[スポンサーリンク]

化学地球儀

「カルピス」みらいのミュージアム

[スポンサーリンク]

誰もが一度は飲んだことがある飲み物「カルピス」。今回ブランド100周年を記念し、カルピスの製造工場としては初めてとなる見学施設が群馬工場内にオープンした。

マップ

その他の化学地球儀はこちらからどうぞ

カルピスの歴史

カルピスは、三島海雲によって開発されたものである。三島は1908年日本軍部から軍馬の調達を命じられ、モンゴルに行った際に瀕死の状態になった。しかしながら、現地の人から勧められて飲んだ乳酸によって回復したことから。日本で乳酸菌を広めようと思い開発を始めた。その後1919年に世界で初めて乳酸菌飲料の大量生産に成功し、カルピスを発売した。2007年にはカルピス株式会社は味の素株式会社の傘下に入り、2016年にはアサヒ飲料の傘下に入り現在に至る。

カルピスは、生乳から脂肪分を取り出した脱脂乳にカルピス菌を投入し二度の発酵により作られる。カルピス菌がなくなるとカルピスは作れなくなるため厳重に保管されていて、大戦中は疎開したこともある。現在でも社内の1%しか保管場所を知らない。

https://youtu.be/JkmX0FWkKO0

工場見学について

今年でカルピスが誕生してから100周年という節目に群馬工場内に『カルピス』みらいのミュージアムが開設された。工場見学では、カルピスについて、はじまりのへや(プロローグ)、発酵のへや、製造ライン見学、「カルピス」ラボ、という4つのポイントで学ぶことができる。はじまりのへやでは、カルピスの開発ヒストリーや過去の広告・パッケージが紹介されている。発酵のへやでは、タンクの中をイメージした空間でカルピス独特の香りを体験できる。加えてカルピス製造のライン見学と「カルピス」ラボでの水割り・炭酸割の試飲が盛り込まれている。

見学は無料だが予約が必要である。10月1日から一般公開が始まっているが、12月まで予約の空きがないようである。なおアサヒ飲料では、各工場で工場見学を行っていて

  • 明石工場:三ツ矢サイダー
  • 富士山工場:おいしい水・十六茶
  • 北陸工場:コーヒー

の製造を見学できる。

昨今の工場見学人気によりどの工場も土日の予約は取りにくくなっている。製造への関心が高まっているいることは良いことだと思うが、試食やお土産に一目散にならずに、製造のスケールの大きさや使われている機械などを観察して関心を持ってもらいたいと思う。

関連書籍

[amazonjs asin=”4093897778″ locale=”JP” title=”カルピスをつくった男 三島海雲”] [amazonjs asin=”4319406672″ locale=”JP” title=”アサヒグループHD(アサヒビール・アサヒ飲料・カルピス)の就活ハンドブック〈2020年度〉 (会社別就活ハンドブックシリーズ)”]

関連リンク

Avatar photo

Zeolinite

投稿者の記事一覧

ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

関連記事

  1. 史跡 土肥金山
  2. 東京大学理学部 化学教室
  3. 官営八幡製鐵所関連施設
  4. 45 mミリ波電波望遠鏡(筆者撮影) 化学系必見!博物館特集 野辺山天文台編~HC11Nってどんな分子…
  5. オカモト株式会社茨城工場
  6. 道修町ミュージアムストリート
  7. 高峰公園
  8. 萩反射炉

注目情報

ピックアップ記事

  1. 有機合成化学協会誌2021年9月号:ストリゴラクトン・アミド修飾アリル化剤・液相電解自動合成・ビフェニレン・含窒素複素環
  2. Reaxys Ph.D Prize 2014受賞者決定!
  3. 吉野 彰 Akira Yoshino
  4. 5分でできる!Excelでグラフを綺麗に書くコツ
  5. 大型リチウムイオン電池の基礎知識【終了】
  6. グレッグ・フー Gregory C. Fu
  7. オンライン会議に最適なオーディオ機器比較~最も聞き取りやすい機器決定戦~
  8. ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0):Bis(tri-tert-butylphosphine)palladium(0)
  9. 住友化学が通期予想据え置き、カギ握る情報電子化学の回復
  10. カリコ― カタリン Karikó Katalin

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2019年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

CERNでは、なぜKNFのダイアフラムポンプを採用しているでしょうか―それは、粒子衝突実験のためにコン タミネーションの無い混合ガスを保証できるから

スイスとフランスをまたぐように設けられたCERNは、さまざまな円形および線形粒子加速器を運用して…

設定温度と系内の実温度のお話【プロセス化学者のつぶやき】

今回は設定温度と系内実温度の違いについて取り上げたいと思います。これは分野としてはプロセス化学に…

Carl Boschの人生 その12

Tshozoです。前回の続きをいきます。ここまでは第一次世界大戦がはじまる前のBoschたちの華…

逆方向へのペプチド伸長!? マラリアに効く環状テトラペプチド天然物の全合成

第695回のスポットライトリサーチは、北里大学大学院感染制御科学府(生物有機化学研究室)博士後期課程…

MOF の単一金属サイトで2分子の CO が “協働的” に吸着

金属–有機構造体(MOF)における金属サイトにおいて複数のガスが逐次的に吸着する際に、シグモイド型の…

令和7年度KISTEC教育講座 〜物質の付着はコントロールできる〜中間水を活かした材料・表面・デバイス設計

1 開講期間令和8年3月9日(月)、10日(火)2 コースのねらい、特色 本講座では、材…

リサイクル・アップサイクルが可能な植物由来の可分解性高分子の開発

第694回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院理工学府(跡部・信田研究室)卒業生の瀬古達矢…

第24回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

粉末 X 線回折の基礎知識【実践·データ解釈編】

粉末 X 線回折 (powder x-ray diffraction; PXRD) は、固体粉末の試…

異方的成長による量子ニードルの合成を実現

第693回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科(佃研究室)の髙野慎二郎 助教にお願…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP