[スポンサーリンク]

ケムステニュース

浅野・県立大教授が化学技術賞

[スポンサーリンク]

鰹節としいたけうま味調味料の品質や生産量を高めるリン酸化酵素を見つけてその製造コストを大幅に削減し、環境に優しい工業化のプロセスを開発したとして、県立大工学部生物工学研究センターの浅野泰久教授らが日本化学会の化学技術賞を受賞した。浅野教授味の素株式会社(東京都)の研究者4人による共同研究。先月27日、神奈川大学横浜キャンパスで開かれた日本化学会春季年会で授賞式があった。 (引用:中日新聞

 リン酸化酵素を用いれば、うま味調味料の原料であるイノシン酸ナトリウム(かつお節のうま味成分)とグアニル酸ナトリウム(干しシイタケのうま味成分)を効率よく生産できらしいです。

 うまみの素

すでに2003年12月から、リン酸化酵素を使った調味料の生産が行われているということです。

関連書籍


アミノ酸ハンドブック

アミノ酸はヒトなどの哺乳類の筋肉・皮膚や心臓・脳などの臓器、カラダの全ての部位の基本成分として存在している。アミノ酸とは何か、どのような特性があるか、またアミノ酸研究の歴史や最近のトピックスを解説。


酵素反応のしくみ―現代化学の最大の謎をさぐる

酵素はどのように化学反応を速めるのか?
酵素は生物の体の中のようなおだやかな環境、つまり常温、常圧で中性に近い状態の中で、たくさんの物質の中から特定の物質(基質)だけを正確に見分け、数千万倍から数億倍という驚くべきスピードで化学反応を進行させる。なぜ、どのようにしてこんな働きをすることができるのか? 現代化学の最大の謎とも言えるこの酵素の不思議な働きをタンパク質の立体構造から平易に解説する。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 子ども向け化学啓発サイト「うちラボ」オープン!
  2. プラスチックを簡単に分解する方法の開発
  3. 化学産業のサプライチェーンをサポートする新しい動き
  4. 情報守る“秘密の紙”開発
  5. “クモの糸”が「ザ・ノース・フェイス」の…
  6. 日本化学会、論文無料公開へ新方式
  7. 大麻から作られる医薬品がアメリカでオーファンドラッグとして認証へ…
  8. サントリー:重曹を使った新しい飲料「水分補給炭酸」発売

注目情報

ピックアップ記事

  1. 光触媒で人工光合成!二酸化炭素を効率的に資源化できる新触媒の開発
  2. 【書籍】タンパク質科学 生物物理学的なアプローチ
  3. 甲種危険物取扱者・合格体験記~カルダモン編
  4. Keith Fagnou Organic Chemistry Symposium
  5. Ph.D.化学者が今年のセンター試験(化学)を解いてみた
  6. 新コンテンツ「ケムステまとめ」をオープン
  7. 切磋琢磨するアメリカの科学者たち―米国アカデミアと競争的資金の申請・審査の全貌
  8. 永田試薬 Nagata Reagent
  9. 半導体領域におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用-レジスト材料の探索、CMPの条件最適化編-
  10. ジェームズ・ロスマン James Rothman

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年4月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP