】講師紹介①:東原 知哉 先生

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年8月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

2024年の化学企業グローバル・トップ50

グローバル・トップ50をケムステニュースで取り上げるのは定番になっておりましたが、今年は忙しくて発表…

早稲田大学各務記念材料技術研究所「材研オープンセミナー」

早稲田大学各務記念材料技術研究所(以下材研)では、12月13日(金)に材研オープンセミナーを実施しま…

カーボンナノベルトを結晶溶媒で一直線に整列! – 超分子2層カーボンナノチューブの新しいボトムアップ合成へ –

第633回のスポットライトリサーチは、名古屋大学理学研究科有機化学グループで行われた成果で、井本 大…

第67回「1分子レベルの酵素活性を網羅的に解析し,疾患と関わる異常を見つける」小松徹 准教授

第67回目の研究者インタビューです! 今回は第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化す…

四置換アルケンのエナンチオ選択的ヒドロホウ素化反応

四置換アルケンの位置選択的かつ立体選択的な触媒的ヒドロホウ素化が報告された。電子豊富なロジウム錯体と…

【12月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:有機金属化合物 オルガチックスのエステル化、エステル交換触媒としての利用

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

河村奈緒子 Naoko Komura

河村 奈緒子(こうむら なおこ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の有機化学者である。専門は糖鎖合…

分極したBe–Be結合で広がるベリリウムの化学

Be–Be結合をもつ安定な錯体であるジベリロセンの配位子交換により、分極したBe–Be結合形成を初め…

小松 徹 Tohru Komatsu

小松 徹(こまつ とおる、19xx年xx月xx日-)は、日本の化学者である。東京大学大学院薬学系研究…

化学CMアップデート

いろいろ忙しくてケムステからほぼ一年離れておりましたが、少しだけ復活しました。その復活第一弾は化学企…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP