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新たな青色発光素子 京大化学研教授ら発見

チタン酸ストロンチウム

ダイヤモンドの代用宝石などに使われる透明結晶のチタン酸ストロンチウムにアルゴンのイオンビームを照射すると、照射部分が室温で青色発光するように変化することを、京都大化学研究所の島川祐一教授(無機合成)、大学院生の菅大介さんらの研究チームが発見した。新しいエレクトロニクス材料になると期待される。英科学誌ネイチャー・マテリアルズ電子版で10日発表する(引用:京都新聞)。

 

 チタン酸ストロンチウム(SrTiO3, strontium titanate)に、アルゴンイオンを衝突させると波長430nmの青色光を放つそうです。アルゴンがチタン酸ストロンチウムの酸素を飛ばし、電子を一気に放出することでこのような現象が起こるのでは、と分析しているようです。

 ちなみに、チタン酸ストロンチウムは屈折率が約2.41であり、ダイアモンド(2.417)とほとんど同じです。このため、ダイヤモンドの代用宝石として使われています。また、工業的には主にセラミックコンデンサの材料としても利用されています。

  •  文献
[1] Kan, D. et al. Nature Mater. 2005, 4, 816. doi:10.1038/nmat1498

  • 関連リンク

Strontium titanate – Wikipedia
京大化学研究所 島川研究室

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院准教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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