[スポンサーリンク]

ケムステニュース

ミドリムシでインフルエンザ症状を緩和?

[スポンサーリンク]

株式会社ユーグレナ(本社:東京都文京区、社長:出雲充)は、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の粉末や、特有成分であるパラミロンの継続摂取により、インフルエンザ症状が緩和することを示唆した研究結果を確認したことをお知らせします。

毎年冬季を中心に流行するインフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症です。今回はインフルエンザウイルスに感染したマウスにユーグレナ粉末、パラミロンおよびアモルファスパラミロンを経口摂取させた場合の生存率と、肺の中のインフルエンザウイルス 数を調査しました。その結果、被験物質を摂取しなかったマウスよりも、被験物質を摂取したマウスにおいて、有意な生存率の向上および肺の中のインフルエンザウイルス数の減少を確認しました。
今回の研究成果は2014年11月11日の第62回日本ウイルス学会にて発表したものです。今後も当社では、パラミロンの機能性に関する研究を進めることで、微細藻類ユーグレナの医療分野等への利活用や食材としての付加価値向上を目指します。
詳細は以下の通りです。
 (引用:日経プレスリリース 2015年2月9日)

 

東大発ベンチャー企業「ユーグレナ」からのプレスリリースです。2005年に設立なので今年で10年なんですね。ユーグレナ(ミドリムシ)の効能はどの程度あるのかわかりませんが、大変ユニークな企業なので応援したいものです。

今回のニュースではインフルエンザに効能がある可能性があるとのこと。マウスを使って生存率の変化とインフルエンザウィルスの変化を調べ、コントロールと比較して、生存率の上昇とインフルエンザウィルスの現象を確認しています(下図)。

インフルエンザウィルス数の確認実験

インフルエンザウィルス数の確認実験(引用:ユーグレナプレスリリースより)

 

ユーグレナ粉末そのものよりも、そこから取り出したパラミロンという多糖体を結晶化せず非晶質(アモルファス)としたものの方が効果があるようです。インフルエンザの蔓延するこの時期あはミドリムシでもいかがでしょうか(笑)。

パラミロンの構造

パラミロンの構造

 

ちなみに関係無いですが、ミドリムシラーメンを提供している山手ラーメンは比較的遅くまでやっているので結構好きでした。

 

関連商品

 

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 三菱化学:子会社と持ち株会社設立 敵対的買収を防ぐ狙い
  2. <アスクル>無許可で危険物保管 消防法で義務づけ
  3. ユニバーサル・フェーズセパレーター発売
  4. 排ガス原料のSAFでデリバリーフライトを実施
  5. 仏サノフィ・アベンティス、第2・四半期は6.5%増収
  6. ダイキン、特許を無償開放 代替フロンのエアコン冷媒
  7. 三井化学と日産化学が肥料事業を統合
  8. 三菱化学、来年3月にナイロン原料の外販事業から撤退=事業環境悪化…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 「銅触媒を用いた不斉ヒドロアミノ化反応の開発」-MIT Buchwald研より
  2. レイングルーバー・バッチョ インドール合成 Leimgruber-Batcho indole synthesis
  3. セイファース・ギルバート アルキン合成 Seyferth-Gilbert Alkyne Synthesis
  4. 【日産化学 21卒】START your chemi-story あなたの化学を探す 研究職限定 キャリアマッチングLIVE
  5. 「一置換カルベン種の単離」—カリフォルニア大学サンディエゴ校・Guy Bertrand研より
  6. トーマス・ズートホーフ Thomas Sudhof
  7. 東京理科大学みらい研究室にお邪魔してきました
  8. 留学せずに英語をマスターできるかやってみた(3年目)
  9. 「進化分子工学によってウイルス起源を再現する」ETH Zurichより
  10. スイスに留学するならこの奨学金 -Swiss Government Excellence Scholarshipsー

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2015年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

注目情報

最新記事

保護基の使用を最小限に抑えたペプチド伸長反応の開発

第584回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 薬学系研究科 有機合成化学教室(金井研究室)の…

【ナード研究所】新卒採用情報(2025年卒)

NARDでの業務は、「研究すること」。入社から、30代・40代・50代……

書類選考は3分で決まる!面接に進める人、進めない人

人事担当者は面接に進む人、進まない人をどう判断しているのか?転職活動中の方から、…

期待度⭘!サンドイッチ化合物の新顔「シクロセン」

π共役系配位子と金属が交互に配位しながら環を形成したサンドイッチ化合物の合成が達成された。嵩高い置換…

塩基が肝!シクロヘキセンのcis-1,3-カルボホウ素化反応

ニッケル触媒を用いたシクロヘキセンの位置および立体選択的なカルボホウ素化反応が開発された。用いる塩基…

中国へ行ってきました 西安・上海・北京編①

2015年(もう8年前ですね)、中国に講演旅行に行った際に記事を書きました(実は途中で断念し最後まで…

アゾ重合開始剤の特徴と選び方

ラジカル重合はビニルモノマーなどの重合に用いられる方法で、開始反応、成長反応、停止反応を素反応とする…

先端事例から深掘りする、マテリアルズ・インフォマティクスと計算科学の融合

開催日:2023/12/20 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

最新の電子顕微鏡法によりポリエチレン分子鎖の向きを可視化することに成功

第583回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 陣内研究室の狩野見 …

\脱炭素・サーキュラーエコノミーの実現/  マイクロ波を用いたケミカルリサイクル・金属製錬プロセスのご紹介

※本セミナーは、技術者および事業担当者向けです。脱炭素化と省エネに貢献するモノづくり技術の一つと…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP