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化学地球儀

フィリピン海溝

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フィリピン諸島の東部、フィリピン海の南西部にある海溝。大量の重水素を含む堆積物が埋蔵されている可能性がある。

マップ

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解説

フィリピン諸島のルソン島(首都マニラがある島)南東からミンダナオ島(ドゥテルテ大統領が長年市長をしていたダバオがある島)の東を経て、インドネシアのハルマヘラ島の北東沖に達する海溝である。最深10,497 メートルという深さが記録されていて、現在世界で二番目に深い所がある海溝である。

この海溝には大量の重水素を含む堆積物が埋蔵されているという情報があり、調査が続けられている。いくつかのサイトでは、海溝内の高圧下では酸素原子が勝手に脱離して重水素ガス(D2)を生成したり、高圧下の重水を地上に取り出すと自己反応して重水素ガス(D2)が生成するので水素ビジネスとして一獲千金に成りうると謳っているが、そんなことは考えにくいので、何かしらの重水素を含む化合物がこの海溝に多く含まれているか、単に重水の濃度が高いと考えられる。

関連書籍

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関連リンク

Deuterium deposits make Philippines “The Richest Country in the world”:Newsgru

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ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

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