[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

カルロス・バーバス Carlos F. Barbas III

[スポンサーリンク]

 

カルロス・バーバス(Carlos F. Barbas III, 1964年11月5日ー2014年6月25日)は米国の有機化学者、生物有機化学者であり、米国スクリプス研究所教授。生物と化学の境界領域の研究で著名である一方、ベンジャミン・リストデビット・マクミランらとともに近年の有機触媒の興隆を支えた一人である。甲状腺がんにより惜しまれながら若くして亡くなった。

経歴

1985 エッカード大学(Eckerd College, Florida)卒業
1989 テキサス大学オースチン校博士取得(Chi-Huey Wong教授)
1989 スクリプス研究所博士研究員(Richard Lerner教授、Steven Benkovic教授)
1991 スクリプス研究所分子生物科助教授
1995 スクリプス研究所分子生物科准教授
2000 スクリプス研究所教授

 

受賞歴

1992 Scholar of The American Foundation for AIDS Research
1993 Investigator Award, CancerResearch Institute
2000 Co-recipient of?the Presidential Green Chemistry Challenge Award
2003, ISI Highly Cited Researcher
2009 Tetrahedron Young Investigator Award–Bioorganic& Medicinal Chemistry
2009 Arthur C. Cope Scholar Award

 

研究業績

記事(【追悼企画】化学と生物で活躍できる化学者ーCarlos Barbas教授)参照

 

コメント&その他

  1. 340報の論文を執筆し、58の特許を取得した。
  2. 4人の子供 Derek, Sabrina, Sixten, Viggoがいる。
  3. 論文[4]の引用数は2015年現在で1919 (Google Scholarより)。

 

関連動画

 

関連文献

  1. Barbas III, C. F; Wang, Y. F.; Wong, C.-H. J. Am. Chem. Soc.1990112, 2013. DOI:?10.1021/ja00161a064
  2. Barbas III, C.F.; Heine, A.; Zhong, G.; Hoffmann, T.; Gramatikova, S.; Bjornestedt, R.; List, B.; Anderson, J.; Stura, E.A.; Wilson, E.A.; Lerner, R.A. Science1997278, 2085 DOI: 10.1126/science.278.5346.2085
  3.  (a) Segal, D. J.; Dreier, B.; Beerli, R. R.; Barbas, III C. F. PNAS, 199996,?2758 DOI:10.1073/pnas.96.6.2758 (b)Eberhardy, S. R., Goncalves, J., Coelho, S., Segal, D.J., Berkhout, B., Barbas, III.C. F., J. Virol. 2006,?80, 2873. DOI:10.1128/JVI.80.6.2873-2883.2006
  4.  List, B.; Lerner, R. A.; Barbas, III, C. F. J. Am. Chem. Soc. 2000122, 2395. DOI: 10.1021/ja994280y
  5. Sakthivel, K.; Notz, W.; Bui, T.; Barbas, III. C. F. J. Am. Chem. Soc. 2001123, 5260. DOI: 10.1021/ja010037z
  6. Tan, B.; Candeias, N. R.;Barbas, C. F. III, Nat. Chem. 20113, 473. DOI:10.1038/nchem.1039
  7. Ban, H.; Gavrilyuk, J.; Barbas, III, C. F. J. Am. Chem. Soc.2010,132, 1523. DOI:10.1021/ja909062q
  8. Toda, N.; Asano, S.; Barbas, III, C. F. Angew. Chem. Int. Ed. 201352, 12592. DOI:?10.1002/anie.201306241

 

関連書籍

[amazonjs asin=”0879697407″ locale=”JP” title=”Phage Display (Manual)”]

 

外部リンク

 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 小松紘一 Koichi Komatsu
  2. 西林 仁昭 Yoshiaki Nishibayashi
  3. フリッツ・フェクトレ Fritz Vögtle
  4. 楊井 伸浩 Nobuhiro Yanai
  5. プラサナ・デ・シルバ A Prasanna de Silva
  6. ジャネット・M・ガルシア Jeannette M. Garcia…
  7. ロバート・フィップス Robert J. Phipps
  8. アビー・ドイル Abigail G. Doyle

注目情報

ピックアップ記事

  1. 今週末は「科学の甲子園」観戦しよーぜ
  2. トリメチルアルミニウム trimethylalminum
  3. シクロクラビン cycloclavine
  4. なんだこの黒さは!光触媒効率改善に向け「進撃のチタン」
  5. 【サステナブルなものづくり】 マイクロ波の使い方セミナー 〜実験例・実証設備などを公開〜
  6. アルカロイドの大量生産
  7. CYP総合データベース: SuperCYP
  8. 君はPHOZONを知っているか?
  9. カルロス・バーバス Carlos F. Barbas III
  10. 官能評価領域におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用とは?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2014年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

注目情報

最新記事

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

2024年の化学企業グローバル・トップ50

グローバル・トップ50をケムステニュースで取り上げるのは定番になっておりましたが、今年は忙しくて発表…

早稲田大学各務記念材料技術研究所「材研オープンセミナー」

早稲田大学各務記念材料技術研究所(以下材研)では、12月13日(金)に材研オープンセミナーを実施しま…

カーボンナノベルトを結晶溶媒で一直線に整列! – 超分子2層カーボンナノチューブの新しいボトムアップ合成へ –

第633回のスポットライトリサーチは、名古屋大学理学研究科有機化学グループで行われた成果で、井本 大…

第67回「1分子レベルの酵素活性を網羅的に解析し,疾患と関わる異常を見つける」小松徹 准教授

第67回目の研究者インタビューです! 今回は第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化す…

四置換アルケンのエナンチオ選択的ヒドロホウ素化反応

四置換アルケンの位置選択的かつ立体選択的な触媒的ヒドロホウ素化が報告された。電子豊富なロジウム錯体と…

【12月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:有機金属化合物 オルガチックスのエステル化、エステル交換触媒としての利用

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

河村奈緒子 Naoko Komura

河村 奈緒子(こうむら なおこ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の有機化学者である。専門は糖鎖合…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP