大学生の皆さんは日々の講義やレポートに、化学にいそしむ院生・研究者の皆さんは日々の実験に忙しいことと思います。化学界では実験こそが重要なのですが、いろんな専門書・新書・雑誌などを読んで、日々知識を蓄えていくこともまた重要です。
ただし教科書や学術書は高価なことが問題で、何冊も買うと馬鹿になりません。書籍代のためにバイトを増やして勉強時間や研究時間が減ってしまう・・・となれば、全く本末転倒でしょう。書籍を安く手に入れるルートは、特にお金のない学生時分には重要です。
この点で優れているのは、やはりAmazonでしょう。全国発注可能、配送無料、中古品も買える、レイアウトが見やすい、書籍以外も入手可能・・・ということで、そこらの書店とは比較にならない利便性です。あまりに便利すぎるので、筆者はほとんど何でもAmazonで買っています。
もともと安価なAmazonですが、もうひと押しの工夫でさらに安価に書籍を手に入れることが出来たりします。今回はその方法をご紹介しましょう。
①マーケットプレイスで売却する
中古品が流通しているAmazonマーケットプレイスの存在はもはや常識でしょう。大抵は新品よりも圧倒的に安価に購入できます。これを使うだけで、きっちり節約できます。学術書は中身が重要なので、少々の見てくれは気にしない、気にしない。
・・・え、そんなの当たり前すぎる方法だって!? まぁ、ごもっともですね。
ではそのマーケットプレイスですが、「個人でも売り手になれる」という事実はご存じでしょうか?
多くの読破済書籍は読み返すことが少なく、本の置き場所に家賃を払うばかりのケースも少なくありません。読後はマーケットプレイスで売ってしまえば、部屋も広く使えるし、差額だけで本が読めてしまう一石二鳥が実現されます。
出品・出荷のやり方ですが、こちらのまとめ記事が参考になると思います。
Amazonの出品システムは実に良く出来ています。受注後こちらでやることは納品書を一枚プリントアウトし、商品の入った封筒に貼って送るだけです。環境さえ一旦整えてしまえばほとんど手間がかかりません。
送付も郵便やコンビニを使えば簡単です。2015年6月現在、書籍1冊をもっとも安価に送れる方法は、日本郵便のクリックポストもしくはスマートレターだと思います(かつてはクロネコメール便でしたが、サービス中止になってしまいました)。何冊もの大きめ荷物を送るには、はこBOONが安く上がる場合が多いです(参考:送料比較サイト)
売値はこちらで自由に決められるので、相場を見ながら考えればOKです。あまりに低価格で売ると手数料+送料でマイナスになってしまうこともあるので、そこだけ注意が必要です。上記の発送法を使う限り、ざっくり100円以上で売ると利益が出る印象です。
筆者個人の印象ですが、Amazonマーケットプレイスで売る最大のメリットは買い手がすぐにつくことだと思えます。Amazonは書籍に特化しており、利用者数も莫大です。旬の書籍であれば、価格を抑えれば売れないことはまずありません。オークションサイトで売るより手間もかからず、圧倒的に良いと思えます。
またBOOK-OFFをはじめとするそこらの中古書店よりも、ずっと高額で売れるのも大きな魅力です。Amazonにいくらかの手数料は取られますが、それを差し引いても圧倒的に高値で売れます。
また「鮮度が勝負」だが少しお高めな書籍については、とりわけコスパの良い読み方が出来ると思っています。
たとえば筆者は以前、下のブログ教科書(当時1890円)を発売直後読破し、すぐに売りましたが、当時1480円の売却値が付きました。手数料を加味すると、757円で読めた計算になります。他にも、国際学会に出かける前にはいつも「地球の歩き方」を買っているのですが、これも一度で不要になる典型なので、帰国後さっさと売ってしまってます。
[amazonjs asin=”4844331779″ locale=”JP” title=”必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意”]マーケットプレイスでは裁断済み書籍の出品も行われているようです。購入者視点からは少し紛らわしいこと否めないのですが、自炊派は検討されてみてはいかがでしょう。
②電子書籍を活用する
日本国内でも電子書籍がすっかり当たり前になりつつありますが、特にKindleは筆者も手放せないアイテムの一つになっています。端末を買うのが惜しい人・e-ink製品を忌避する人は、タブレットPCのKindleアプリか、Kindle for PCを使って読むことも出来ます。
とにかく1クリックですぐに読め、持ち運びが楽なことが魅力ですが、紙の本より安価な場合がほとんどというのも大きなメリットです。Kindle端末の代金を差し引いても、メリットは破格です。ただし、電子書籍には中古概念がないので、買い切りになってしまう点には注意が必要です。①の節約法が使えないわけですね。
その代わりと言ってはなんですが、紙の書籍とちがって頻繁にセールがあったりします。1ポイント=1円のAmazonポイントに換算される方式が多いですが、時期によっては実質半額以下になることもあります。
セール状況については、本家、セールサーチやきんどうなどの情報サイトをウォッチしておくと良いでしょう。
学術書・専門書のセールはほぼナシなのが残念ですが、新書・単行本・漫画を頻繁に買う人は定期的にチェックしておくといいと思います。
③Amazon Studentサービスを使う
Amazonでは年会費を3900円払うことで、Amazonプライムというサービスを受けることが出来ます。取扱手数料が無料になったり、配送指定が細かく出来たりと、いろいろ便利なサービスです。
よく本を読む学生の場合は、この別バージョンであるAmazon Studentがお得だと思います。Amazonプライム機能に加えて本が10%ポイント還元になります。半年無料、それ以降は年額1900円なので、注文額次第ではかなりメリットがあるでしょう。
中古品が出回ってない新刊の場合は、後の売却を見据えてあえて高価な新品を買うほうが好ましい場合もあったりします。マーケットプレイスと上手く使い分けていくのがいいでしょう。
④格安Amazonギフト券で購入する
世の中には金券ショップというものがあります。その中にはAmazon電子ギフト券を格安で買ってすぐ使うことに特化したネットショップがあります。ここで入手したギフト券を使えば、ただでさえ安いAmazonの商品がさらに割引で買えてしまうのです。加えて素晴らしいことにこのギフト券、マーケットプレイス商品やKindle書籍にも使えてしまいます。知らないままでいるには勿体なさ過ぎる方法といえます。
ギフト券の相場は流動的なのですが、最近では7~8%引きで買えることもよくあります。なるべく安価なタイミングで買うのがベターですが、4~5%でも概ね満足できるんじゃないでしょうか。
amatenというサイトが老舗で取引量も多くしっかりしている印象なので、筆者は主にここを使っています(これまで結構な額を買っていますが、一度も問題は起きていません)。他にも複数あるようなので、比較検討してみるといいでしょう(比較サイトはこちら)。オークションサイトでも売っているようですが、専門取引サイトのほうが圧倒的にやりとりが簡単ですので、そちらをおすすめします。最近ではiTunesカードやLINEカードなども驚異的割引で買えるようになり、新たな魅力になっています。
一つ注意点ですが、サイトへのチャージ時に銀行振込が必要になります。手数料はちゃんと計算に入れておきましょう。ギフト券には使用期限(概ね1年)があるのでそこも注意です。とはいえ、使い切れそうな額だけ買うようにすれば特に問題はないと思います。
⑤Amazonクレジットカードを利用する
割引ギフト券がどうにもうさんくさいなぁ、と感じられる方は、Amazonクレジットカードを使って買い物をするのはどうでしょうか。Amazon内の商品を1.5%還元で買うことが出来ます。ただ他にも還元率の良いカードがあったり、④のギフト券法があまりに凄すぎるので、正直筆者は使う気になりませんが・・・。
おまけ:研究室・生協・コンビニを受け取り場所に指定する
自宅に宅配ボックスがないアパートだと、不在時に荷物が届いてしまったときに再配達依頼をする必要があります。購入頻度が高くなってくると、これがなかなか面倒です。忙しい化学系ラボ生活に入れ込むあまり、受取可能な時間帯に家に居ない!という人も少なくないと思われます。
そこで住所を複数登録できるAmazonの機能を使って、研究室を受取場所に設定しておくのは良い手になります。たとえば筆者は全ての学術書をラボに置いてあります。もちろんAmazonで買うものも多いですが、分厚く重い学術書を家に届けてから持ってくるのではなく、最初からラボに届けて貰うようにすれば楽ちんなのです。文房具なんかも全てラボに届けて貰ってます。
また大学生協を受け取り場所にすることも場合によっては可能のようです。皆さんの環境ではどうか、調べてみるといいかもしれません。
最近では最寄りのコンビニに届けて貰えるようにもなりました。24時間営業なのでラボワークで遅くなった帰りに回収することも出来、とても便利になりました(もちろん大きな荷物は、配送業者に届けて貰う方が楽です)。
さて、いかがでしたか?すでにおわかりの通り、以上は書籍に限らず使えるテクニックです。上手く活用して、限られたお金をやりくりしましょう!
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