[スポンサーリンク]

ケムステVシンポ

第29回 ケムステVシンポ「論文を書こう!そして…」を開催します

[スポンサーリンク]

コロナ禍による規制も少しずつ緩和されてきて、逆にオンライン会議が逆に少し恋しくなっている今日この頃かと思いますが皆様いかがお過ごしでしょうか?笑

さてそんな世の中ですが、第29回ケムステVシンポの会告です。
今回は、論文発表や研究コミュニケーションをテーマに、下記のような学術雑誌の編集者(兼 研究者)をお招きし、科学における論文出版やアウトリーチについて、ざっくばらんに語り合うという、他では類を見ないシンポジウムを企画しました。

 

東京大学 藤田先生の「化学と工業」誌の論説でも「論文を書こう!」というのタイトルの(遅筆な私にとっては極めて耳の痛い)記事がありました。「良い論文を書く」というのは研究者にとっては最も重要です。一方で、税金を使って研究をしている研究者たるもの、科学技術に関する説明責任を負っており、「いい研究をしていい論文を書けばそれで良いよ」というわけではなく「その後」も重要です。購読の壁に阻まれることなく、研究成果をオンラインですべての人が即時に無料で利用できる「オープンアクセス」や、一般にもわかりやすい「アウトリーチ」も重要です。ヨーロッパでは論文のオープンアクセスが義務化されているケースが主流になってきていますが、日本はまだまだ、という状況です。

 

これらのテーマに関し、ネイチャー・ポートフォリオの出版誌 Communications Chemistry の編集者であるTeresa Ortner氏、シュプリンガー・ネイチャーのアカデミック・エンゲージメント・ディレクター 浦上裕光 氏をお招きし、研究成果を如何にして良い論文に仕上げるかについて、また、シュプリンガー・ネイチャーにおけるオープンアクセスの最近の動向について講演していただきます。

また、日本の誇る化学雑誌、BCSJの編集長として過去数年でBCSJのインパクトファクターを5以上にまで急成長させたほか、「現代化学」での質問コーナーや、ナノカーレース参戦(祝・優勝!)など、アウトリーチ活動においてもトップクラスの活躍を見せていらっしゃる、有賀克彦先生(NIMS-MANA)をお招きし、思いを存分に語っていただきます。(ちなみに私のお勧めは有賀先生の化学と工業(2016年8月)誌での「私の自慢」の記事です。)

アウトリーチという点に関しては、実際、我らのケムステーションも日本では大きな役割を果たしていると思っております。実は、私の学友の本多智先生(東京大学)がOrtner氏の所属するCommunications Chemistryの編集委員会のメンバーとして働いており、日本にはケムステやケムステVシンポという素晴らしいアウトリーチの場があるよ、というお話からOrtner氏に興味を持ってもらい、このVシンポの開催に至った、というヒューマンエピソードがありました。しかし、我々のケムステでの活動が海を越えて伝わっていくというのは感動しますね!ということで、今回は本多先生と共同ファシリテーターという形でお送りしていきたいと思います。本多先生もComms. Chem.で自身の研究室の学生を圧倒的にアウトリーチしたりなど、サイエンスコミュニケーションに非常に造詣のある先生です。

今回のようなネイチャー・ポートフォリオの編集者による講演というのは、大学を挙げて招聘したりするケースが多いのですが、今回はこれまでのケムステVシンポ同様で開催します!また、講演の全てを後日公開できるわけではございませんので、みなさんご登録の上、この機会をお見逃しなく!!

実施概要

第29回ケムステVシンポジウム

「論文を書こう!そして…」
対象:誰でも
開催日:2022年8月31日(水)
講演会:17:00~(1名30分 “程度” を目安、各講演間に休憩3-5分程度)
会場:オンライン(講演者はZoom使用・YouTubeライブの限定URL配信)
定員:先着 1500名(途中参加・退出自由)
言語:英語(Ortner博士)、日本語
参加費:無料
講演者
Teresa Ortner 博士(ネイチャー・ポートフォリオ) @tsortner「Publishing in Nature Portfolio Journals」
浦上 裕光 博士(シュプリンガー・ネイチャー)「オープンアクセス(OA)の現状とSpringer Natureの活動」
有賀 克彦 先生(NIMS MANA)「自由で楽しい研究活動:論文執筆、ジャーナル編集、アウトリーチ」

参加登録Connpassイベントページで行ってください・開始15分前まで受付Connpass利用ガイドはこちら

Vシンポ参加登録はこちら

*参加登録してURLさえゲットすれば、開始時間に間に合わなくても視聴できますので、是非参加登録をお願いします。

Twitterハッシュタグ#ケムステVシンポ

主催Chem-Station

協賛Springer Nature

ファシリテーター

石割 文崇(大阪大学) & 本多 智(東京大学、ネイチャー・ポートフォリオ)

モデレーター(予定)

生長幸之助(産総研、Chem-Station 副代表) 宮田 潔志(九州大学) 野口真司(北海道大学) 本田 麻里子(横浜国立大学)

念を押しますが、参加登録いただいた方に配布するURLから数日間は講演内容を見返すことができます。それ以降はアーカイブ視聴不可となる貴重な講演内容が大部分を占めますので、参加登録とライブでのご視聴をよろしくお願いします!

 

協賛企業からのお知らせ

 

シュプリンガー・ネイチャー

シュプリンガー・ネイチャーは、180年以上にわたり、研究コミュニティー全体へ最良のサービスを提供することによって発見の進展に貢献してきました。
研究者が新しいアイデアを公開することを支援するとともに、公開する全ての研究が重要でロバストで、客観的な精査にも耐え、関心を持つ全ての読者に最も良いフォーマットで届き、発見、アクセス、使用、再利用、および共有されるようにします。
学術出版社として、シュプリンガー、ネイチャー・ポートフォリオ、BMC、Palgrave Macmillan、Scientific Americanなどの信頼されたブランドを有しています。
https://www.springernature.com/gp

 

関連リンク

Teresa Ortner 博士
有賀克彦 先生 に関連するケムステ記事
本多 智 先生 に関連するケムステ記事など
Avatar photo

Kosuge

投稿者の記事一覧

高分子、超分子、材料化学専門の大学講師です。

関連記事

  1. Wiley社の本が10%割引キャンペーン中~Amazon~
  2. DOIって何?
  3. カルベンで炭素ー炭素単結合を切る
  4. 花粉症の薬いまむかし -フェキソフェナジンとテルフェナジン-
  5. 2023年ノーベル化学賞ケムステ予想当選者発表!
  6. 【21卒イベント 大阪開催2/26(水)】 「化学業界 企業合同…
  7. 創薬に求められる構造~sp3炭素の重要性~
  8. 世界最大級のマススペクトルデータベース「Wiley Regist…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 細胞代謝学術セミナー全3回 主催:同仁化学研究所
  2. 【8/25 20:00- 開催!】オンラインイベント「研究者と描くAI社会の未来設計」
  3. コーンブルム酸化 Kornblum Oxidation
  4. 密度汎関数法の基礎
  5. 含フッ素カルボアニオン構造の導入による有機色素の溶解性・分配特性の制御
  6. 山本 隆文 YAMAMOTO Takafumi
  7. ライマー・チーマン反応 Reimer-Tiemann Reaction
  8. 第58回「新しい分子が世界を変える力を信じて」山田容子 教授
  9. 【24卒 化学業界就活スタート講座 5月15日(日)Zoomウェビナー開催決定!】化学系学生のための就活×太陽ホールディングス
  10. 軽量・透明・断熱!エアロゲル(aerogel)を身近に

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2022年8月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

第69回「見えないものを見えるようにする」野々山貴行准教授

第69回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

第68回「表面・界面の科学からバイオセラミックスの未来に輝きを」多賀谷 基博 准教授

第68回目の研究者インタビューです! 今回は第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り…

配座制御が鍵!(–)-Rauvomine Bの全合成

シクロプロパン環をもつインドールアルカロイド(–)-rauvomine Bの初の全合成が達成された。…

岩田浩明 Hiroaki IWATA

岩田浩明(いわたひろあき)は、日本のデータサイエンティスト・計算科学者である。鳥取大学医学部 教授。…

人羅勇気 Yuki HITORA

人羅 勇気(ひとら ゆうき, 1987年5月3日-)は、日本の化学者である。熊本大学大学院生命科学研…

榊原康文 Yasubumi SAKAKIBARA

榊原康文(Yasubumi Sakakibara, 1960年5月13日-)は、日本の生命情報科学者…

遺伝子の転写調節因子LmrRの疎水性ポケットを利用した有機触媒反応

こんにちは,熊葛です!研究の面白さの一つに,異なる分野の研究結果を利用することが挙げられるかと思いま…

新規チオ酢酸カリウム基を利用した高速エポキシ開環反応のはなし

Tshozoです。最近エポキシ系材料を使うことになり色々勉強しておりましたところ、これまで関連記…

第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り拓く次世代型材料機能」を開催します!

続けてのケムステVシンポの会告です! 本記事は、第52回ケムステVシンポジウムの開催告知です!…

2024年ノーベル化学賞ケムステ予想当選者発表!

大変長らくお待たせしました! 2024年ノーベル化学賞予想の結果発表です!2…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP