[スポンサーリンク]

仕事術

Zoomオンライン革命!

[スポンサーリンク]

概要

“実際に会う”という仕事スタイルが、実はボトルネックになっていませんか?
オンライン会議システム、“Zoom”を使えば、実際に対面で会わなくても、オンライン上でさまざまな人と出会い、その出会いから人脈を広げていくことができます。
本書で紹介するZoomを使ったさまざまな活用事例を通して、あなただけのZoomの活用方法、“リモートワーク”のヒント、“働き方”のヒントを発見できるかもしれません。(内容紹介 より)

対象

  • リモートワークに興味のある方
  • 打ち合わせの移動時間を節約したい方
  • 新しいデジタル会議ツールを試して見たい方
  • 多数向けオンラインセミナー・シンポジウムの開催を考える方
  • 新しい教育スタイルに興味のある方

解説

Zoomというソフトウェアをご存じでしょうか?近年普及を見せている、無料で使えるWeb会議システムです。

画像は公式サイトより引用

端的にはSkypeと似たよう位置づけに見えるのですが、「多人数向け会議」に特化した作りになっている点が特長です。実際に使ってみた感じ、Skypeに比べて優れる点が多いと感じます。

  • 軽い
  • 接続が安定している
  • 音質・画質が良い
  • 画面共有が簡単
  • 多人数接続(100名)可能
  • アカウント作成が不要
  • ミーティングを録画できる
  • URLクリックでお手軽接続
  • Googleカレンダーと連携
  • ミーティング毎にIDを発行でき、混線しない

安定、軽い、落ちない、というベース機能が強力なのが何より有難いです。無料版だと40分しか話せないという制限はあるものの、都度、繋ぎなおせば問題はありません。おかげで遠隔地との打ち合わせは、Skypeを使わず、もっぱらZoomばかりを使うようになりました。

そんなZoomですが、100人クラスの多人数接続も想定されているので、バーチャルな双方向コミュニケーションスペースとしての用途すら期待できます。

本書の内容は、予備校講師でもあった著者の視点から、教育革命・コミュニティづくりへとZoomを応用した事例をまとめたものです。たとえばZoom経由で授業を持つと、双方向感・対面間・一体感・空気感が出てくるのが特長であり、詰め込み・一方通行ゆえに脱落率の高さが問題となっているMOOCsを塗り替えうる可能性を感じている、という主張になっています。ほかにもカウンセリング・オンラインフェスティバル・コンサルティング・婚活など、リモートな双方向コミュニケーションのハードルを下げることで、課題解決につながった事例が分野を問わず紹介されています。これからはネット検索だけでは得られない、「コミュニティ」にこそ価値が生まれてくるのでしょう。Zoomがその強力なツールになる可能性を本書からは感じとれました。

「『実際に会う』という仕事スタイルが、実はボトルネックになっていた」

個人の時間がもっとも貴重なリソースとなる現代にあって、本書のこの一文は大きな意味を持つのではないでしょうか。研究者が本業である筆者からしてみると、お金を払って会場を借りるまでもなく、交通費を払って出かけなくてはならないような遠隔地のシンポジウム・勉強会などを、Zoomでかなり置換えてしまえるのではと感じています。化学系はどことなく保守的なのか、新しいツールをつかう取り組みはまだまだ少ないようです。大規模人数でも使えるのは良い点なので、機会を見つけて積極的に取り入れてみようと思えました。

関連書籍

関連リンク

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 堂々たる夢 世界に日本人を認めさせた化学者・高峰譲吉の生涯
  2. 【書籍】合成化学の新潮流を学ぶ:不活性結合・不活性分子の活性化
  3. 入門 レアアースの化学 
  4. ヒューマンエラーを防ぐ知恵 増補版: ミスはなくなるか
  5. 世界の一流は「雑談」で何を話しているのか
  6. 有機化学イノベーション: ひらめきと直観をいかにして呼び込むか
  7. 化学研究者のためのやさしくて役に立つ特許講座
  8. 医薬品のプロセス化学

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 酵母菌に小さなソーラーパネル
  2. NHC (Bode触媒2) と酸共触媒を用いるα,β-不飽和アルデヒドとカルコンの[4+2]環化反応
  3. 2020年ケムステ人気記事ランキング
  4. “研究者”人生ゲーム
  5. 前代未聞のねつ造論文 学会発表したデータを基に第三者が論文を発表
  6. アメリカ大学院留学:TAの仕事
  7. 向山水和反応 Mukaiyama Hydration
  8. プラトー反応 Prato Reaction
  9. 平井 剛 Go Hirai
  10. 危険物データベース:危険物に関する基礎知識

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年1月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

マテリアルズ・インフォマティクスの基礎知識とよくある誤解

開催日:2023/10/04 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

理研、放射性同位体アスタチンの大量製造法を開発

理化学研究所 仁科加速器科学研究センター 核化学研究開発室、金属技研株式会社 技術開発本部 エン…

マイクロ波プロセスを知る・話す・考える ー新たな展望と可能性を探るパネルディスカッションー

<内容>参加いただくみなさまとご一緒にマイクロ波プロセスの新たな展望と可能性について探る、パ…

SFTSのはなし ~マダニとその最新情報 後編~

注意1:この記事は人によってはやや苦手と思われる画像を載せております ご注意ください注意2:厚生…

様々な化学分野におけるAIの活用

ENEOS株式会社と株式会社Preferred Networks(PFN)は、2023年1月に石油精…

第8回 学生のためのセミナー(企業の若手研究者との交流会)

有機合成化学協会が学生会員の皆さんに贈る,交流の場有機化学を武器に活躍する,本当の若手研究者を知ろう…

UBEの新TVCM『ストーリーを変える、ケミストリー』篇、放映開始

UBE株式会社は、2023年9月1日より、新TVCM『ストーリーを変える、ケミストリー』篇を関東エリ…

有機合成化学協会誌2023年9月号:大村天然物・ストロファステロール・免疫調節性分子・ニッケル触媒・カチオン性芳香族化合物

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2023年9月号がオンライン公開されています。…

ペプチドの精密な「立体ジッパー」構造の人工合成に成功

第563回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 工学系研究科応用化学専攻 藤田研究室の恒川 英…

SNS予想で盛り上がれ!2023年ノーベル化学賞は誰の手に?

さてことしもいよいよ、ノーベル賞シーズンが到来します!化学賞は日本時間 10月4日(水) 18時45…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP