[スポンサーリンク]

ケムステニュース

危険!DDT入りの蚊取り線香

[スポンサーリンク]

DDT?最近、上海で一部DDTなどの強力な農薬を含んだ蚊取り線香が出回っているとして、上海市消費者保護委員会では市民に注意を促している。
 8月はじめには市内のスーパーで蚊取り線香を購入した73歳の女性が、蚊取り線香を使用中に全身のだるさと気分の悪さを訴えて病院に運ばれている。 (引用:
エクスプロア

 DDT(dichlorodiphenyl trichloroethane:ジクロロジフェニルトリクロロエタン)は有機塩素系の殺虫剤で、 強力な殺虫効果をもつため19世紀中ごろには非常に重宝されました。開発者のミュラー 「多数の節足動物に対するDDTの接触毒としての強力な作用の発見」により1948年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。しかし、残留毒性が問題となり現在先進国では使用が禁止されています。日本でも1970年に全面禁止となりました。

 しかし、現在でも途上国では蚊の駆除に使われています。マラリアを媒介する蚊を非常に効果的に駆除できるからです。非常に悪者、だから化学物質はよくないというお話になるかもしれませんが、この殺虫剤のおかげで多大な人間の命が助かっていることも確かです。損得で得が多ければそれでいいのかという議論はこの場ではなしとして、最近は残量毒性に関しての疑問点も報告されています。(喪われた化合物の名誉のために(1)~DDT~ 有機化学美術館より。)

 

 ところで、ちょっと話は変わりますが、近年は有機野菜、無農薬!というのがはやっていて、無農薬=安全という定説が生まれていますが実際本当なんでしょうか?

答えは難しいですが、Yesではありません。確かに昔の農薬は非常に悪質なものもありましたが現在のものは飲んでも大丈夫!(すべてではありませんが。)でないと農薬としても使えません。逆に、昔はすべて無農薬であったはずで、そのときは病虫害が非常に多く発生していました。といっても、現在安全といわれている農薬が、これから先も安全という保障はなく・・・といっていると繰り返しになってしまいますので答えはすぐ出てきません

関連書籍

沈黙の春

どうする21世紀の環境問題 くらしの中の知らない化学物質〈6巻〉殺虫剤・防虫剤
総合的な学習の時間のテーマとして関心の高い「環境問題」。毎日使っている身近な物の中に含まれる化学物質をとりあげ、考えるシリーズ。第6巻では害虫とされるゴキブリや蚊、ハエなどに使われる殺虫剤・防虫剤を取り上る。


関連リンク

?喪われた化合物の名誉のために(1)~DDT~(有機化学美術館より)

The following two tabs change content below.
webmaster
Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 第一三共/イナビルをインフルエンザ予防申請
  2. ファイザーがワイスを買収
  3. 化学工場で膀胱がん、20人に…労災認定議論へ
  4. メラノーマ治療薬のリード化合物を発見
  5. ダイセル化学、筑波研をアステラス製薬に売却
  6. 国際シンポジウム;創薬・天然物―有機合成化学の展望―
  7. 耐熱性生分解プラスチック開発 150度でも耐用 阪大
  8. エストロゲン、閉経を境に正反対の作用

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 複雑にインターロックした自己集合体の形成機構の解明
  2. 1,2,3,4-シクロブタンテトラカルボン酸二無水物:1,2,3,4-Cyclobutanetetracarboxylic Dianhydride
  3. 芳香族化合物のニトロ化 Nitration of Aromatic Compounds
  4. 有機色素の自己集合を利用したナノ粒子の配列
  5. OPRD誌を日本プロセス化学会がジャック?
  6. Eリリーの4-6月期は19%減益、通期見通し上方修正
  7. ショウガに含まれる辛味成分
  8. 森林総合研究所、広葉樹害虫ヒメボクトウの性フェロモン化学構造を解明
  9. Pixiv発!秀作化学イラスト集【Part 1】
  10. ジャンフェン・カイ Jianfeng Cai

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

「あの人は仕事ができる」と評判の人がしている3つのこと

仕事を辞めて、転職をしたいと思う動機の一つとして、「今の会社で評価されていない」という理由がある。し…

光で2-AGの量を制御する

ケージド化合物を用いた2-AG量の操作法が初めて開発された。2-AG量を時空間的に操作することができ…

葉緑素だけが集積したナノシート

第235回のスポットライトリサーチは、立命館大学 民秋研究室で博士研究員をされていた、庄司 淳(しょ…

第38回「分子組織化の多様な側面を理解する」Neil Champness教授

長らく更新が止まっていましたが、海外化学者インタビュー再開しました。Nature Chemistry…

排ガス原料のSAFでデリバリーフライトを実施

ANAは日本時間の10月30日、排ガスを原料とするSustainable Aviation Fuel…

“つける“と“はがす“の新技術―分子接合と表面制御

お申込み・詳細はこちら日程2020年1月9日(木)・10日(金)定員20名  先着順…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP