[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

加藤 昌子 Kato Masako

[スポンサーリンク]

加藤 昌子(かとう まさこ、Kato Masako、19xx年 -)は、日本の化学者である (写真はこちらより引用)。専門は無機・錯体化学、ナノテク・材料化学。平成29年度(-33年度)からスタートした新学術領域「ソフトクリスタル」の代表。北海道大学 教授。

経歴

1981年 名古屋大学理学研究科化学専攻
博士前期課程修了
岡崎国立共同研究機構分子科学研究所技官
1985年 京都大学理学部転任
1985年 奈良女子大学理学部助手
1996年 奈良女子大学理学部助教授
1999年 奈良女子大学大学院人間文化研究科転任
2006年 北海道大学大学院理学研究院教授
2019年 北海道大学ディスティングイッシュトプロフェッサー

受賞歴

2017年 北海道大学教育研究総長表彰
2020年 文部科学大臣表彰 科学技術賞

研究業績

金属錯体の発光特性と構造化学特性の研究および光機能性開発

金属錯体を駆使し、以下のような研究テーマを軸に多大な成果を残されている。
1. 発光性金属錯体を活用した環境応答型ソフトクリスタルの開発1–5
2. 新規強発光性非貴金属の開発6,7
3. 人工光合成の実現を目指した金属錯体集積体の創出8,9
ここでは、自身が代表を務める新学術領域「ソフトクリスタル」に該当する1. についてその概要を簡単に触れる。ソフトクリスタルとは、蒸気にさらす、擦る、回すなど極めて微弱でマクロな刺激に応答し、発光や光学特性などの「目に見える」性質が変化する新奇物質群を意味する。図に示すように、規則正しい結晶構造・周期構造を持つ安定な構造体でありながら、特定の弱い刺激により構造変化や相転移を起こすことが特徴である。将来的には様々な刺激(例:温度や蒸気、すりつぶし等)に応答する超高感度センサーや、環境に応答して吸収波長を変化させるスマート光増感剤の開発を目標としている。
貴研究室では、特にプラチナや銅、ニッケル金属を利用し、金属間d-d相互作用や有機分子間相互作用、水素結合等を巧みに導入することにより、新規ソフトクリスタル材料の創製に取り組んでいる。

名言集

コメント&その他

関連動画

 

関連文献

  1. Kato, M., Omura, A., Toshikawa, A., Kishi, S. & Sugimoto, Y. Vapor-induced luminescence switching in crystals of the  Syn isomer of a dinuclear (bipyridine) platinum(II) complex bridged with pyridine-2-thiolate ions. Angew. Chemie – Int. Ed. 41, 3183–3185 (2002).
  2. Shigeta, Y. et al. Shape-Memory Platinum(II) Complexes: Intelligent Vapor-History Sensor with ON-OFF Switching Function. Chem. – A Eur. J. 22, 2682–2690 (2016).
  3. Kobayashi, A., Arata, R., Ogawa, T., Yoshida, M. & Kato, M. Effect of Water Coordination on Luminescent Properties of Pyrazine-Bridged Dinuclear Cu(I) Complexes. Inorg. Chem. 56, 4280–4288 (2017).
  4. Kar, P. et al. Methanol-Triggered Vapochromism Coupled with Solid-State Spin Switching in a Nickel(II)-Quinonoid Complex. Angew. Chemie – Int. Ed. 56, 2345–2349 (2017).
  5. Kobayashi, A. et al. Synthesis of metal-hydrazone complexes and vapochromic behavior of their hydrogen-bonded proton-transfer assemblies. J. Am. Chem. Soc. 132, 15286–15298 (2010).
  6. Wakasugi, C. et al. Bright Luminescent Platinum(II)-Biaryl Emitters Synthesized Without Air-Sensitive Reagents. Chem. – A Eur. J. 26, 5449–5458 (2020).
  7. Nakagaki, M., Aono, S., Kato, M. & Sakaki, S. Delocalization of the Excited State and Emission Spectrum of the Platinum(II) Bipyridine Complex in Crystal: Periodic QM/MM Study. J. Phys. Chem. C 124, 10453–10461 (2020).
  8. Kitano, H., Kobayashi, A., Yoshida, M. & Kato, M. Photocatalytic hydrogen evolution driven by platinated CdS nanorods with a hexacyanidoruthenate redox mediator. Sustain. Energy Fuels 2, 2609–2615 (2018).
  9.  A. Kobayashi, S. Furugori, M. Yoshida, M. Kato, Photocatalytic Water Oxidation Driven by Functionalized Ru(II) Photosensitizers: Effects of Molecular Charge and Immobilization of Molecular Photosensitizer Chem. Lett. 45, 619–621(2016).

関連書籍

 

関連リンク

YS

投稿者の記事一覧

大学院生。専門は光化学で、人工光合成と有機ELに関する研究に取り組んでいます。

関連記事

  1. 渡邉 峻一郎 Shun Watanabe
  2. 生越 友樹 Tomoki Ogoshi
  3. アンリ・カガン Henri B. Kagan
  4. ヴァレリー・フォキン Valery V. Fokin
  5. 吉田善一 Zen-ichi Yoshida
  6. 安積徹 Tohru Azumi
  7. ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2017年版】
  8. チャオ=ジュン・リー Chao-Jun Li

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 住友チタニウム、スポンジチタン生産能力を3割増強
  2. 試薬会社にみるノーベル化学賞2010
  3. 2011年文化功労者「クロスカップリング反応の開拓者」玉尾皓平氏
  4. 日本にあってアメリカにないガラス器具
  5. Google日本語入力の専門用語サジェストが凄すぎる件:化学編
  6. グサリときた言葉
  7. メリフィールド氏死去 ノーベル化学賞受賞者
  8. Micro Flow Reactor ~革新反応器の世界~ (入門編)
  9. 第47回天然有機化合物討論会
  10. ハンチュ ピロール合成 Hantzsch Pyrrole Synthesis

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年6月
« 5月   7月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

注目情報

最新記事

マテリアルズ・インフォマティクスの基本とMI推進

見逃し配信視聴申込はこちら■概要2021年9月7日に開催されたウェブセミナー「マテリアル…

【四国化成工業】新卒採用情報(2023卒)

◆求める人財像:『使命感にあふれ、自ら考え挑戦する人財』私たちが社員に求めるのは、「独創力」…

四国化成工業ってどんな会社?

私たち四国化成工業株式会社は、企業理念「独創力」のもと「有機合成技術」を武器に「これまでになかった材…

ポンコツ博士の海外奮闘録 外伝② 〜J-1 VISA取得編〜

ポンコツシリーズ番外編 その2 J-1 VISA取得までの余談と最近日本で問題になった事件を経験した…

結合をアリーヴェデルチ! Agarozizanol Bの全合成

セスキテルペンAgarozizanol Bの全合成が初めて達成された。光照射下で進行するカスケード反…

有機合成化学協会誌2022年1月号:無保護ケチミン・高周期典型金属・フラビン触媒・機能性ペプチド・人工核酸・脂質様材料

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2022年1月号がオンライン公開されました。本…

第167回―「バイオ原料の活用を目指した重合法の開発」John Spevacek博士

第167回の海外化学者インタビューは、ジョン・スペヴァセック博士です。Aspen Research社…

繊維強化プラスチックの耐衝撃性を凌ぐゴム材料を開発

名古屋大学大学院工学研究科有機・高分子化学専攻の 野呂 篤史講師らの研究グループは、日本ゼオンと共同…

反応化学の活躍できる場を広げたい!【ケムステ×Hey!Labo 糖化学ノックインインタビュー②】

2021年度科学研究費助成事業 学術変革領域研究(B)に採択された『糖鎖ケミカルノックインが拓く膜動…

UiO-66: 堅牢なジルコニウムクラスターの面心立方格子

UiO-66 は六核ジルコニウムオキシクラスターを SBU に持ち、高い熱安定性 · 化学安定性を示…

Chem-Station Twitter

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP