[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

楊井 伸浩 Nobuhiro Yanai

[スポンサーリンク]

楊井 伸浩(やない のぶひろは、日本の化学者である (写真はこちらより引用)。専門は錯体化学、光化学、機能性材料科学。2020年現在、九州大学大学院工学研究院、准教授。

経歴

2006 京都大学 工学部 工業化学科 卒業
2008
京都大学 大学院工学研究科 合成・生物化学専攻 修士号取得
2011
京都大学 大学院工学研究科 合成・生物化学専攻 博士号取得
2011-2012
イリノイ大学アーバナシャンペーン校 日本学術振興会 海外特別研究員
2012-2015
九州大学 大学院工学研究院応用化学部門 助教
2015-2020
九州大学 大学院工学研究院応用化学部門 准教授

<兼任>
2014-2018 JST
さきがけ 「分子技術と新機能創出」領域 研究者
2018-2020 JST-
さきがけ 「量子技術を適用した生命科学基盤の創出」領域 研究者

受賞歴

2008 The Excellent Poster Award, 55th Symposium on Polymer Research of Japan
2008 Poster Prize, 1st Symposium of Integrated Nanotechnology Foundation Research Project
2008 Poster Prize, 58th Symposium on Coordination Chemistry of Japan
2009 CSJ Student Presentation Award, 90th Annual Meeting of the Chemical Society of Japan
2009 Top 3 of Best Poster Award, HOPE Meeting
2009 International Student Prize for the Best Oral Presentation, 11th Pacific Polymer Conference
2013 Quadrant Award
2014 日本化学会第94春季年会優秀講演賞
2014 The Award of Encouragement of Research in IUMRS-ICA2014
2015 Poster Award, GSC-7 and the 4th JACI/GSC Symposium
2016 高分子研究奨励賞, 高分子会
2018 2018 Emerging Investigators, Chem. Commum., RSC
2018 錯体化学会研究奨励賞, 錯体化学会
2019 日本化学会進歩賞, 日本化学会
2019 The Wiley Young Researcher Award
2019 文科省NISTEP ナイスステップな研究者
2020 MSDE Emerging Investigators 2020, RSC

研究業績

三重項三重項消失アップコンバージョン(Triplet-Triplet Annihilation Upconversion: TTA-UC)
フォトン・アップコンバージョンは、長波長(低エネルギー)の光を短波長(高エネルギー)に変換するプロセスである。楊井らは、分子拡散系のTTA-UC(Triplet-Triplet Annihilation Upconversion)の課題を解決するため、三重項エネルギー移動に基づくUC(TEM-UC)を提案した。また、近赤外から可視光のUC効率は課題だったが、ペロブスカイトナノ結晶や量子ドット、一重項から三重項の吸収を示す金属錯体などの新しい三重項増感剤を開発している。

画像はNobuhiro Yanai/Researchより引用

動的核偏極(Dynamic Nuclear Polarization: DNP)
核磁気共鳴を用いたNMRやMRIなどの感度の低さは、核スピンの偏極率が低いことに起因する。DNPは、電子スピンの持つ角運動量を核スピンに移すことによって、その偏極率を向上させる技法である。楊井らは、生体分子を結晶内に取り込み、高核偏極化することを焦点に定め、triplet-DNPにより多孔性金属錯体の1H核を、高偏極化することに初めて成功した。
(スポットライトリサーチ: 多孔性材料の動的核偏極化【生体分子の高感度 MRI 観測への一歩】)

画像はNobuhiro Yanai/Researchより引用

名言集

コメント&その他

関連動画

第二回ケムステVシンポジウム「光化学へようこそ!~ 分子と光が織りなす機能性材料の新展開 ~」より

関連文献

  1. Fujiwara, S.; Hosoyamada, M.; Tateishi, K.; Uesaka, T.; Ideta, K.; Kimizuka, N.; & Yanai, N. J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 46, 15606-15610. doi:1021/jacs.8b10121
  2. Joarder, B.;Yanai, N. & Kimizuka, N. J. Phys. Chem. Lett. 2018, 9, 16, 4613-4624. doi:10.1021/acs.jpclett.8b02172
  3. Ogawa, T.; Hosoyamada, M.; Yurash, B.; Nguyen, T. Q.; Yanai, N. &Kimizuka, N. J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 28, 8788-8796. doi: 10.1021/jacs.8b04542
  4. Ogawa, T.; Yanai, N.;  Kouno, H. & Kimizuka, N. J. of Photonics for Energy, 2017, 8(2), 022003. doi:1117/1.JPE.8.022003
  5. Kouno, H.; Orihashi, K.; Nishimura, K.; Kawashima, Y.; Tateishi, K.; Uesaka, T.; Kimizuka, N. & Yanai, N. Chem. Commun., 2020, 56, 3717-3720. doi: 1039/d0cc00836b
  6. Kouno, H.; Kawashima, Y.; Tateishi, K.; Uesaka, T.; Kimizuka, N. & Yanai, N. J. Phys. Chem. Lett. 2019, 10, 9, 2208-2213. doi: 1021/acs.jpclett.9b00480
  7. Nishimura, K.; Kouno, H.; Tateishi, K.; Uesaka, T.; Ideta, K.; Kimizuka, N. & Yanai, N. Phys. Chem. Chem. Phys., 2019 21, 16408-16412. doi:1039/c9cp03330k
  8. Fujiwara, S.; Hosoyamada, M.; Tateishi, K.; Uesaka, T.; Ideta, K.; Kimizuka, N. & Yanai, N. J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 46, 15606-15610. doi: 1021/jacs.8b10121

関連リンク

EAAAUI

投稿者の記事一覧

高校化学の教員を、目指してます。化学に興味を持てる、より一層好きになるような、ネタやツールを紹介していこうと思います。

関連記事

  1. ロルフ・ヒュスゲン Rolf Huisgen
  2. 福山透 Tohru Fukuyama
  3. 辻村 みちよ
  4. ティム・スワガー Timothy M. Swager
  5. デイヴィッド・マクミラン David W. C. MacMill…
  6. ニコラス-ターナー Nicholas Turner
  7. リック・ダンハイザー Rick L. Danheiser
  8. 古川 俊輔 Shunsuke Furukawa

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. トーマス・レクタ Thomas Lectka
  2. 有機合成化学協会誌2021年11月号:英文特集号 Special Issue in English
  3. 第80回―「グリーンな変換を実現する有機金属触媒」David Milstein教授
  4. ビス(ピリジン)ヨードニウムテトラフルオロボラート:Bis(pyridine)iodonium Tetrafluoroborate
  5. アジドの3つの窒素原子をすべて入れる
  6. ヨードラクトン化反応 Iodolactonization
  7. 2009年ノーベル化学賞『リボソームの構造と機能の解明』
  8. 研究者のためのCG作成術②(VESTA編)
  9. 【PR】Chem-Stationで記事を書いてみませんか?【スタッフ・寄稿募集】
  10. 有機反応を俯瞰する ーヘテロ環合成: C—C 結合で切る

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

高分子材料におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用:高分子シミュレーションの応用

開催日:2024/07/17 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

そうだ、アルミニウムを丸裸にしてみようじゃないか

N-ヘテロ環ボリロキシ配位子を用いることで、アニオン性かつ非環式、さらには“裸“という極めて不安定な…

カルベンがアシストする芳香環の開環反応

カルベンがアシストする芳香環の開環反応が報告された。カルベンとアジドによる環形成でナイトレンインダゾ…

有機合成化学協会誌2024年7月号:イミン類縁体・縮環アズレン・C–O結合ホモリシス・ハロカルビン・触媒的バイオマス分解

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年7月号がオンライン公開されています。…

分子研「第139回分子科学フォーラム」に参加してみた

bergです。この度は2024年7月3日(水)にオンラインにて開催された、自然科学研究機構 分子科学…

光の色で反応性が変わる”波長選択的”な有機光触媒

照射する可視光の波長によって異なる反応性を示す、新規可視光レドックス触媒反応が開発された。赤色光照射…

ロタキサンを用いた機械的刺激に応答する効率的な分子放出

軸状分子に複数の積み荷分子をもつロタキサンを用いることで効率的に分子を放出するシステムが報告された。…

鉄触媒反応へのお誘い ~クロスカップリング反応を中心に~

はじめにパラジウムなどのレアメタルを触媒としたカップリング反応は、有機EL材料、医農薬、半導体材…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP