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マーシャル プロパルギル化 Marshall Propargylation

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概要

プロパルギルメシラートを還元的にアルデヒドとカップリングさせ、炭素-炭素結合を作る反応条件。メシラート根元のキラリティが転写され、2つの不斉点を新たに信頼性高く構築できることが特徴。還元剤としてはジエチル亜鉛、ヨウ化インジウム(I)などが用いられる。大量合成への応用も可能。

基本文献

  • Marshall, J. A.; Adams, N. D. J. Org. Chem. 199863, 3812. DOI: 10.1021/jo980623j
  • Marshall, J. A.; Adams, N. D. J. Org. Chem. 199964, 5201. DOI: 10.1021/jo9823083
  • Marshall, J. A.; Grant, C. M. J. Org. Chem. 199964, 696. DOI: 10.1021/jo982255p
  • Marshall, J. A.; Chobanian, H. R.; Yanik, M. M. Org. Lett. 2001, 3, 3369. DOI: 10.1021/ol016605x
  • Marshall, J. A.; Schaaf, G. M. J. Org. Chem. 200166, 7825. DOI: 10.1021/jo015936k

<review>

反応機構

パラジウム触媒のレドックス過程を介して立体特異的にキラルアレニル金属種が生じ、これがアルデヒドと環状遷移状態で反応することでキラリティの転写と炭素-炭素結合形成がおきる。

marshall_propargylation_2

 

反応例

Iejjimalide Bの合成[1]

marshall_propargylation_1

Ushikulide Aの全合成[2]

marshall_propargylation_3

 

参考文献

  1. Chen, Q.; Schweitzer, D.; Kane, J.; Davisson, V. J.; Helquist,P. J. Org. Chem. 2011, 76, 5157. DOI: 10.1021/jo200514m
  2. (a) Trost, B. M.; O’Boyle, B. M. J. Am. Chem. Soc. 2008130, 16190. (b) Trost, B. M.; O’Boyle, B. M.; Hund, D. J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 15061. DOI: 10.1021/ja906056v

外部リンク

 

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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