[スポンサーリンク]

一般的な話題

目指せ!! SciFinderマイスター

[スポンサーリンク]

 皆様の研究では欠かせなくなったSciFinder。研究を始めるとしたら、必要なモノは「人、研究材料、SciFinder」と3本柱に入るといっても過言ではありません。そんなSciFinderを日本では社団法人化学情報協会(JAICI)が提供しているのはご存知でしたでしょうか。サイトによると、今年で日本国内での SciFinder の提供開始から 14 年、大学への提供開始から 11 年経過しているようです。そんな著者も、はじめからケミアブ世代でなく、SciFinder世代でしたから、研究をはじめてから、これまで利用している唯一のツールであることになります。
最近のインターネットの発達は言うまでもなく、情報の取得を容易にしたことは疑いのないことですが、その代わりコンピュータでの「検索能力」を身につけ、必要な情報を必要な時にすぐに得られることが研究の進行を左右する時代になってきました。そんな中今回、SciFinderを提供している化学情報協会が検索のプロフェッショナルに「SciFinderマイスター」なる称号を捧げるというキャンペーンを行っている事を知りました。

SciFinderマイスター募集

「SciFinder をこう使ったら,必要な情報が一度に集められる!」
「きっとこんな使い方をしているのは自分だけだ!」

そんな人にはぜひSciFinder 活用方法を検索事例とし応募してみるとよいと思います。面白く、見事な検索事例を提供された方には「SciFinder マイスター 」 の称号とともに副賞として クリスタルトロフィー(トップの図参照)・図書券1万円分 がいただけるそうです。

応募期間はすでに始まっていて2010年の3月末まで。2010年4月に化学情報協会のホームページで受賞者を発表するようです。皆様ぜひ応募してはいかがですか?

応募はこちら!ところで、化学情報協会のホームーページを眺めていたところ、意外と知らないSciFinderの使用法、活用法が掲載されていることがわかりました。

SciFinder使用法、活用法

scifinder1.png技術資料のページでは新機能情報、各種操作方法、また利用例などが満載のPDFを読む事ができます。また、ユーザーインタビューのページでは10人前後の実際の研究者が如何にSciFinderを利用しているかという生の声を閲覧する事ができます。最新版は長岡技術科学大学 工学部 物質・材料系 准教授 河原成元先生・助教山本祥正先生がインタビューに受け、SciFinderの利用方法を語っています。不定期ですが、SciFinderニュースレターも配信しているようです。さらには、実はpodcastやtwitterまで手を出しているようで、なかなかの充実っぷりです。

ところで最近、SciFinderのWeb版が徐々に提供されているのをご存知でしょうか。

 

SciFinderWeb版

技術資料のページでも新機能や、Web版の利用方法を紹介していますが、どうやら最近SciFinderのWeb版が提供されたようです。実は私の大学でも極最近導入され、1つのアカウントがWeb版専用となりました。Web版となることでの最大の特徴は「どこでも使える」ということですが、残念ながらうちの大学では、SciFinder 用にIP が登録されたパソコンからのみからしかアクセスできないようです。しかし、ログインに個別のユーザーIDとパスワードを導入する事で、それぞれのユーザーが検索結果にわかりやすいコメントを付けたり、それを保存する事ができるようになりました。さらには、ACSとの提携により、対応するSciFinderのレコードにダイレクトにアクセスできるようになりました(下記図参照、化学情報協会SciFinderWeb版新機能から抜粋)。これはなかなか使える機能だと思います。ソフトとウェブが一体となったSciFinderWeb版ぜひ導入をお薦め致します。

sifinderweb.png

というわけでSciFinderマイスターの募集から、ついでにSciFinderWeb版まで紹介しました。ぜひぜひもう一度学習してみてはいかがでしょうか。

*画像はすべて化学情報協会から転載、改変させていただきました。

関連リンク

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 2007年度ノーベル医学・生理学賞決定!
  2. 化学者のためのエレクトロニクス講座~めっきの原理編~
  3. シンクロトロン放射光を用いたカップリング反応機構の解明
  4. Arcutine類の全合成
  5. 単結合を極める
  6. カルボン酸を触媒のみでアルコールに還元
  7. 電気化学ことはじめ(2) 電位と電流密度
  8. 「化学と工業」読み放題になったの知ってますか?+特別キャンペーン…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ぼくらを苦しめる「MUST (NOT)」の呪縛
  2. 有機合成化学協会誌2020年6月号:Chaxine 類・前周期遷移金属ヒドリドクラスター・フッ化アシル・インドール ─2,3─エポキシド・プロトン応答性触媒・Z 型配位子
  3. SNSコンテスト企画『集まれ、みんなのラボのDIY!』~結果発表~
  4. ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2023年版】
  5. 相撲と化学の意外な関係(?)
  6. アルケンの実用的ペルフルオロアルキル化反応の開発
  7. ケミカルバイオロジー chemical biology
  8. バートン ヨウ化ビニル合成 Barton Vinyl Iodide Synthesis
  9. 金大発『新薬』世界デビュー
  10. ストライカー試薬 Stryker’s Reagent

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年11月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

注目情報

最新記事

【12月開催】第十四回 マツモトファインケミカル技術セミナー   有機金属化合物 オルガチックスの性状、反応性とその用途

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

保護基の使用を最小限に抑えたペプチド伸長反応の開発

第584回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 薬学系研究科 有機合成化学教室(金井研究室)の…

【ナード研究所】新卒採用情報(2025年卒)

NARDでの業務は、「研究すること」。入社から、30代・40代・50代……

書類選考は3分で決まる!面接に進める人、進めない人

人事担当者は面接に進む人、進まない人をどう判断しているのか?転職活動中の方から、…

期待度⭘!サンドイッチ化合物の新顔「シクロセン」

π共役系配位子と金属が交互に配位しながら環を形成したサンドイッチ化合物の合成が達成された。嵩高い置換…

塩基が肝!シクロヘキセンのcis-1,3-カルボホウ素化反応

ニッケル触媒を用いたシクロヘキセンの位置および立体選択的なカルボホウ素化反応が開発された。用いる塩基…

中国へ行ってきました 西安・上海・北京編①

2015年(もう8年前ですね)、中国に講演旅行に行った際に記事を書きました(実は途中で断念し最後まで…

アゾ重合開始剤の特徴と選び方

ラジカル重合はビニルモノマーなどの重合に用いられる方法で、開始反応、成長反応、停止反応を素反応とする…

先端事例から深掘りする、マテリアルズ・インフォマティクスと計算科学の融合

開催日:2023/12/20 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

最新の電子顕微鏡法によりポリエチレン分子鎖の向きを可視化することに成功

第583回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 陣内研究室の狩野見 …

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP