[スポンサーリンク]

ケムステニュース

酸化グラフェンに放射性物質を除去する機能が報告される

[スポンサーリンク]

 

 

Graphene oxide has a remarkable ability to quickly remove radioactive material from contaminated water, researchers at Rice University and Lomonosov Moscow State University have found.

酸化グラフェンに放射性物質を取りのぞく効果があることが発見された。ライス大学とロモノソフモスクワ州立大学の研究である

引用:Science News
対訳:筆者

 

3.11の一連の事件の中で、サイエンスの意義を世に問うた出来事として原子力発電とそれに付随した事故事件が挙げられる。渦中では、明るい科学ニュースも暗い科学ニュースもあり、都度一喜一憂してしまう状況は各所に見受けられた。

本記事で取り扱われている研究はPhysical Chemistry Chemical Physicsというインパクトファクターが3.5の物理化学の雑誌からの報告である。

 

本文中では従来の放射線物質除去材料にたいして、非常に優れた吸着特性、特に吸着速度を有している事が主張されている。本文中で使われている酸化グラフェンとは炭素のシートであるグラファイトが酸化されたもので、様々な材料に使えるのではないかと期待されている物質である。

放射線物質除去材料とは平時には使われない比較的地味な研究トピックである。しかしその重要性はたかい。しかし重要なことはコストや使いやすさなど、重要な事を勘案した上で、有事に向けて備えていることであり、またそのシステムを構築していくことである。このような研究はそのシステムを構築する上での1つの候補としての選択肢をひろげるうえで、大変意義深い研究であると言えるであろう。

 

  • 関連書籍

[amazonjs asin=”4781301460″ locale=”JP” title=”グラフェンの機能と応用展望 (エレクトロニクスシリーズ)”][amazonjs asin=”4254137834″ locale=”JP” title=”光電子固体物性 (シリーズ〈現代物理学展開シリーズ〉)”]

やすたか

投稿者の記事一覧

米国で博士課程学生

関連記事

  1. 超薄型、曲げられるMPU開発 セイコーエプソン
  2. ポリエチレンとポリプロピレン、7カ月ぶり値上げ浸透
  3. 春の褒章2011-化学
  4. 化学五輪、日本代表4人の高校生が「銅」獲得
  5. 酸化銅/酸化チタンによる新型コロナウイルスの不活化およびそのメカ…
  6. 2017年10大化学ニュース
  7. 「発明の対価」8億円求め提訴=塩野義製薬に元社員-大阪地裁
  8. 抗アレルギー薬「アレジオン」の販売、BIに一本化

注目情報

ピックアップ記事

  1. 化学で「透明人間」になれますか? 人類の夢をかなえる最新研究15
  2. プロトン共役電子移動を用いた半導体キャリア密度の精密制御
  3. 洗浄ブラシを30種類試してみた
  4. 高分子材料におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用とは?
  5. 第17回 音楽好き化学学生が選んだ道… Joshua Finkelstein氏
  6. 色素増感太陽電池の 実用化に向けたモジュール製造/セル作製技術【終了】
  7. ケムステも出ます!サイエンスアゴラ2013
  8. 水を還元剤とする電気化学的な環境調和型還元反応の開発:化学産業の「電化」に向けて
  9. ポンコツ博士の海外奮闘録⑤ 〜博士,アメ飯を食す。バーガー編〜
  10. トイレから学ぶ超撥水と超親水

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年1月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

第61回Vシンポ「中分子バイオ医薬品分析の基礎と動向 ~LCからLC/MSまで、研究現場あるあるとその対処~」を開催します!

こんにちは、Macyです。第61回Vシンポのご案内をさせていただきます。今回は、Agilen…

水分はどこにあるのか【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

「MI×データ科学」コース 〜LLM・自動実験・計算・画像とベイズ最適化ハンズオン〜

1 開講期間2026年5月26日(火)、29日(金) 計2日間2 コースのねらい、特色近…

材料の数理モデリング – マルチスケール材料シミュレーション –

材料の数理モデリング概要材料科学分野におけるシミュレーションを「マルチスケール」で理解するた…

第59回天然物化学談話会@宮崎(7/8~10)

ごあいさつ天然物化学談話会は、全国の天然物化学および有機合成化学を研究する大学生…

トッド・ハイスター Todd K. Hyster

トッド・カート・ハイスター(Todd Kurt Hyster、1985年10月10日–)はアメリカ出…

“最難関アリル化”を劇的に加速する固定化触媒の開発

第 703回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院 理工学府 博士課程前期で…

「ニューモダリティと有機合成化学」 第5回公開講演会

従来の低分子、抗体だけでなく、核酸、ペプチド、あるいはその複合体(例えばADC(抗体薬物複合体))、…

溶融する半導体配位高分子の開発に成功!~MOFの成形加工性の向上に期待~

第702回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理学部(田中研究室)にて助教をされていた秋吉亮平 …

ミン・ユー・ガイ Ming-Yu Ngai

魏明宇(Ming-Yu Ngai、1981年X月XX日–)は米国の有機化学者である。米国パデュー大学…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP