[スポンサーリンク]

archives

ブロモジメチルスルホニウムブロミド:Bromodimethylsulfonium Bromide

[スポンサーリンク]

温和で有用な触媒系を用いたベックマン転位反応

Yadavらは,温和で有用な触媒系を用いたベックマン転位反応を報告しています。それによれば,ブロモジメチルスルホニウムブロミドおよび塩化亜鉛を触媒として用いることにより,種々のケトキシムから対応するアミドやラクタムが高収率で得られます。この方法は安価な触媒を利用し,簡便な操作で目的物が得られることなどから,新しい有用な方法として注目されています。

“Bromodimethylsulfonium Bromide-ZnCl2: A Mild and Efficient Catalytic System for Beckmann Rearrangement”

L. D. S. Yadav, R. Patel, V. P. Srivastava, Synthesis 2010, 1771. DOI: 10.1055/s-0029-1218730

Bromodimethylsulfonium bromide, in combination with zinc chloride, has been shown to be an excellent catalytic system for liquid-phase Beckmann rearrangement of various ketoximes into the corresponding amides/lactams in acetonitrile at reflux temperature with good to excellent yields.

 

 

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. 高分子マテリアルズ・インフォマティクスのための分子動力学計算自動…
  2. 【サステナブルなものづくり】 マイクロ波の使い方セミナー 〜実験…
  3. ヒストン脱アセチル化酵素8(HDAC8)選択的阻害剤
  4. サーバーを移転しました
  5. FT-IR(赤外分光法)の基礎と高分子材料分析の実際2【終了】
  6. 位置選択性の制御が可能なスチレンのヒドロアリール化
  7. ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研…
  8. 免疫不応答の抗原抗体反応を利用できるハプテン標識化試薬

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ノーベル賞化学者に会いに行こう!「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」応募開始
  2. 第32回 BMSコンファレンス(BMS2005)
  3. 信越化学、塩化ビニル樹脂を値上げ
  4. アミジルラジカルで遠隔位C(sp3)-H結合を切断する
  5. コンビナトリアル化学 Combinatorial Chemistry
  6. カルボニル-エン反応(プリンス反応) Carbonyl-Ene Reaction (Prins Reaction)
  7. 歯車クラッチを光と熱で制御する分子マシン
  8. 危ない試薬・面倒な試薬の便利な代替品
  9. BASF、新規のキラル中間体生産プロセスを開発!
  10. モーリス・ブルックハート Maurice S. Brookhart

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年7月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

活性酸素種はどれでしょう? 〜三重項酸素と一重項酸素、そのほか〜

第109回薬剤師国家試験 (2024年実施) にて、以下のような問題が出題されま…

産総研がすごい!〜修士卒研究職の新育成制度を開始〜

2023年より全研究領域で修士卒研究職の採用を開始した産業技術総合研究所(以下 産総研)ですが、20…

有機合成化学協会誌2024年4月号:ミロガバリン・クロロププケアナニン・メロテルペノイド・サリチル酸誘導体・光励起ホウ素アート錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年4月号がオンライン公開されています。…

日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました

3月28日から31日にかけて開催された,日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました.筆者自…

キシリトールのはなし

Tshozoです。 35年くらい前、ある食品メーカが「虫歯になりにくい糖分」を使ったお菓子を…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP