[スポンサーリンク]

ケムステニュース

独メルク、米シグマアルドリッチを買収

[スポンサーリンク]

 

9月22日(ブルームバーグ):ドイツの医薬・化学品メーカー、メルク は化学薬品を手掛ける米シグマアルドリッチを現金170億ドル(約1兆8540億円)で買収することで合意した。研究施設で使われる化学品や医薬品の分野を拡大する。

化学系の研究者にはびっくりするようなニュースが舞い込んできました。上記のとおり、ドイツのメルク(製薬会社のメルクじゃないですよ。よく間違えるので海外のニュースでも”Merck KGaA is not affiliated with Merck & Co. of the U.S.”と記載してあります)がアメリカのシグマアルドリッチを買収するとのこと。現在どちらのウェブサイトにいっても、メルクのCEOであるKarl-Ludwig KleyとシグマアルドリッチのCEOであるRakesh Sachdevが握手しているバナーが掲載されています。

2014-09-23_00-37-17.png

(画像:シグマアルドリッチHPより)

 ん、それだけじゃなく、動画まで公開されているではないですか。丹念に準備された買収劇であったわけですね。

メルクは2010年にバイオ関連企業ミリポアを買収(筆者のイメージは超純水の会社)して今度は化学のシグマアルドリッチですか。そもそも化学・医薬系では最も歴史の古いと言われているメルクでたいへん大きな企業ですが、いやいやびっくりしました。マスコット?のアルドリッチおじさんはどうなることでしょう?リストラ?

2014-09-23_00-49-04.png

アルドリッチおじさんUSB

「北米での地位強化や成長著しいアジア市場の開拓促進、(子会社の)メルクミリポアの世界展開拡大」を目指しているらしいですが、どうなることやら。

【追記 2015年10月26日】なんと、巨大企業ハネウェル(電子制御システムや自動化機器を製造販売)がアルドリッチの実験研究化学品(laboratory research chemicals)事業を約1億500万ユーロで買収とのこと。どうなってるんだろう?よくみてみると買収されたのはシグマアルドリッチ社のFluka 生化学研究、その他化学および医薬品用途・Hydranal カールフィッシャー試薬 ・Chromasolv 高純度溶媒の3つだそうです。それ以外はメルクへ。なんだかめちゃくちゃだなあ。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 酸化亜鉛を用い青色ダイオード 東北大開発 コスト減期待
  2. 信越化学、日欧でセルロース増産投資・建材向け堅調
  3. 味の素と元社員が和解 人工甘味料の特許訴訟
  4. 吉野彰氏がリチウムイオン電池技術の発明・改良で欧州発明家賞にノミ…
  5. 2009年10大化学ニュース【Part2】
  6. 脱法ドラッグ、薬物3成分を初指定 東京都
  7. 相次ぐ有毒植物による食中毒と放射性物質に関連した事件
  8. 旭化成、5年で戦略投資4千億

注目情報

ピックアップ記事

  1. 大分の高校生が特許を取得!
  2. 4-ヨードフェノキシ酢酸:4-Iodophenoxyaceticacid
  3. この輪っか状の分子パないの!
  4. 超微量紫外可視分光光度計に新型登場:NanoDrop One
  5. 第24回ACSグリーンケミストリー&エンジニアリング会議 (GC&EC2020)に参加しました
  6. 2008年10大化学ニュース
  7. Purification of Laboratory Chemicals
  8. アーサー・C・コープ賞・受賞者一覧
  9. 溶融する半導体配位高分子の開発に成功!~MOFの成形加工性の向上に期待~
  10. ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2014年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

有機合成のカラム精製に革新を 〜モノリスカラムで変わる「研究のスピード」〜

筆者の研究室では有機合成を行っています。合成も大変ですが、何より大変なのが精製操作。最近、とある…

酸素は系内に入り込み続ける【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

アンモニウム構造によりラジカル種の発生位置を完全に制御!

第710回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理工学研究科 村上研究室の榊原 陽太(さかきばら …

化学つれづれ草【ある研究者の回想】

概要物理化学者で量子機能材料を専門とする著者によるエッセイ集.化学者としての研究,教育,人生…

第60回有機反応若手の会

開催概要有機反応若手の会は、有機化学分野で研究を行う全国の大学院生を中心とした若手研究者が集い、…

ノーベル賞受賞者と語り合う5日間!「第18回HOPEミーティング」参加者募集!

申し込みはこちら概要主催:独立行政法人 日本学術振興会(JSPS)開催地:神奈川…

光触媒による高効率なCO2還元の実現―まさかの光を弱く当てることが重要だった―

第709回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 理学院(前田研究室)博士後期課程2年の仲田竜一 …

「π-πスタッキング」という言葉が生む誤解【芳香環の相互作用を見直す: 前編】

芳香環が平行に並んで近接しているとき、その構造を「π–π スタッキング」と表されることがよくあります…

一重項酸素によるC(sp2)−P結合切断を用いた長波長光によるリン化合物のアンケージング

第 708 回のスポットライトリサーチは、同志社女子大学 薬学部 医療薬学科 5…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける画像解析の活用ガイド

開催概要材料開発において、電子顕微鏡やX線トモグラフィーを用いて材料の微細構造を観察するために画…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP