[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

フェリックス・カステラーノ Felix N. Castellano

[スポンサーリンク]

フェリックス・カステラーノ(Felix N. Castellano、19xx年x月xx日(ニューヨーク生)-)は、アメリカの錯体化学・光化学者である。愛称はPhil。ノースカロライナ州立大学教授(画像出典:AIP Publishing LLC)。第4回ケムステVプレミアレクチャー「金属錯体を利用した光化学アップコンバージョン」講師。

経歴

1991 クラーク大学 卒業
1996 ジョンズホプキンス大学 博士号取得
1996-1998 NIHフェロー
1998-2004 ボーリンググリーン州立大学 助教
2004-2006 ボーリンググリーン州立大学 准教授
2006-2013 ボーリンググリーン州立大学 教授
2013-現在 ノースカロライナ州立大学 教授

委員歴歴

2011 Director of the Center for Photochemical Sciences
2013 the Goodnight Innovation Distinguished Chair
2015 Fellow of the Royal Society of Chemistry

受賞歴

2019 I-APS Award in Photochemistry
2020 AAAS Fellow
2020 the inaugural Editor-in-Chief of Chemical Physics Reviews

研究概要

金属錯体を利用した光化学アップコンバージョン[1]

低エネルギー光を高エネルギー光に変換する分子システムについて革新的な成果を多数報告している。特に金属錯体を光増感剤とした三重項-三重項消滅を利用した光アップコンバージョン(Triplet-Triplet Annihilation Upconversion)に着目した研究を展開している。様々な液体系、固体系において高効率な光アップコンバージョンを達成している。

Castellano Research Group websiteより引用

ナノ結晶-分子界面の励起子輸送

CdSe量子ドット表面に分子アクセプターを固定した系で、三重項励起子エネルギーが移動することを実証している。そこから溶液中の自由に拡散する分子にエネルギーを移動させることで、効率的なエネルギー取り出しを達成した。量子ドットの様々な分野への用途(医療、光電池、太陽電池、分子エレクトロニクス)を拓いている。

Castellano Research Group websiteより引用

関連動画

Chem-Station記事:第四回Vプレミアレクチャー「金属錯体を利用した光化学アップコンバージョン」を開催します! を参照

関連論文

  1. TN Singh-Rachford, FN Castellano, “Photon upconversion based on sensitized triplet–triplet annihilation”, Coordination Chemistry Reviews 2010, 254, 2560-2573. DOI:10.1021/cb300119g.
  2. Denis V. Kozlova and Felix N. Castellano, “Anti-Stokes delayed fluorescence from metal–organic bichromophores”,  Chem. Commun. 2004, 2860-2861. DOI: 10.1039/B412681E
  3. Radiy R. Islangulov, Joseph Lott, Christoph Weder, and Felix N. Castellano, “Noncoherent Low-Power Upconversion in Solid Polymer Films”, J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 42, 12652–12653. DOI:10.1021/ja075014k.
  4. Jae-Hyuk Kim, Fan Deng, Felix N. Castellano, and Jae-Hong Kim, “High Efficiency Low-Power Upconverting Soft Materials”, Chem. Mater. 2012, 24, 2250–2252. DOI: 10.1021/cm3012414
  5. Mo Yang, Sara Sheykhi, Yu Zhang, Carsten Milsmann and Felix N. Castellano, “Low power threshold photochemical upconversion using a zirconium(iv) LMCT photosensitizer”, Chem. Sci., 2021, 12, 9069-9077. DOI: 10.1039/D1SC01662H
  6. CE McCusker, FN Castellano, “Design of a long-lifetime, earth-abundant, aqueous compatible Cu (I) photosensitizer using cooperative steric effects”
    Inorganic Chemistry 2013, 52, 8114-8120. DOI: 10.1021/ic401213p
  7. C Mongin, P Moroz, M Zamkov, FN Castellano, “Thermally activated delayed photoluminescence from pyrenyl-functionalized CdSe quantum dots”
    Nature Chemistry 2018, 10, 225-230. DOI: 10.1038/nchem.2906
  8. C Mongin, S Garakyaraghi, N Razgoniaeva, M Zamkov, FN Castellano, “Direct observation of triplet energy transfer from semiconductor nanocrystals”
    Science 2016, 351, 369-372. DOI: 10.1126/science.aad6378

外部リンク

spectol21

投稿者の記事一覧

ニューヨークでポスドクやってました。今は旧帝大JK。専門は超高速レーザー分光で、分子集合体の電子ダイナミクスや、有機固体と無機固体の境界、化学反応の実時間観測に特に興味を持っています。

関連記事

  1. ジョン・フェン John B. Fenn
  2. 佐治木 弘尚 Hironao Sajiki
  3. エミリー・バルスカス Emily P. Balskus
  4. デニス・ホール Dennis G. Hall
  5. ライアン・シェンビ Ryan A. Shenvi
  6. 鈴木 啓介 Keisuke Suzuki
  7. フェルナンド・アルベリシオ Fernando Albericio…
  8. 名古屋メダル―受賞者一覧

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 世界最高の活性を示すアンモニア合成触媒の開発
  2. 第43回「はっ!」と気づいたときの喜びを味わい続けたい – 高橋 雅英 教授
  3. 文献管理のキラーアプリとなるか? 「ReadCube」
  4. ペタシス・フェリエ転位 Petasis-Ferrier Rearrangement
  5. 特許の基礎知識(3) 方法特許に注意! カリクレイン事件の紹介
  6. ニュースタッフ追加
  7. 鉄触媒での鈴木-宮浦クロスカップリングが実現!
  8. 「サンゴ礁に有害」な日焼け止め禁止法を施行、パラオ
  9. ノーベル週間にスウェーデンへ!若手セミナー「SIYSS」に行こう!
  10. 金大大学院、ナノ微粒子開発 医薬品や塗料などに応用も

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2021年7月
« 6月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

注目情報

最新記事

がん治療用の放射性物質、国内で10年ぶり製造へ…輸入頼みから脱却

政府は、がんの治療や臓器の検査をする医療用の放射性物質の国内製造を近く再開する。およそ10年ぶりとな…

三洋化成の新分野への挑戦

三洋化成と長瀬産業は、AI 技術を応用した人工嗅覚で匂いを識別する「匂いセンサー」について共同で事業…

ケムステSlack、開設二周年!

Chem-Stationが立ち上げた化学系オープンコミュニティ、ケムステSlackを開設して早くも二…

過酸がC–H結合を切ってメチル基を提供する

光増感剤とニッケル触媒を用いたC(sp3)–Hメチル化が開発された。合成終盤でのメチル化に威力を発揮…

化学の祭典!国際化学オリンピック ”53rd IChO 2021 Japan” 開幕!

2021年7月「オリンピック/パラリンピック 東京2020大会」も無観客ではあるものの無事開幕されま…

O-脱メチル化・脱アルキル化剤 基礎編

メトキシ基→ヒドロキシ基への変換、割と苦戦しますよね。保護基と呼ぶには利便性が数歩足…

マイクロ波化学のカーボンニュートラルや循環型社会におけるアプリケーションや事業状況

当社のマイクロ波プラットフォーム技術および工業化知見を活用し、アクリル樹脂の分解に必要なエネルギーを…

NMRデータ処理にもサブスクの波? 新たなNMRデータ処理ソフトウェアが登場

NMRメーカーである日本電子のイギリス法人、JEOL UKが6月、WindowsとmacOSの両方で…

芳香環交換反応を利用したスルフィド合成法の開発: 悪臭問題に解決策

第 326回のスポットライトリサーチは、早稲田大学理工学術院 山口潤一郎研究室 …

ゼナン・バオ Zhenan Bao

ゼナン(Zhenan Bao, 1970年xx月xx日-)は、アメリカの有機材料科学者、カーボンナノ…

Chem-Station Twitter

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP