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紹介会社を使った就活

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就活の始まりは、希望の会社にエントリーするところから始まります。近年はインターネットでの応募をほとんどの会社が採用しているので、リクナビマイナビ日経ナビなどからエントリーするのが始まりです。
では、どうのようにしてエントリーする=入社したい会社を選びますか。

①会社の規模。そう考えたあなたは、大手病です。
②会社の事業内容。化学会社はどこも同じような製品を作り、液晶材料や環境にやさしい製品の開発をどの会社でも力を入れて行っています。
③会社の雰囲気。アットホームとか和気藹藹とかこれまた、どの会社も同じようなことを謳っています。
④勤務地。大抵、全国に研究所や支店があるのでわかりません。

私は、2013年卒として就活を行いましたが、最後まで”自分に合った会社の選び方”はわかりませんでした。でも、”紹介会社”を使うことで自分に合った会社を見つけ内定を頂くことができました。今回は、そんな理系の学士や修士、博士の就職を紹介してくれる紹介会社の紹介です。

 

紹介会社とは

世の中には、就職や転職のお手伝いをしてくれる会社があります。利用者は会社に登録すると、求人をしている企業の中からユーザーにピッタリな会社を紹介します。その後選考に入り、見事選考を通過すると内定となります。その後紹介会社は、求人を出していた会社からインセンティブを貰います。そのため、紹介会社は一人でも多くの人に内定を出せるように努力します。一方、企業はお金を払ってお願いしますが、自社で募集をするよりコストを抑えて人を雇うことができるようです。当然、仕事を探す人は無料でサービスを利用します。
私が利用したのは、リクルートのエージェント就活というものです。他にもいくつかサービスはありますが以下、私がこれを使った感触を紹介します。

サービスの特徴

  1. アドバイザーが付く

一番の特徴としてアドバイザーが付いてくれます。基本的には、そのアドバイザーの方と相談して選考を進めていきます。ですから、困ったときや悩みがあるときは、担当アドバイザーに電話やメール相談することができます。場合によっては、face to faceで面談も行うこともできるようです。私は、研究室でただ一人の就活生で、大学院を変えた身で周り友達も少なく一人暮らしだったので相談できる相手ができたことは非常に心強かったです。


内定までの道のり:自分の代わりにアドバイザーが色々と代行してくれます

  1. 厳選してくれる

登録の際に、エントリーシートを作ります。アドバイザーはその内容(希望職種や研究分野)を元に、マッチする会社をピックアップしてくれます。実際、私の所にはたくさんの化学系企業の研究職の求人がたくさん来ていました。ただし、アドバイザーは、理系に特化していますが化学が専門というわけではないので自分の研究分野に対してピンポイントな求人が来るわけではありません。

  1. 絞れる

私がこのサービスを推す一番の理由がこれで、ある程度自分に合う求人を選んでくれることです。特に、大手に行きたいと思っていたわけでありませんでしたが、自分の知らない会社を私は探すことはできませんでした。もちろん、就活サイトを使えば、検索はできます。しかし、膨大な検索結果から自分にマッチしている会社かどうか判断しエントリーをすることはできずその結果、知っている会社しかエントリーできませんでした。でもこのサービスでは、常時20件くらいでしか紹介(更新して求人は増えますが、その分募集終了の求人は消えます。)されず、じっくり選ぶことができました。

  1. 中小企業だけじゃない

求人は、小さい企業だけではありません。大きなグループ企業やその道では有名な企業からの求人もあります。私の所に来た求人では、某外資系分析機器メーカーや某外資系繊維メーカー、某有名食品メーカー、某有名鉄鋼メーカーグループなどがありました。待遇も決して他とそん色ないレベルで提示されていました。ただし募集人数は、多くても10人くらいで多くはありません。その分、エントリーする人も通常よりも少ないですが、なめてかかっても内定は得られないでしょう。

  1. 選考の度にESを描く必要がない

もちろんエントリー後には会社の選考に入る訳ですが、会社ごとにエントリーシートを書く必要がありません。基本的には、サービス登録の際に書いたエントリーシートが会社に送られます。もちろんエントリーシート記入の際にはアドバイザーのアドバイスもあります。ただし、会社によっては個別に提出を求められる場合もあります。またSPIは、受ける必要がある場合が多いです。

  1. 採用がピンポイント

多くの企業が、技術系総合職として募集します。そのため、内定をもらった時にはどんな職種に付くかわかりません。しかし、このサービスの場合には、研究職などと決まっている場合が多いです。私も研究職で内定を頂きましたし、場合によっては知的財産部で内定を頂いたということも聞きました。もちろん、永久にそのポジションで働ける保証はなく、キャリアアップの中で異動することは当然あるようです。

どういう風に使えばいいか

一通り特徴を示しましたが、ではどういう風に活用すればよいのでしょうか。明確に行きたい会社があり、それ以外は興味がない場合には、このサービスは使えません。ですから、私は最初”滑り止め”的に考えてこのサービスに登録し、結果的には、その滑り止めに日かかった感じです。明確に、行きたい会社が決まらない場合は有効なサービスかもしれません。

就活の現状

最後に現状を紹介します。大手の選考の倍率は、500倍から3000倍にもなり大学受験とは比べ物にならないほど高く、しかも面接という明確な合否基準が無い中、希望の会社に入社できるのはごく一部の人です。また一昔前は、推薦ではほぼ確実に内定が得られていました。しかし、現在は強い推薦と弱い推薦があり、落ちることも稀ではありません。もちろん、ほぼ受かる推薦もありますが、一次面接まで無条件で通過できるがそれ以降は一般と一緒などという場合も多いです。内定を得られるかそうでないかは、個人の判断力に左右されることもあります。

長くなりましたが、こういうサービスがあるのも理系ならではのことです。ぜひ登録してみてください。みなさんを必要としている会社は絶対にあります。

*注意:著者は2013年修士修了見込みの大学院生です。

 

関連リンク

  • 理系のためのエージェント就活:リンクに2013年度向けを思わせるようになっていますが、2014年度卒業向けの活動も始まっているそうです。

関連書籍

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ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

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