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蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)のドナーとして利用される蛍光色素

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5-(2-アミノエチルアミノ)-1-ナフタレンスルホン酸ナトリウム水和物(EDANS,1)は極大励起波長336 nm,極大発光波長490 nmである蛍光色素です。470-520 nmに極大吸収波長を持つ消光分子であるDABCYLと組み合わせることで,分子内で共鳴エネルギー移動(FRET)が起こり1の蛍光強度が下がります。例えば,1とDABCYLの間にペプチドを結合させた分子ではFRETにより1の蛍光強度が下がりますが,ペプチド配列特異的なプロテアーゼでペプチドを切断し,DABCYLを脱離させることで蛍光強度が元に戻ります。この方法を利用したヒト免疫不全ウイルス(HIV)のプロテアーゼや,C型肝炎ウイルスのプロテアーゼの検出1,2)が報告されています。

1)G. T. Wang, E. Matayoshi, H. J. Huffaker, G. A. Krafft, Tetrahedron Lett. 1990, 31, 6493.
2)M. Taliani, E. Bianchi, F. Narjes, M. Fossatelli, A. Urbani, C. Steinkuhler, R. De Francesco, A. Pessi, Anal. Biochem. 1996, 240, 60.

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