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海外化学者インタビュー

第119回―「腸内細菌叢の研究と化学プロテオミクス」Aaron Wright博士

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第119回の海外化学者インタビューは、アーロン・ライト博士です。パシフィック・ノースウエスト国立研究所の基礎・計算科学部門に所属し、無数の生物学的調査を容易にする化学プロテオミクスの開発に取り組んでいます。それではインタビューをどうぞ。

Q. あなたが化学者になった理由は?

10歳の時、初めて化学キットを手にしました。2つ以上の化学物質を混ぜ合わせることで生じる変化に魅了されたことをはっきりと覚えています。もちろん、何が変化の原因なのかは理解していませんでしたが、興味をそそられました。その後、高校で、おそらく人生で最高の化学の先生に出会いました。興味を持ち、化学の道に進むための指針を与えてくれました。

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

景観設計者・建築家です。芝刈りをしたり、庭の草取りをしたり、景観の一部を全面的に改修したりと、庭で仕事をするのが大好きです。

Q. 現在取り組んでいることは何ですか?そしてそれをどう展開させたいですか?

私たちは、化学的・活性ベースプロテオミクスを取り入れた様々な分野で研究を行っています。パシフィック・ノースウエスト国立研究所の優れた質量分析装置とインフォマティクスを利用して、化学的プロテオミクスを新しい方法で実行することも含まれています。現在の研究対象は、細胞内分画、結核、微生物群集、バイオ燃料の研究など多岐にわたっています。

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアです。自らの命が危険にさらされるにも関わらず信念と信仰に基づき毅然と立ち向かい、多くの人々のために変化をもたらすことができた人物は、歴史上数人しかいません。 彼と食事をしながら多くのことを学べるだろうと想像しています。

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

昨日です。かけた反応を精製するため、マイクロスケールの真空蒸留を行いました。

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

もし島に追放されたら聖書が欲しいですね。音楽は、おそらくジョニー・キャッシュのベスト盤を持っていくと思います。

Q.「Reactions」でインタビューしてほしい化学者と、その理由を教えてください。

フロリダ州立大学のLei Zhuです。

 

原文:Reactions –  Aaron Wright

※このインタビューは2009年6月12日に公開されました。

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cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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