[スポンサーリンク]

一般的な話題

化学でカードバトル!『Elementeo』

[スポンサーリンク]

 

化学を題材にしたエデュテイメント(娯楽を兼ねた教育)用品は少ないながらもあるようです。とはいえ、どれを取って見ても、どーも良い子ちゃん向け教材ちっくなイメージがぬぐえず、イマイチ熱中して入り込めないものに見えてしまうんですよね・・・(そう思いませんか??)。

そんな中で、これまでにない奇抜なセンスのゲームがつい最近発売された模様です。 その名も『Elementeo』。なんと化学反応をモチーフにした、ファンタジー対戦カードゲームとのこと。

 

Wired Visionの紹介記事に依れば

このゲームは、化学元素、化合物、そして触媒などからなる121枚のカードが基になっている。

各カードには、元素の説明、化合物の用途と化学的性質などが書いてある。たとえば「酸素カード」は隣り合った金属カードを錆びさせることができ、「銅導体カード」はあらゆる金属にショックを与えることができる。

元素の酸化数は攻撃力として利用でき、ボード上での動きはその物理状態が決定する。各カードの化学的性質を利用して、戦略的に相手の電子をゼロにするのがこのゲームの目的だ。

とのこと。

カードの絵柄(下図:公式サイトより)も、マジック・ザ・ギャザリング(参考:Wikipediaの説明)なんかを彷彿とさせ、コンポーネントやゲームシステム(動画参照)もかなり本格的な作り。おお、なんか化学知らなくても楽しめそう!―ということで、筆者は早速注文することにしたのですよ。日本では未発売のようですが、米国Amazon.comではフツーに買える模様公式サイトからも直接買えます。

 

chemcardgame.jpeg

 

さらに驚くべきは、開発者であるAnshul Samar(上の動画で説明している本人)。彼はなんと14歳(中学三年生)にして、一ゲーム会社のCEO(最高経営責任者)。動画を見れば分かりますが本当に堂々としたものです。カリフォルニアには天才児を支援する団体があって、ゲームはそこからのFundingを元に制作したとの話。いやはや、凄いですね・・・日本にもそういう団体って無いんでしょうかね。

 

関連商品

[amazonjs asin=”4569808700″ locale=”JP” title=”ELEMENT GIRLS 元素周期 COLOR MIX 萌えて覚える化学の基本”][amazonjs asin=”B004TOMLUU” locale=”JP” title=”えれめんトランプ”]

 

関連リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. こんなサービスが欲しかった! 「Chemistry Refere…
  2. 激レア!?アジドを含む医薬品 〜世界初の抗HIV薬を中心に〜
  3. Nature主催の動画コンペ「Science in Shorts…
  4. natureasia.com & Natureダイジェ…
  5. リガンド結合部位近傍のリジン側鎖をアジド基に置換する
  6. Carl Boschの人生 その7
  7. 電流励起による“選択的”三重項励起状態の生成!
  8. 超分子ポリマーを精密につくる

注目情報

ピックアップ記事

  1. むずかしいことば?
  2. つぶれにくく元にも戻せる多孔性結晶の開発
  3. ODOOSをリニューアル!
  4. 堀場氏、分析化学の”殿堂”入り
  5. 分極したBe–Be結合で広がるベリリウムの化学
  6. 林・ヨルゲンセン触媒 Hayashi-Jørgensen Catalyst
  7. ケムステSlack、開設二周年!
  8. あなたはどっち? 絶対立体配置
  9. 化学物質研究機構、プロテオーム解析用超高感度カラム開発
  10. 二酸化塩素と光でプラスチック表面を機能化

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

注目情報

最新記事

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP