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化学書籍レビュー

2016年2月の注目化学書籍

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2016年2月のオススメ化学書籍を紹介します。出版社は化学同人東京化学同人ワイリー、そしてシュプリンガーです。先月はこちら

 

化学同人の注目化学書籍

[amazonjs asin=”4759817905″ locale=”JP” title=”ボール物理化学 (第2版) 〔下〕”]

物理化学の基礎書が発売されています。11年ぶりの改訂だそうです。ボール物理化学 (第2版) 〔上〕も昨年発売されています。物理化学の基礎書と言えばアトキンス 物理化学がほとんどかも知れませんが、先月紹介した現代物理化学とともにレベルにあわせて変更を検討してみてはいかがでしょうか。

 

[amazonjs asin=”4759818111″ locale=”JP” title=”みんなの生命科学”]

「自分の身体:人体」を通して、生命科学の基礎を学ぶことができ、読み物としても最適。昨今の学際的分野研究の潮流もあるので、基礎的知識ぐらいは知っておいた方が良いと思います。

 

 

東京化学同人の注目化学書籍

[amazonjs asin=”4807908642″ locale=”JP” title=”エンゲル・リード物理化学〈下〉”]

東京化学同人でも物理化学の基礎書が発売されています。2015年から2016年にかけて物理化学の基礎書がかなり改定されていますね。

 

[amazonjs asin=”480790857X” locale=”JP” title=”有機金属化学―基礎から触媒反応まで”]

3ヶ月ほど前に出版された書籍ですが、名著と言われる山本明夫先生の有機金属化学が改定されていたのですね。これは必見です。

 

ワイリーの注目化学書籍

 

[amazonjs asin=”3527338144″ locale=”JP” title=”Reactions and Syntheses: In the Organic Chemistry Laboratory”]

半年ほど前の書籍ですが、有機合成化学のレシピならぬ本書籍はかなり売れているようです。毎日のように多段階合成を行う化学者にとって、参照価値の高い書籍の一つ。ケムステの書評はこちら

 

[amazonjs asin=”1118370228″ locale=”JP” title=”NMR Data Interpretation Explained: Understanding 1D and 2D NMR Spectra of Organic Compounds and Natural Products”]

2月発売の新刊。複雑化合物の構造をNMRで如何に解析するかについて述べた本です。最近平面性の高い化合物ばかり扱ってX線結晶構造解析で決定してばかりであったので、原点にもどり少し勉強してみたいと思います。

 

シュプリンガーの注目書籍

[amazonjs asin=”3319220772″ locale=”JP” title=”Carbon Dioxide and Organometallics (Topics in Organometallic Chemistry)”][amazonjs asin=”331922610X” locale=”JP” title=”Molecular Spintronics: From Organic Semiconductors to Self-Assembled Monolayers (Springer Theses)”]

話題の二酸化炭素と有機金属を使った錯体研究や合成反応に関する書籍。もうひとつも話題の分子スピントロニクス。

 

[amazonjs asin=”3319248022″ locale=”JP” title=”C-H Bond Activation and Catalytic Functionalization II (Topics in Organometallic Chemistry)”]

前回紹介した触媒的C–H活性化に関する書籍の下巻が出ていました。2部作だったんですね。

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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