[スポンサーリンク]

archives

蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)のドナーとして利用される蛍光色素

S0891.gif


5-(2-アミノエチルアミノ)-1-ナフタレンスルホン酸ナトリウム水和物(EDANS,1)は極大励起波長336 nm,極大発光波長490 nmである蛍光色素です。470-520 nmに極大吸収波長を持つ消光分子であるDABCYLと組み合わせることで,分子内で共鳴エネルギー移動(FRET)が起こり1の蛍光強度が下がります。例えば,1とDABCYLの間にペプチドを結合させた分子ではFRETにより1の蛍光強度が下がりますが,ペプチド配列特異的なプロテアーゼでペプチドを切断し,DABCYLを脱離させることで蛍光強度が元に戻ります。この方法を利用したヒト免疫不全ウイルス(HIV)のプロテアーゼや,C型肝炎ウイルスのプロテアーゼの検出1,2)が報告されています。

1)G. T. Wang, E. Matayoshi, H. J. Huffaker, G. A. Krafft, Tetrahedron Lett. 1990, 31, 6493.
2)M. Taliani, E. Bianchi, F. Narjes, M. Fossatelli, A. Urbani, C. Steinkuhler, R. De Francesco, A. Pessi, Anal. Biochem. 1996, 240, 60.

関連記事

  1. モリブデン触媒
  2. ロジウム(I)触媒を用いるアリールニトリルの炭素‐シアノ基選択的…
  3. エノキサシン:Enoxacin
  4. 高透明性耐熱樹脂の開発技術と将来予測【終了】
  5. 有機合成者でもわかる結晶製品生産の最適化と晶析操作【終了】
  6. 有機ELディスプレイの最新技術【終了】
  7. トリス(2,4-ペンタンジオナト)鉄(III):Tris(2,4…
  8. 田辺シリル剤

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 天才児の見つけ方・育て方
  2. 寺崎 治 Osamu Terasaki
  3. ReaxysPrize2015ファイナリスト発表!
  4. 犬の「肥満治療薬」を認可=米食品医薬品局
  5. チャールズ・スターク・ドレイパー賞―受賞者一覧
  6. 岸義人先生来学
  7. Communications Chemistry創刊!:ネイチャー・リサーチ提供の新しい化学ジャーナル
  8. 高井・ロンバード反応 Takai-Lombardo Reaction
  9. ユーコミン酸 (eucomic acid)
  10. Newton別冊「注目のスーパーマテリアル」が熱い!

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

分子で作る惑星、その名もナノサターン!

2018年、東工大の豊田真司先生らによって、まるで土星を型どったような分子の合成が報告された。フラー…

磯部 寛之 Hiroyuki Isobe

磯部寛之(いそべひろゆき、1970年11月9日–東京都生まれ)は日本の有機化学者である。東京大学理学…

死海付近で臭素が漏洩

イスラエル警察は死海付近の向上から臭素が漏れだしたことを明らかにし、付近住民に自宅にとどまるよう呼び…

光触媒反応用途の青色LED光源を比較してみた

巷で大流行の可視光レドックス触媒反応ですが、筆者のラボでも活用するようになりました。しかし経…

宮沢賢治の元素図鑑

概要本書は宮沢賢治の作品に登場する元素を取り上げ、作品を入り口として各元素について解説した書…

電子豊富芳香環に対する触媒的芳香族求核置換反応

2017年、ノースカロライナ大学チャペルヒル校・David Nicewiczらは、可視光レドックス触…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP