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味の素と元社員が和解 人工甘味料の特許訴訟

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清涼飲料水などに広く使われる人工甘味料「アスパルテーム」の製造法を開発した「味の素」(東京)の元中央研究所プロセス開発研究所長、成瀬昌芳さん(63)が、会社に特許権を譲渡した対価の一部の支払いを求めた訴訟は19日、味の素が和解金1億5000万円を支払うことなどを条件に、東京高裁(北山元章裁判長)で和解が成立した。
成瀬さんは1982年、良質なアスパルテームの効率的な製造法を同僚と開発。味の素は2001年までに成瀬さんらに報償金計1200万円を支給し、成瀬さんがうち1000万円を受け取った。(引用:共同通信)

 

企業の研究者による発明訴訟がまたひとつ決着がつきました。今回は上に示したアスパルテームの製造法の開発者です。今回のことで企業の発明報奨金対策はいっそう加速しそうですね。研究者である以上発明をする、それが売れる、いろいろな人に使ってもらえる、それに対する評価、対価を得るというのはあたりまえなのかもしれませんが、もちろん企業をかばうわけではなくて、過剰な報奨金は研究者同士の交流をなくす原因となると思います。

ある製薬企業ではとなりの人と完全に遮断されていて、チームでやっているのですが結果についてはまったくしゃべれないそうです。ちょっと寂しいですよね。

ところで、アスパルテームはアスパラギン酸とフェルニアラニンのメチルエステルを縮合したものです。酵素を使って作っているらしいですが詳しいことは知りません。パルスイートの方が一般の人にはわかりやすいでしょうか?ファミレスとかにもありますよね、砂糖のカロリー1/3とか書いてあって。

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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