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中村 真紀 Maki NAKAMURA

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中村真紀(Maki NAKAMURA 産業技術総合研究所)は、日本の化学者である。産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 研究グループ長。生体親和性のある無機材料などを研究している。第52回ケムステVシンポ講師。

 

経歴
2001年               東京大学薬学部 卒業
2003年               東京大学大学院薬学系研究科 修士課程修了
2003年               帝京大学薬学部 助手
2005年               東京大学大学院薬学系研究科 博士後期課程入学
2009年               東京大学大学院薬学系研究科 博士後期課程修了、博士(薬学)
2009年               産業技術総合研究所 ナノチューブ応用研究センター 博士研究員
2013年               産業技術総合研究所 ナノシステム研究部門 研究員
2015年               産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 研究員
2016年               産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 主任研究員
2024年               産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 研究グループ長

研究業績

ヒトの骨や歯の主要無機成分であるリン酸カルシウム(CaP)は、生体親和性に優れる安全な素材である。CaPナノ粒子は、タンパク質、薬剤、イメージング剤などの機能性物質を、細胞や組織に送達・放出するための担体として有用と期待されている。機能性物質を担持したCaPナノ粒子の合成に有効な手法の1つとして、温和な条件でも反応を行うことのできる過飽和溶液法が挙げられるが、ナノ粒子の構造や分散性の制御の難しさに課題があった。これに対し、中村らは、電荷を帯びたイオン性の生体由来分子や認可済み薬剤分子などを利用することで、安全性への懸念の少ない原料のみで、これらの制御を実現した。得られたナノ粒子は、細胞や組織に作用する多彩なバイオ機能を有することから、医薬品、医療機器、医薬部外品、化粧品、バイオ研究試薬などへの展開が期待される。

関連文献

・Nakamura, A. Oyane, K. Kuroiwa, Y. Shimizu, A. Pyatenko, M. Misawa, T. Numano, H. Kosuge, “Facile one-pot fabrication of calcium phosphate-based composite nanoparticles as delivery and MRI contrast agents for macrophages”, Colloids Surf. B Biointerfaces, 162, 135–145 (2018). DOI: 10.1016/j.colsurfb.2017.11.034
・中村 真紀, 大矢根 綾子, 「機能性リン酸カルシウムナノ粒子の液相合成とバイオメディカル応用」, セラミックス, 55, 189–192 (2020).(https://member.ceramic.or.jp/journal/content/pdf_free_access/55_3_189.pdf
・Nakamura, K. Ueda, Y. Yamamoto, K. Aoki, M. Zhang, N. Saito, M. Yudasaka, “Ibandronate-loaded carbon nanohorns fabricated using calcium phosphates as mediators and their effects on macrophages and osteoclasts”, ACS Appl. Mater. Interfaces, 13, 3701–3712 (2021). DOI: 10.1021/acsami.0c20923
・Nakamura, W. Bunryo, A. Narazaki, A. Oyane, “High immobilization efficiency of basic protein within heparin-immobilized calcium phosphate nanoparticles”, Int. J. Mol. Sci., 23, 11530 (2022). DOI: 10.3390/ijms231911530

関連リンク
・researchmap(https://researchmap.jp/makinakamura
・転移性骨腫瘍を治療するための薬剤を内包したナノ複合体を開発
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2021/pr20210107/pr20210107.html
・銀-リン酸カルシウム複合粒子の合成技術を開発
https://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2016/nr20161118/nr20161118.html

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ニューヨークでポスドクやってました。今は旧帝大JKJ。専門は超高速レーザー分光で、分子集合体の電子ダイナミクスや、有機固体と無機固体の境界、化学反応の実時間観測に特に興味を持っています。

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